この砂浜で
10年前に君と桜貝を拾った
君は今も覚えているかな
初兎
… 綺麗だな
君が拾ってくれたこの桜貝を 空に挿頭す
初兎
覚えててくれてるかな
彼の名前は『いむくん』
あ!!
初兎
っ!?
突然遠くで響く声に驚く
ばあっ!
その少年は子供らしく 俺に話しかけてきた
初兎
… どうしたの ?
え ?忘れちゃった ?
初兎
… え ?
僕だよっ ?
どこかで聞いたことのあるその
声の主は
初兎
……
初兎
いむくん …… !!
いむ
そーだよっ!!
いむ
良かったぁ忘れられてるかと思った …
彼はへなへなと座り込む
初兎
忘れてる訳ないじゃん 、
初兎
これほら。覚えてる ?
俺は桜貝を君に見せた
いむ
あ!!
いむ
これ … !
彼は鞄を漁る
初兎
え?何?怖いんやけど …
いむ
じゃぁん!!
俺に何かを差し出した
初兎
… !!
そう 、彼も持っていたのだ
いむ
これ 、お守りっ!
初兎
同じだ …
いむ
毎日持ち歩いてる
彼は無邪気に笑う
初兎
なあいむくん 、
いむ
なぁにっ ?
初兎
… もうちょい遊んで行かへん?
いむ
!!
いむ
うんっ!!
此の儘幸せが
ずっと続けばいいのにな。






