花音
あー、そういえば最近ホラー書いてないなー…
花音
企画用のコメディとかほっこりする話だとか自己啓発物とか書いてて…
花音
うーん、どうしよう…
花音
…あ
テレビから窓の外に目をやると、満月が目に入ってきた。
花音
そうだ、満月!
花音
ホラーといえば殺人鬼で…
花音
花音
ああ、でもこれじゃあ単純過ぎるかあ…?
花音
じゃあこうして…
花音
花音
できた!
花音
早速投稿っと…
しばらくして
花音
あーあ、遅くなっちゃった
花音
でも満月が綺麗だなあ…
花音
…また殺人鬼のニュースか
花音
最近ワイドショーでも持ちきり
花音
こんなに頻繁に起こるなんて物語の世界でしか…
花音
花音
考えすぎか
シクシク…
花音
…!?
花音
なにこの泣き声…
花音
あの公園から…?
少年
しくしくしく…
花音
(公園のブランコに少年が一人)
花音
(ただ事ではないな)
花音
君、どうしたの?
少年
ぼく、わるいこなの
花音
悪い子…?
少年
だからみんないなくなるの
花音
(虐待…それかトラブルで家庭崩壊…?)
花音
うーん…
花音
お姉さんと一緒に交番いく?
少年
いや!
少年
こうばんいや!!
少年は頑なに交番に行くのを嫌がった。
花音
(かといって放置するのも誘拐犯に狙われるかもだし)
花音
(巷の殺人鬼にも目付けられるかもだし…)
花音
…お姉さんの家に泊まる?
少年
…いいの?
花音
う、うん!
花音
(明日宥めすかして交番に送り届けよう…)
木野家
花音
ただいまー
梶乃
おかえりー
梶乃
って…
少年
…
梶乃
どうしたのその子
花音
成り行きで出会ったんだけど警察嫌がるから…
梶乃
うーん…
梶乃
今晩だけ泊めようか
花音
そうだねえ…
少年
…
その後少年にご飯を食べさせ、梶乃にお風呂に入れてもらった。
少年
…
梶乃
…ねえ花音
梶乃
あの子やっぱり訳ありだと思う…
花音
…アザとかあった?
梶乃
それだけならまだましだよ
梶乃
切り傷がたくさん
梶乃
どんな目にあって来たんだろう…
花音
かわいそうに…
花音
さて、そろそろ寝ようか
花音
君も明日は交番行こうね
梶乃
虐待のことも俺たちが話してあげるから
少年
…
少年
ありがとう、ごめんなさい。
花音
謝らなくていいよ!早く寝よう!
花音
(まさか、ね…)
翌朝
花音
…ふああ…
花音
さて、少年にご飯を食べさせて交番に行かないと…
梶乃
…
花音
…梶乃?
梶乃は起きる気配がない。
花音
全く、仕方ないんだから…
花音
あれ、少年がいない…
台所
花音
ああ、こんなところにいた
少年は台所のシンク下の扉をじっと見つめていた。
花音
朝ごはんなにがいい?
花音
パンもご飯もコーンフレークもあるよ…
ガチャッ
おもむろに少年が扉を開け…
包丁を取り出した。
花音
…っ!?
少年
おはようお姉さん
花音
まさか…
花音
本当に…
包丁を持って振り返るこの少年が何者か。
私には痛いほどよく分かった。
花音
か
花音
梶乃!!!
寝室で眠っているはずの梶乃の安否を確認しに行く。
梶乃
花音
嘘…
花音
絞め殺されてる…
少年
お姉さん
少年
僕に優しくしてくれてありがとう
少年
殺してしまってごめんなさい
ザクッ
花音
いっ…
背中に激痛が走る。
あまりの痛さにベッドにもたれかかる。
少年
さよなら
ザシュッ
私は少年に首を切り裂かれた。
読者
木野花音、最近作品投稿しないなあ
読者
数ヶ月前にホラー投稿したっきり
読者
どんなのだったっけ?
読者
確か…
読者
「普段から気が狂ってて」
読者
「満月の夜だけ正気に戻る殺人鬼」が出てきた作品






