TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

※注意※

こちらはすまないスクールの二次創作になります。キャラを掴みきれていないことによる解釈違いが起こる可能性があります。

今回はホラーテイストになります。また展開によっては多少の暴力的表現が含まれるかと思われます。ホラー系が苦手な方、ご注意ください。

アイコンや挿絵等のイラストは、マイクラスキンからのイメージで描かせていただいております。

タップ数170程あります。結構長めなので、じっくり楽しみたい方向けとなっております。

それでも良いよ、という寛大なお気持ちでお進みください。

ミスター銀さん

……ここが、例の場所か?

ミスターレッド

こりゃあ…思った以上に雰囲気あるな…。

ミスターブルー

ああ…まさか本当にあの場所だったなんて、思いもしなかったぜ…。

ミスターマネー

ハァー!!!やはりここには見たことのないお宝が眠っているに違いない!

俺たちはある目的で、洞窟の奥深くに訪れていた。

未だ足を踏み入れたことのない、手を伸ばせばそこから飲み込まれそうなほどの暗闇。それはまさに深淵と呼ぶにふさわしい。

そして俺は兄貴とミスター銀さん、ミスターマネーを連れて、微かな記憶を頼りに洞窟の奥深くへ入り込んだ。

そして………ついにたどり着いてしまった。

ミスターブルー

これが、「ディープ ダーク」……。

前日

【近年探検家により新たなバイオームが発見されました。その名も"マングローブの沼地"!これまでに見たことのない木材や泥などの素材が手に入り───】

【新開発!チェスト付きボートがあれば、海の上でもレアアイテムを運ぶことができるぞ!】

【 どうですか皆さん!あのマングローブで発見されたカエルさん、オタマジャクシと並んでとっても可愛らしいですね!】

ミスター銀さん

おお……すっっっげえ…!

ミスターブルー

聞いたか?新しいバイオームが見つかったんだってさ!

ミスターレッド

こりゃあ見たこともないお宝が見つけられそうだぜ…!

学校の放課後、ミスターマネーのタブレットで俺たちは新しい発見に関する記事や動画を見ていた。新バイオームの発見、不思議な力を持つmob…。

世の中は新たな発見に心を打たれ、早速新素材やアイテムに手を出している。俺たちもまた、それらに釘付けになっていた。

ミスター銀さん

新しい素材も気になるな…マングローブの木に、泥の素材か?こりゃ建築の幅が広がるぜ!

ミスターブルー

チェスト付きボートってのも良いよな。持ちきれないアイテムはそれに入れて運べるじゃねーか!

ミスターレッド

てかカエルってそんなに珍しいか?雨降りゃその辺でわんさか飛び跳ねてるだろ

ミスターマネー

ハァー!!!ミスターレッドよ、貴様はこのカエルの凄さがわかっていないようだな!このカエルはただのカエルではないのだ。これを見るが良い!

ミスター銀さん

ミスターマネー、なんだそれ?シーランタン、とは材質が違うよな…。

ミスターマネー

これはマングローブで発見されたカエルから生成される、フロッグライトというものだ!スライム状のものを与えると生成される、レアなライトなのだ!

ミスター銀さん

へぇー!ライトブロックを作るカエルか!そりゃあ新発見って言われるよなー。

ミスター銀さん

こりゃあ良いな、色合いが目に優しいというか…温かみのある空間に似合いそうな感じというか…!

ミスターブルー

ミスター銀さんにはうってつけの新発見だな。

ミスターレッド

俺はこのチェスト付きボートが良いぜ、と言いてえ所だが、このアレイってやつも使えそうだな。

ミスターブルー

確かに、アイテムを渡したらそれと同じものを拾ってきてくれるなんて、良い仲間になりそうだ。

ミスターマネー

採掘の最中に鉱石が穴の底に落ちるというのはよくあることだからな、俺は今後そのアレイを連れて採掘に行くつもりだ!

ミスター銀さん

てことはもうアレイを飼っているってことか?早えなー。

ミスターマネー

ハァー!!!お金の力があれば誰よりも早く新たな要素を組み込めるのだ、これを見るが良い!

ミスター銀さん

これがお前のアレイ…ってか思ったより可愛がってんな!なんというかもう、キラッキラだな!

ミスターレッド

(こいつは成金に染まりそうだぜ…)

ミスターブルー

……?なあ、隅にちっちゃく書いてるこの記事なんだ?

アレイの話で盛り上がっていたところで、俺は妙な記事を見つけた。 どの項目よりも小さく目立たない位置に書かれていたそれもまた、新たな発見に関するもののようだ。

ミスター銀さん

ん?えっとなになに…「ディープダーク」?深い闇ってことか…?

ミスターレッド

なんだこりゃ…貼られてる写真もブレブレでろくなもんが見えねえな…。

ミスターブルー

他には…音を立てるなって、どういうことだ?あと…古代都市?何かの遺跡ってことか?

ミスターマネー

遺跡ということは…まだ発掘されていないお宝が眠っているということだな!

