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朧月雫

やっぱりここ

朧月雫

高いな〜

高層マンション

最上階は13階

ここは7階だ

朧月雫

天井も高いし…

朝ごはんの洗い物をする

明日香ちゃんは洗濯物を干している

朧月雫

響君、ちゃんと自分の分洗ってたんだ…

朧月雫

すごい早く起きたのかな

朧月雫

すごいな…

宇佐美明日香

雫さん?!

朧月雫

ん?何?

宇佐美明日香

何してるんですか?!

朧月雫

え、洗い物だけど…

朧月雫

あ、もしかして洗い方とかあった?!

朧月雫

ごめんごめん!

宇佐美明日香

違います!!

宇佐美明日香

雫さんがやる必要ないんですよ!!

朧月雫

は、へ?

朧月雫

なんで?!

宇佐美明日香

体調が治ったばかりですよ!!??

朧月雫

え?でも…

朧月雫

私もここに住むわけだし…

宇佐美明日香

私はお手伝いさんですよ?!

朧月雫

ん??????

宇佐美明日香

もう!私がやるのでかしてください

朧月雫

え、あ、ちょっと!!

タオルが落ちる

手を拭く

タオルを拾う

宇佐美明日香

あ、何を?!

朧月雫

タオル、洗面所の棚だよね

朧月雫

しまってくるね

宇佐美明日香

んんんんん?????

宇佐美明日香

もう!!

宇佐美明日香

雫さん!!

宇佐美明日香

それ片付けたら

宇佐美明日香

仕事をしててください!!

朧月雫

え、でも掃除もしないと…

宇佐美明日香

私がやるので!

宇佐美明日香

大丈夫です!!

朧月雫

え、え、え

宇佐美明日香

ほらほら!

朧月雫

え、え?

宇佐美明日香

ほらほら!

朧月雫

えええ?

五十嵐舞

では今日の会議はこれで終わりです

五十嵐舞

各自仕事へ戻ってください

五十嵐舞

ありがとうございました

会議が終わった

ユウ君の件について

ユウ君はあの後電気ショックで心臓は回復

人工呼吸器でギリギリを保っている

小早川太一

ヒュー!!舞ちゃん可愛い!!

小早川太一

今日も爽やか!

五十嵐舞

五月蝿い太一

彼女は五十嵐舞

産婦人科兼小児科の医師

俺らの同僚の一人

医師の同僚は俺、太一、舞のみ

五十嵐舞

おい、どうにかなんねぇーのか

五十嵐舞

佐山響

こいつ徹夜明けなんだ

五十嵐舞

朝までだろ?

五十嵐舞

響も来たんだし帰れよ

小早川太一

ヤーだー

小早川太一

舞ちゃんもくるし、響もいるしー

佐山響

暑苦しい

佐山響

相変わらず口が悪いな

五十嵐舞

は?

小早川太一

ん?舞ちゃん

太一が舞の手を触る

五十嵐舞

おい!

小早川太一

え……結婚してたの…

五十嵐舞

やめろ!

手を勢い良く引っ込める

五十嵐舞

まだ…結婚は…してない//

五十嵐舞

婚約しただけだ//

小早川太一

やばい…どうしよ

小早川太一

俺だけ置いてけぼりだなー

太一が勢い良く椅子に座った

五十嵐舞

ん?響も結婚するのか?

佐山響

いいや

佐山響

俺にだって彼女の1人くらいいる

五十嵐舞

なるほど

佐山響

(まだ結婚は秘密)

佐山響

(そう、約束した)

五十嵐舞

んもう!!

五十嵐舞

私は先に仕事に戻る

小早川太一

舞ちゃんバイバイ(泣)

五十嵐舞

はあ

コツコツ

小早川太一

あーかっこいい

小早川太一

ウーマンが去ってっちゃうよー

佐山響

おい

佐山響

お前は帰って寝ろ

小早川太一

いいよね〜二人とも

小早川太一

帰ったら家に人がいて

小早川太一

一緒に寝る人がいて!

心配で寝れなかったんだから

佐山響

!!

佐山響

……雫……

小早川太一

なにー?自慢?

小早川太一

あ、昨日引っ越ししたんでしょ?

小早川太一

どう?どう?

響君が泣いてたから

佐山響

いいや…

会議室の出口を出る

小早川太一

あーもう!

