怪奇巫女spasmodic

未瑠は友達から逃げていた

───もう友達ではないかもしれないが

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

未瑠は思いつきで、リュックから反省文を書くために渡された原稿用紙を取った

そして、走りながら細かく、勢いよく破った

ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

ｻﾞｯ

勿論、ゴミとなった原稿用紙はリュックに戻した

逆ギレされた

もう未瑠の体力はかなり失われていた

息は切れ、体は震え、喉は水分を欲し、声はかすれてきた

力を頑張って使い、逃げ続けた

見麗神社

唯と蒼真は鳥居から入ってこない

どうやら、入れないようだ

未瑠は二人のことを無視し、息を整えてから話しかけた

この人は統田さんだ

受付をしている

とても綺麗で清楚だ

統田さんはそういうと、にっこりと笑って案内をした

未瑠は統田さんの綺麗な姿や綺麗で聞きやすい声にうっとりしていた

目の前に【推し】がいる

未瑠は名前を呼ばれた瞬間、大興奮していた

巫女さんは未瑠の用意した色紙に丁寧にサインをした

未瑠は緊張していた

手汗で湿った手を握り、なんとか口に出した

手招きされて中に入ることになった

見麗神社 巫女さんの部屋

膝枕をさせられた

それも、推しである巫女さんに、だ

未瑠を撫でていた

頭から腰まで撫でていた

怪奇巫女spasmodic

FIN