ミスターレッド

なんだって?お宝っつったか?なら行くしかねえだろ!

ミスター銀さん

いやいやいやおいー!行くっつったって情報たったこれだけしかねーんだぞ!何があるかわかったもんじゃねーだろ!だいたいどこにあるかも検討つかねーよ!

ミスターブルー

いや、まてよ…俺、この写真の場所、見たことあるかもしれない……。

ミスターレッド

は?おい弟、そりゃどういうことだ?

ミスター銀さん

え!?ミスターブルーこの写真の場所、行ったことあるのかよ!?

ミスターマネー

どういうことだミスターブルー!

俺の言葉に、3人が一斉にこちらを向いた。

ミスターブルー

……あーそういや兄貴にも伝えてなかったな。俺この前こっそり洞窟探索に行ったんだよな。その時にこの写真に写ってる、ブツブツしたやつ?が生えてたっていうか…。

ミスターレッド

もっと他にねえのか?

ミスターブルー

待てって、俺も見ようとはしたがその時ちょうど荷物が満タンだったんだ。だからまた今度行こうって思ってそのまま忘れてたんだけどな…

ミスターブルー

だから俺が見たものがこの写真と同じものとは限らねえし…。

ミスターレッド

ならすぐそこに案内しろ弟!俺が真っ先にお宝を見つけて盗ってやる。

ミスターブルー

いやだから…!

ミスター銀さん

でも確かに気になるよな…俺も古代都市、見てみたいし。それに古代の建造物ってのも勉強になりそうだしな!

ミスターマネー

ディープダークとやらは俺もまだ行ったことがない。ならば新たな鉱石の可能性があるということ!ミスターブルーよ、この俺も連れて行くが良い!

まずい。思った以上に3人が乗り気になっている。俺は正直気が乗らなかった。なにせ洞窟の奥深く、ランタンだけを頼りに探索していた上、目の端に映った程度の記憶しかないのだから。

だが…この3人の圧は、おそらく俺がどれだけ断っても頑として聞かないだろう。

ミスターブルー

っだぁーもう!わかったわかったから!しょーがねーな皆連れてってやるよ!けど今日はもう遅いから明日な!

ミスターレッド

へっ、話のわかるやつで助かるぜ。

ミスター銀さん

よっしゃサンキューミスターブルー!明日はちょうど休みだしな!じゃあ帰ったら早速準備するか!

ミスターブルー

言っとくけど、ほんとにうろ覚えだからな?無かったとしても文句言うなよ?

ミスターレッド

無かったらそれなりの宝を見つけるまでだ。わかったな弟?

ミスターブルー

ったくこの兄貴はよ…じゃあ、明日学校の校門前に集合な。

ミスターマネー

ハァー!!!では明日とっておきの高級車を持ってきてやろう。ミスターブルーよ、特別に乗せてやるから案内頼んだぞ!

ミスターブルー

おっまじか!だったら明日気合い入れるしかねーな!

ミスターレッド

へっへっへ、こりゃあ思った以上に楽しくなりそうだぜ!

ミスター銀さん

じゃあ明日よろしく頼むぜ!

俺たちはそのまま解散となった。 ミスターマネーの高級車と聞いて、思わずテンションが上がってしまった。高級車に乗れるなんて、こんな機会は滅多にないからな。

写真の場所については…本当に目の端に映っただけで確信はない。だがまあ見つからなかったら見つからなかったで、別のお宝を探せば良いだろう。

……思えば、ここで引き返せばよかったかもしれない。あるいは向かう途中道を間違えたふりをして、やっぱり気のせいだったと言えばよかったかもしれない。

否、そもそも思い出さなければ良かったのかもしれない……。

ミスターブルー

ど、どうだ……?

ミスター銀さん

なんか…思ったより雰囲気出てるな、ははは…。

ミスターレッド

なんだこの苔みてえなの……いや、苔なのか…?気色悪りぃ色してんな…。

ミスターレッド

おいミスターマネー、何か鉱石とか見えねえのか?

ミスターマネー

………。

ミスターレッド

おい、聞いてんのか?

ミスターマネー

………見えん。

ミスター銀さん

見えねえって、何もねえってことか?

ミスターマネー

いや、今通ってきた道の鉱石は見えるぞ。先ほどまで休憩した場所にはダイヤモンドが固まっているのが分かる。

ミスターマネー

だがこのエリアは…なんというか…視界が吸い込まれるような感じがして集中できんのだ。

ミスターブルー

ミスターマネーの透視が効かないって、ちょっとやばいんじゃねえか?ここ……。

ミスター銀さん

おいおい…だったら俺たち引き返したほうが良くねえか?

ミスターレッド

何言ってんだ、やべーところだからこそ貴重なモンが詰まってんだろうがよ…むしろこっちから受けて立つぜ…!

ミスターブルー

おいバカ兄貴!勝手に進むな!

びびる俺たちをよそに、兄貴が足音を響かせながら進んで行く。

カラカラ…………

ミスター銀さん

!ちょっと待て、何か、光らなかったか?

