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4件
幸せという嘘は、繁殖させられてた嘘のひとつなのに、私が守り抜いてきたものって言ってて、何もかも嘘なんだなってなった(?) 主さんみたいに文才ない!!
え短くて驚きました! 意味わからない所あれば聞いてくださいね!私も分からないけど
フォークの使い方には慣れた
でも
何か大切なことを言われていた気がする
アーサー
アーサー
あぁ、そうだった
魔法学校
アーサー
どうでもよかった
私がどうなろうと
幸せなのだから
菊
幸せだと思っている限り、私は幸せだ
アーサー
アーサー
菊
そう聞かれれば分からない
アーサー
分からない
どうして?
私が聞きたい
どうしてなの?
アーサー
菊
アーサー
アーサー
アーサー
そんなの
分かるわけないじゃん!
アーサー
そんな
なんてこと
私が守り抜いてきたものを
一瞬にして壊さないで──
菊
菊
菊
頭がぐわんぐわんと
揺れ動いた
あれ
嘘
思い出してきた?
そんなわけない
幸せだ
幸せなんだ
ああくそ!!
幸せじゃないなんてこと言うから!!
思い出してしまうではないか!!
その時にはもう、私は耳を塞いで嗚咽を出していた
そんな姿を見た貴方は
アーサー
アーサー
アーサー
そんなこと、今言わないで──
目が覚めるとまた、
同じ風景だった
アーサー
菊
また
記憶を失った
それだけはわかった
アーサー
この人は、どうして失望するのだろうか
まだ何も起こっていないのに
菊
アーサー
どこの誰だかわからないけれど
私は何故か引き留めた
アーサー
菊
菊
敬語も忘れて、純粋な質問をした
アーサー
菊
菊
私の辞書にある言葉を絞り出したんだ
小さな頃、ベランダに出された時
必死に叫んだ言葉
寒いよ
寒い
寒い
お母さん、雪だよ
綺麗だよ
そんなことを言っても、お母さんには届かない
寒い
夜になる
寒い
雪も増えた
寒い
埋もれた
寒い
やっと窓を開けた
髪を引っ張って中に入れた
部屋はとても、暖かかった
でも
私の部屋は寒かった
家が暖かい訳じゃなくて
「お母さんの部屋」
それだれが
暖かく包まれていた
馬鹿みたい
お母さんは、暖かくなんかないのに──
アーサー
可哀想な奴
そっか
そうだね
私は可哀想な奴だ
もう
自分を信じるのは辞める
嘘を励ましてきた。 私の本当を少し切りとって、嘘に与え続けた。
目線を合わせて、楽しく会話した
そしてまた今日も、私の本当を少しきりとって渡したんだ
すると急に成人並に成長して、流暢に話し始めるものですから
気に取られてしゃがんだままでいたんです
すると口を開くんですよ
「ここが貴方の大嫌いで私の大好きな世界なのですね!」
そんなことを言った
嘘は、この苦しくて矛盾だらけの世界に好んで繁殖する
好きだなんてやめてくれ
私は大嫌いなのに
そういえば、それから
私は支配されたかな
嘘に支配されて、嘘ばかりを着くようになった
朝の占いが悪くないとか
ずっと笑顔だったとか
きっと今日も良い一日になりますように 、と希望を持ったこととか
私が
幸せであるとか──
菊
菊
意味など伝わるわけが無いのに
アーサー
アーサー
アーサー
アーサー
アーサー
アーサー
アーサー
アーサー
アーサー
菊
??????
アーサー
アーサー
アーサー
アーサー
アーサー
菊の手は、ひどく震えていた
菊
菊
菊は、泣いていた
俯いて、涙を零していた
零れた先は ストレスでできた傷に包帯がぐるぐると巻かれた手の甲
痛々しかった
なぜこんなにも小さな子供がこうなってしまったのだろう
菊にだって、違う未来があったのに
何故
こんなにも糞な親の元で……
アーサー
アーサー
菊
アーサー
菊
菊
焦ったように
繋がれた点滴などお構い無しに
立ち上がった
アーサー
菊
菊
菊は頬を強く抓り、赤く染めた
アーサー
アーサー
アーサー
菊
菊は点滴を倒した
菊
菊
アーサー
外へ出て行こうとした菊の手首を掴む
アーサー
アーサー
アーサー
きっと
菊は
幸せが怖いんだ
菊を苦しめていたのは
母親ではなくて
幸せに変わっていたのだろう
アーサー
アーサー
アーサー
菊
菊
そして菊はその場で意識を失った
気絶した菊を魔法界にある家に寝かせた
菊
アーサー
菊
アーサー
それだけでいいんだが……
菊
アーサー
アーサー
アーサー
俺は菊のポケットを指さした
そして
菊はメモをめくっていく
菊
アーサー
アーサー
菊
アーサー
菊は俺の反応を見て
俯いた
少し見えた口は
口角が上がっていた
でも
菊はメモなんかしていない
俺が書いたんだ
アーサー
菊
その顔は不安を示していた
菊はすぐに顔に出る
アーサー
アーサー
子供の扱いは難しい
人と接するのが得意ではない俺は
何をすればいいか分からない
でも
きっと
菊にだけ良いことが降り注ぐ訳では無いのだろう
俺も
何か変わる
そんな気がした
菊と出会って
何かが動く
そんな音が鳴り響いていた──