「…桃はそれでええの?」 「うん、もう決めたし」 青の家から出て1週間がたった 荷物をとりにいくと言ったものの 顔を見たら俺はきっと 泣いてしまう …だから、もう少し気持ちの整理を してからとりに行こうと思ってる そして今は友達の橙と喫茶店で コーヒーを飲んでいる
「、でもずっと好きやったんやろ? 諦めてええの?」 「…青が幸せなら俺はなんでももいいよ」 違う、ホントはまだ愛してる ぎゅっと抱きしめたい 「…諦めきれないんやったら 1回会ってみたら?」 「諦めてるってば、」 「ちゃんと話せよ じゃないと後悔するで」 「…分かってる」
喫茶店をあとにし 青と住んでいたアパートの前に立つ 俺は荷物をとりにくるっていう口実で 青に会いたいだけだ 会ってなにかする訳じゃないけど 1目みたらそれでいい 階段をのぼり部屋の鍵をあける 「…青、?」 部屋は静かで誰かがいる雰囲気じゃなかった でも玄関には靴がちゃんとある 部屋の中にいるはずだ
「とりあえず、荷物まとめるか…」 俺の荷物はそんなにない 青と新しく買ったものが多いし 俺の私物は衣服類だけ 衣服がある寝室へと向かう 部屋に入ると青がいた 体育座りをしてて顔がよく見えないけど 「青…」 咄嗟に声が出てしまった だって青の背中があまりにも寂しい感じだったから
「桃く、ん…?」 こちらを見た青の目には深いクマが出来ていて泣き跡がついていた 「なんで…」 青が泣きながら震える手で俺の服の裾を掴む 俺が家に来たことを怒ってるのか…? 「青、俺すぐ帰るからそんな泣くなよ…」 精一杯の慰めの言葉だったんだけど 青の目にはさっきよりも多く 涙が溜まっていた
「さ、桃くんは僕のこと嫌い?」 震える声で俯きながら喋る青 そんなわけない 俺はずっとずっと青を愛してる 出会ったあの日から決めてる事だ でもそれを言ったら青はどうするだろう そんなことを考えたら喉に言葉がつっかえてしまった
「ッ…… 嫌い、だよね…」 その声が寂しくて聞いてるのが苦しくなってしまう だから咄嗟に言ってしまったんだ
「ずっとずっと大好きだよ、 青のこと愛してる」 ついさっきまであんなにつっかえていた言葉がスラスラと出てきてくれた 「…多分、俺が青のこと嫌いになるなんてこの先絶対ないよ」 青の頭を優しく撫でながら言う 俺なんかに愛されてもどうしようも ないだろうけど…
「………き……」 青が小さい声でポツリと呟いた 「ん?ごめん、聞こえなかった…」 そしたら青は勢いよく俺の方を見て 涙をふきながら言った 「ぼ、僕もッ…桃くん、のこと ずっとずっと大好きだよ…」 「え…」 好き?青が俺の事を? でも、青は黄が… 混乱していると青がしゃがんで!と ジェスチャーらしきものを送ってくる チュッ 「ん…」 柔らかいものが俺の唇に当たった 「あ、え…き、キス…」 青からキスをしてもらったの初めてだ だから顔がめちゃくちゃに赤くなった
「あ、あのさ…」 青が照れながらも俺の方をしっかり見て 「僕、素直じゃないし…かわいくないし 桃くんが満足出来るような彼女じゃない、けどさ」 青は多分泣きそうなんだと思う 泣きそうになると耳を触る癖があるんだ そんな青が愛おしくて 優しく抱きしめた
「うん、いいよ泣いても だから、続けて?」 「ッ…桃く、ん…また、僕と付き合ってくれませんか?」 「…当たり前だろ」 ギューッ 「青は、かわいいよ」 そしたらピクっと体が跳ねた 「かわいく、ないし…」 「ふふっ そうかなあ?じゃあ俺の事、好き?」 「………うん、大好きだ、よ」
かわいい…やっぱり世界で1番かわいいな 気付いたら朝でベットの上だった 青が真っ赤になりながらわーわー 言ってるけど…
俺の彼女は素直じゃない でも自分なりに愛を伝えてくれることを 知れたから もう不安じゃないし寂しくもない 青は俺の世界一かわいい 彼女だから これから先も隣で笑えていれば それでいいんだ end
最終話です! 無理やり終わらせた感あるけど 気にしないでねw またねー!
コメント
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感動しすぎて頭痛いんだけど?!
さくらのこ、ウチのストーリーを必ず見て大事なこと書いてあるから