恋の始まり

ビビった私を指差しながら笑ってる

本当になんなんだろうか…

ねだってくる彼女を座っているながらも見下すような目で見た

最近こいつによく絡まれるようになった

本当だるいなって思いながらよく相手をしてやってる

別に相手をしなくてもいいんだけど

こいつが私をどういう目で見てるかが分かるから

突き放そうにも突き放せない

どういう目で見ているかに気付いたのは約2ヶ月前

お正月の時だ

遠くから走ってくる彼女

こっちへ着くなりハアハア言いながら抱きついてきた

彼女はパッと離れた

手は握ったままだが…

温もりが消える

表情が暗くなる

なんだよこいつ…

本当に能天気な奴だ…

私はここで気付いた

コイツ、私のことが好きなんだ

私も一度だけ本気で恋をした

その時に鏡を見たとき、まさにコイツのような目をしていた

何で突き放せないかって？

自分と同じ思いをしてほしくないから

この一択だ

私は相手に酷い振られ方をされた

そりゃ辛い思いを知ってるから、酷く振ったりなんてしないけど

フツーに振られただけでしんどくなるのは分かってる

彼女はスタスタと自分の席に戻っていった

ったく…なんなんだよ…

放課後

後ろを振り向くと、そこには後輩と思われる女子がいた まあ先輩と言われてる時点で後輩なのは分かってるんだけどね

目が会うと、顔を赤らめながら走ってきた

チョコらしき箱を渡された

可愛いパッケージの the・女子って感じのやつ

その子は走り去っていった

後ろから勢いよく重りがくる

ずっと後ろをくっついていて表情は見えないけど、確実に今テンションが下がっている

何を思ったのか、私はもっといじわるなことを言った

彼女は離れ、私の正面にきた

頭の中に？を浮かべていると

いつの間にか私の口と彼女の口が重なっていた

え？え？…

その内、何秒かしてから離れた

その表情はいつもの能天気な彼女ではなく、私の知らない悲しい表情をした人だった

彼女は歩き出し、呆然としている私を見向きもせず静かに帰って行った

何故か知らないけど、胸のドキドキ音がうるさかった

彼女の声以上にうるさくて、全然止まなかった

なわけないって思ったけど 多分これは…

今日の願望or独り言

百合好きの友達(　ﾟдﾟ)ﾎｽｨ…