小早川太一

響まで俺を避けるのかよ!!

小早川太一

あ、いや、俺が寝不足なだけか!

小早川太一

俺帰りまーす!!

佐山響

はいはい

小早川太一

もう!

朧月雫

んー

仕事中

宇佐美明日香

雫さん!紅茶どうぞ

朧月雫

ありがとう

宇佐美明日香

漫画タブレットで描いてるんですね!

朧月雫

私はタブレットで描くけど

朧月雫

他の人はパソコンとかアナログで描いてる人もたくさんいるよ

朧月雫

そういえば私も家事手伝えないかな?

宇佐美明日香

いやいや、体に負担をかけるわけにいきません

朧月雫

え、でも…

宇佐美明日香

仕事も大変なんでしょ?

宇佐美明日香

家事は私に任せてください!!

朧月雫

………

宇佐美明日香

ね?

朧月雫

………

朧月雫

うん…そうだね。

宇佐美明日香

では、今から

宇佐美明日香

お昼ご飯の準備をしますね

宇佐美明日香

麺かお米どちらがいいですか?

朧月雫

んー麺でお願いします

宇佐美明日香

了解しました。

宇佐美明日香

では、今日は焼きそばにしましょ♪

朧月雫

ん?

朧月雫

なんだろう?

朧月雫

(急になんだろう)

朧月雫

(祖父さんを怒らせちゃったかな)

朧月雫

(めっちゃ緊張する)

宇佐美明日香

雫さん、大丈夫ですよ

宇佐美明日香

響さんのお祖父様は本当に良い方ですから

サッ

障子の開く音がする

響の祖父

やあ、貴方が…雫さんだったかな

朧月雫

あ、はい!

響の祖父

今日は忙しいところすまないね

響の祖父

明日香さん、ちょっと席を外してもらえるかな

宇佐美明日香

え…?

響の祖父

雫さん

響の祖父

響とはどういった関係なのかい?

朧月雫

え、あ、…

朧月雫

私は小学生から響さんと同じ学校で

朧月雫

高校生まで一緒でしたが

朧月雫

そこからは、知らなくて

朧月雫

数日前に再会しました

響の祖父

お友達って…ところかな

朧月雫

私からしたらそんな感じです

響の祖父

でも、響からは…

朧月雫

アハハ…

響の祖父

いやいいんだ

響の祖父

響の性格はよく知っているよ

響の祖父

それで家族に亀裂が入ったのも事実

朧月雫

え?

響の祖父

雫さん

響の祖父

結婚は私は…

響の祖父

雫さんが嫌なら反対だ

朧月雫

え?

響の祖父

響が一方的に愛しても

響の祖父

雫さんの重荷になるだけだ

響の祖父

結婚したくないなら私から響に言う

響の祖父

雫さん

響の祖父

自分の恋は自分の物だ

響の祖父

自分の心に従ってほしい

朧月雫

!!

いかないでくれ

お前の病気を治す

朧月雫

お祖父さん…

響の祖父

ん?

朧月雫

自分は残り少ない日数しか生きられません

朧月雫

それは誰も分かってる。自分も

朧月雫

でも響君は断言したんです

朧月雫

治すって…

朧月雫

こんな事言われたの初めてで

朧月雫

確かに自分には響君が好きではないのかもしれない

朧月雫

でも響君が自分を必要としているのなら

朧月雫

この残りの少ない日数を

朧月雫

ちょっとした希望にかけてみたくて…

響の祖父

……

朧月雫

賭け事みたいな考えですよね

朧月雫

やっぱり結婚は…しないでおきたいです

響の祖父

いいや、私が求婚したいくらいだよ笑

お祖父さんが棚を見る

そこには1枚の写真があった

机に座って何かを書き留めている

「中学数学」の文字が見える

響の祖父

綺麗な人だろ?

朧月雫

はい!

響の祖父

私のなき妻の若い時の写真だ

響の祖父

私はなぜかずっとこの写真を持っているんだがね…

響の祖父

雫さんは私の妻にすごく似ているな

朧月雫

響の祖父

これは今度二人きりの時に話そう

朧月雫

???二人きり??

響の祖父

響が選んだだけあるな

響の祖父

どうだい?香織さん

朧月雫

???

障子がスッと開く

佐山香織

お会い出来て光栄です

佐山香織

雫さん

泣いている香織という人がきた

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