俺のルーティンはこうだ
まず、朝の四時起床
それから
仕事
仕事
仕事
働く社会人としてこれを言うのも何だが、
休みをくれ
せめて1時間でもいいから……
俺が家に帰ったのはお盆休みっきりだ……
ドイツ
ドイツ
ドイツ
ドイツ
怒りに浸っていると……
日本
明るい声が、俺の耳を打つ
元気よく声をかけてきたに此奴は俺に同僚の日本
普段は俺と共に仕事をする社畜仲間である
ただ、会議の時になるとやけに含みを入れた笑みに変わるのが特徴
日本男児怖
日本の方を向くと、やけに嬉しそうな表情をしていた
ドイツ
日本は口角を押さえつけるかの如くにやつき、
日本
と、言った
ドイツ
俺は思わず勢いよく椅子から立ち上がり、大声を上げた
国際会議
そう、それは国連のもと常任理事国5カ国を主として開かれる、会議にことだ
国際会議では、基本的にほぼの国が出席し、世界の現状などについて話し合う
要は、たくさんの国の前でどんな印象をつけるかが大切になってくるのだ
もちろん
こんなナリだが俺たちも現国
俺たちにも、出席する権利があるのである
権利と言っても、ほぼ強制意的に出席させられるのだが……
ドイツ
日本
日本は輝かしい笑顔を咲かせると、いそいそと鞄の中にパソコンを入れる
その様子を見て、俺もまた帰るべく整理をするのであった
ドイツ
日本
日本
ドイツ
そう言って、分かれ道で手を振る
日本は軽くお辞儀すると、反対方向へと向かっていった
門をくぐり、ふらふらと歩いていく
やけに周りが騒がしい気がしたが、今はどうでもよかった
ただただ、自分のいるべき場所へと向かう
ドイツ
ドタドタドタ!!
上機嫌のまま扉を開けると、
大きく足音が響き、二つの国が現れた
???
ドイツ
ドイツ
しゃがんで頭を撫でてやる
???
頭上から新たな声が聞こえる
ドイツ
ちょうど仕事前だったのだろう
見上げると、きっちりと軍服を着こなした
義兄ことプロイセン王国がいた
俺は背筋を伸ばすと、声を弾ませた
プロイセン
ドイツ
プロイセン
プロイセン
ドイツ
なんと国際会議には、旧国も出席しなければならないと言うルールまである
現国がいない間に、旧国が動くのを阻止するためらしい
旧国も旧国でひまではない
しかし外せない仕事がある場合は、そちらを優先しても良いらしい
ドイツ
プロイセン
するとプロイセンお義兄様は、俺とすれ違うかのように出ていった
西ドイツ
東ドイツ
西ドイツと東ドイツが声を上げる
ドイツ
東ドイツ
西ドイツ
ドイツ
ドイツ
西ドイツ
東ドイツ
二国は声をそろえると、奥の部屋へと走っていった
ドイツ
部屋に来て、着替えたはいいがどうしようか……
ドイツ
あそこに行こう
俺は無言で立ち上がると、目的の部屋へと向かった
一つの部屋の前に立ち、うっすらと思いを馳せる
この部屋は父、ナチスが使っていた部屋だ
父は、生まれてから数年で様々な知識を身につけ、国として完璧だったらしい
しかし、父は敗北した
かつての大国、ソビエト連邦に
敗戦国となり、父が姿を消し、俺が現国になった時は本当に大変だった
何せ俺は、父に何も教わっていなかったのだ
愛さえもなかったのではないだろうかと思ったこともあった
でも俺は、父を恨んでいるわけではない
いつだったか、
優しく俺の頭を撫でて不器用に微笑んでくれたあの姿は、
俺にとっての誇りなのだから
あの広い背中に、俺も追いつきたかった
ドイツ
ドイツ
誰もいない部屋の前で、ぽつりとつぶやく
すると、
ガタン!
と、大きな音が部屋から聞こえた
ドイツ
ドイツ
ゾッとして、勢いのまま扉を開ける
そこには、見慣れない、でも懐かしい姿があった
ドイツ
ナチス
日帝
ナチス
ナチスは呆然とドイツの顔を数秒ほど見つめてから
隣にいた日帝をまた数秒ほど見つめて、
もう一度ドイツを見つめ、天を仰いだ
ナチス
コメント
9件
絵柄もストーリーもだいすきです

アラプロイセン義兄様とても 美人でございますね
尊すぎて過呼吸起こしそう。ナチと日帝の挿絵が超好みすぎて飛びました…!てか、挿絵全てが尊すぎてやばいです。ありがとうございました!!