素の絆

めめ！！

めめ！遊ぼっ！

あぁ、遊ぼうか

ねぇ、めめ

ん？どうした

そろそろ現実と向き合いなよ

めぐろ　Side

は、はぁ、、はぁ……

最近、よく同じ夢を見る。

俺の弱い心を突き刺すような

そんな夢だ

思い出したくないこと。。

俺にとってのトラウマ

自分の席につき

最近よく見てる夢なのに…

今日はいつもより嫌な気分だ

もうこの呼び方には慣れたろ…自分。

康二が泣きそうな顔で心配してくるけど

体調が悪いなんて嘘、

ただ、今は1人の時間が欲しいんだ。

外にでも行って空気を吸いたい

康二に無駄な心配させちゃったな…悪いことしちゃった気分。

今日はどんだけため息をつくのだろう

このあと、康二が俺を下駄箱まで送ってくれた

サッカー練習場

そりゃそうか。今、学校だもんな

ドンッ！

ドン…ドン…

俺がサッカーボールを夢中に蹴っていると

ドンッー！

少し遠くの方までボールを蹴っ飛ばしてしまった

タッタッタ…

ボールの転がった方に走っていくと

1人の高校生らしき人が立っていた

俺の前でサッカーボールを持っているのは…

今、俺があまり会いたくない人だった、

喉の奥がなにか詰まってる感じがして苦しい

あれ…この制服って。。

白と…青

クイッ

その人の手から、サッカーボールを少し乱暴に取った

俺は一瞬立ち止まった

俺は次の言葉が出てくる前にその人の前から去った

俺はすぐに家に帰る準備をした

ラウール　Side

俺はラウール！白金学院高校の1年C組！

実は…

今日は学校に寝坊で遅刻してしまった。

タッタッタ…

くっそー！早くしなきゃ！

次の瞬間

コロコロ……

俺が急いでいると横からサッカーボールが転がってきた

俺の目線の先には高校生くらいの人がいた。

俺はサッカーボールを静かに拾って走ってくる人に渡そうとした

え？この人…

すると、向こうもこっちに気づいたようで

この人は完全に俺の『元』親友。

名前を聞かなくたって分かる。

でも、その俺の前にいるめめは顔が強張っていた

その後、声かけたけど振り返ってはくれなかった

ていうか…俺の制服見て凄い目を丸くしてたけど

なんかあるのかな？

なんか、めめとはまた会える気がした

そのときにちゃんと話そう。

俺はそう決めた

俺を門の前で待ってたのはこの学校の生徒会長！

阿部亮平、2年A組！

２年生で生徒会長になれたんだよ！すごいよね！

だから俺は知らなかった

これから起きる大事件を