未奈
はぁ…
昔から白が大嫌いだった
未奈
…いつまでここにいるの…
自分がいる白い空間が大嫌いだった
未奈
みんなぁ…どうして
でもね、あたしの居場所はそこしか
なかったんだよね…
俊
ねーちゃん
俊
何泣いてんだよ
未奈
なんでもない
俊
何でもなくねーだろ
俊
相談してくれたら乗ってやる
未奈
情けなくてごめんね…
俊
はぁ…
そんな空間に突然飛び込んできた
冷たいけど温かくて、青みたいな人。
俊
ねーちゃんは俺の姉だろ?
未奈
うん
けれど輝いていた
大好きで羨ましくて、
大切だった。
だからこそほんとの気持ちが、
言えなかったの。
未奈
はぁはぁはぁ…
俊
ねーちゃん!
俊
俺殺人犯捕まえてやる!
未奈
いいよ…そんなことしなくて
俊
でも!
未奈
私世界一幸せだった
未奈
俊の姉に生まれて
未奈
守ってくれて
未奈
かっこいい所見られて
未奈
ありがとう…
未奈
私のこと忘れて?
俊
嫌だよ!
未奈
ごめんねぇ…
俊
ねーちゃん
俊
ねーえちゃん
俊
ねーちゃん!
俊
ねぇちゃん…俺
俊
ねえちゃんが好き
やだ…お願い忘れないで
確かに存在したことを
忘れないで、二人の思い出を
お願いだから…
なかったことにしないで