コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
今までジミンと そういうことができていたのは 大麻で、頭が朦朧としてハイになって すごく気持ちよく感じられていたからなのに。
正直、大麻がなかったら ジミンとそんなこと したいと、思えない…。
ジミン
ホソク
これは本当だ。 大麻を吸った後の記憶が、 僕は途切れたりすることが多い。
先輩は持っていた瓶を近くの棚に置くと、 僕の言葉を聞いて 何かを思い出すように視線を右上に動かした。
ジミン
ホソク
ジミン
言葉を聞き終える前に ジミンの着ているシャツの襟を掴んで顔を引き寄せると ジミンの唇に、自分の唇を押し付けた。
ジミンが言おうとしてた名前は 多分あいつだ。
もう、あいつの名前 聞きたくない。
ジミンの言ってることが本当だとしたら ますます僕は 自分がわからなくなる。
僕が恋してるのは ジンヒョンだけなのに。
キスをしながら 僕の手はジミンのベルトを外していく。
自分自身に言い聞かせる。
まだスンヒョンよりはマシだと。 ジミンを満足させれば 大麻が手に入るんだから。
ホソク
少し起き上がってきているそこを 撫でながらそう言って 唇を離すと、 僕は床に膝をついた。
ジミンの下着を下ろして 露わになったそれを手で握る。
口に含もうとした時 頭上から降ってきたジミンの声。
ジミン
ホソク
ジミン
ホソク
僕の頭を優しく優しく撫でながら ジミンは 憐れむような目で 僕を見下ろす。
ジミン
僕が今まで見ていたジミンは ただの虚像だったんだ。
ジミンの言う満足とは 僕を虐げることで得られる物だったらしい。
少し休ませて、これ以上は出さないで 痛い、お願い
そうやって、何度訴えても ジミンはやめてくれなかった。
大麻がもたらした幻覚だったのかもしれない。
震える脚でふらふらと立ち上がると 出されたものが 太腿を伝って垂れる。
それが酷くみっともなくて また、泣きそうになる。
どんだけ、出したんだよ。
ジミン
ホソク
ジミン
ホソク
ジミン
いつもジミンは ちゃんとゴムつけてくれてたのに なんで…。
ジミンは自分のシャツのボタンを留めながら、 はだけたシャツを引っ掛けただけの格好で泣く僕を 真顔で見つめた後、 唇で弧を描きながら言った。
ジミン
ホソク
ジミン
何食わぬ顔で言い放つジミンに面食らって 僕は言葉が出てこない。
ホソク
ジミン
ホソク
ジミン
立ったまま反応しなくなった僕を見て ジミンはしゃがむと ティッシュで僕の太腿を拭き始めた。
ジミンに助けを求めたのは やっぱり間違いだったんだと 気づいた今ではもう遅かった。
後戻り出来ないところまで 僕の大麻への依存は進んでいる。
ふらふらと、繁華街を彷徨う。
自分の家に帰るつもりだけど 今歩いてる道が正しい帰り道なのかは分からない。
ジン
ふいに、聞き覚えのある声が僕の名前を呼んだ気がして 足が止まる。
今の声、まさか。
心臓の鼓動が速まるのを感じながら ゆっくりと後ろを振り向く。
ホソク
そこにいたのは、 焦ったような顔で僕を見ている 久しぶりに会ったジンヒョンだった。
学校からの帰りだったのか 制服を着崩したジンヒョンは、 僕に近づいてくる。
ジン
ホソク
ジン
周りに人が行き交っているのにも関わらず 僕を抱き締めてきたジンヒョンが、 不自然に言葉を詰まらせる。
久しぶりに感じる、 ジンヒョンの体温、匂い、声。
それに涙が一気に込み上げてきて 自分が今さっきしてきた、 彼に対する裏切りとも言える行為も顧みずに つい、彼の背中に腕を回そうとした時。
バッと体を離される。
びっくりして顔を上げると ジンヒョンはいつもの優しげな目を見張り 僕を凝視していた。
ホソク
ジン
ジンヒョンは慌てたように言うと 僕の手を掴んだ。
彼に腕を引っ張られて ただでさえあまり力の入らない脚が 途中でもつれそうになりながらも、 行き交う人の間を縫って 連れて行かれたのは、細い路地裏。
腕を強く掴んでくるから 思わず、痛いと声を漏らすと パッと手が離される。
ホソク
ジン
ガシッと僕の両肩を掴んで 僕の目を見つめるジンヒョンは 確かにそう言った。
…バレてる。
ホソク
ジン
きっと、さっきまで ジミンの大麻だらけの部屋にいたから 匂いが移ってしまったんだ。
速まる鼓動 荒くなる呼吸
無意識に手が動いて ボタンを外していて露わになっていた 鎖骨のあたりを見られないよう 襟元を隠した。
そんな僕を見て ジンヒョンが眉を顰める。
ジン
ホソク
僕って、こんなにも身勝手な人間だったんだ。
ジン
ホソク
ジン
ホソク
僕みたいな、 他のやつに体を許しているような、汚れた人間は ジンヒョンと一緒にいる資格なんてないと分かっているのに
彼を…ジンヒョンを… 手放したくない。
そう思って…しまうんだ。
結局、ジンヒョンの力に敵うはずもなく 彼に手首を掴まれて 力ずくで引き剥がされる。
僕が隠そうとした場所。 鎖骨から、胸元にかけて。
ジン
そこには、ジミンに付けられた 赤い痕や、歯型が たくさんあった。
目の前には 感情の無い目で僕を見る ジンヒョンがいた。