ミスターブルー

え?……俺は何も見てないぜ。

ミスターレッド

気のせいじゃねーのか?

ミスターマネー

ハァー!さてはミスター銀さんよ、びびっているな?

ミスター銀さん

いやそんなんじゃねーし!びびってねーよ!

ミスターレッド

とか言ってっけど、オメー震えてんぞ。

ミスター銀さん

いやいやいや、震えてねーし、武者振るいだし!

ミスターブルー

いつまでもふざけてないで、とっとと行くぞ。暗いから慎重にな?

ミスター銀さん

あ、ああ…!

ふざけ合う仲間を宥めつつ、俺たちは再び歩を進める。

コツ……コツ……

カツンッ!

ミスター銀さん

おわあッ!??

ミスターブルー

うわっいきなりでかい声あげんな!びっくりするだろーが!

ミスターレッド

なんだやっぱりびびってんじゃねーか!

ミスターマネー

この程度でビビり散らすとは、情けないぞミスター銀さんよ!

ミスター銀さん

いやー悪りぃ、思ったより石ころの音が響いて…

ミスター銀さん

ってだからびびってねーよ‼︎

ミスターブルー

静かにしろって!敵が来たらどうすんだ!

ミスターマネー

モンスターなどこの俺が蹴散らしてくれるわ!

ミスターレッド

即死常習犯が何抜かしてんだ。

ミスターブルー

……はぁ、ったく。これじゃあ何しに来たかわかんなくなるだろ…。

ミスターブルー

レアもん探しに来たんじゃなかったのか?

ミスターマネー

おっとそうだったな、危うく忘れるところだった。

ミスターレッド

ミスター銀さんが騒ぐからだぞ。

ミスター銀さん

いや俺のせいかよ!

カラ………カラカラ………

ヒュオオオオオオォォォ……

グォオオオ………

ミスター銀さん

こ、今度はなんだ!?

ミスターレッド

なんだ今の音、てか声か…!?

ミスターブルー

ひとまずここを離れよう!

………ドクン

ミスターブルー

はぁ……はぁ……

ミスターブルー

さっきの、なんだったんだ…?

ミスター銀さん

わからねえ…けどここは俺たちが思ってる以上にやべーところかもな…。

ミスターレッド

はぁ…はぁ…さっきから心臓の音が響いてるような気がして落ち着かねえぜ…。

ミスターブルー

ああ、俺もだ兄貴…。

ミスターマネー

……?

ミスター銀さん

ん?ミスターマネー、どうした?

ミスターマネー

なんだか暗くないか?

ミスター銀さん

あー言われてみれば確かに、明るくなったり暗くなったり…ランタンの調子が悪いのか?

ミスターブルー

まさか!さっきまで全然調子良かったのに…ここで壊れるのかよ、くそっ…。

ミスターレッド

チッ、運がねえぜ…。

ミスター銀さん

なあ、お宝とか諦めて引き返そうぜ…さっきから心臓の音が止まらねえってか…なんだか気持ち悪くなってきた…。

ミスターブルー

そうだな…。

ミスターレッド

まて、俺たちまだ何も見つけられてねーぞ!手ぶらで帰るってのかよ!

ミスターブルー

諦めの悪い兄貴だぜ、帰るっつったら帰るんだ!

ミスターブルー

ってミスターマネーどうしたんだ?まさかお前も帰らないっていう気じゃ…

ミスターマネー

見えない。

ミスターブルー

………は?

ミスター銀さん

お、おいミスターマネー…何言ってんだ?変な冗談はよせって…。

ドクン。

ミスター銀さんが腕を引こうとして、表情を見て固まった。

ドクン。  ドクン。

はじめはこいつも諦めきれなくて、変な冗談で気を引こうとしているのかと思った。けどミスターマネーはこんなタチの悪い冗談を言うやつじゃない。

ドクン。ドクン。ドクン

辺りが暗い。 しんぞうのおとが、とまらない。

ミスターブルー

帰ろう。今すぐ戻るぞ!

ミスターレッド

クソッ、こんな時に状態異常かよ!?

ミスター銀さん

命の方が大事だ!マネー、走れるか?

ミスターマネー

あ、ああ…!

ドクン。ドクン。ドクン。

音が止まない。

心臓が………心臓?

ドクン。

ミスターブルー

……ちがう。

ミスターレッド

何してんだ弟!帰るっつったのテメーだろうが!

ミスターブルー

俺の心臓じゃない。

ミスターレッド

は!?こんな時に何言って───

ミスターブルー

……!

ミスターブルー

兄貴!後ろ‼︎

グシャッ

内緒で地下探索しに行ったら大変なことになった。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

1,120

コメント

34

ユーザー

絵が上手い!!✨神級の作品だと思います!!

ユーザー

またまた気づきました! レッド、マネー、ブルー、銀さんのイラスト変わってましたよね! この小説面白かったです!(まだ1話だけど…)

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