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※注意※

こちらはすまないスクールの二次創作です。キャラクターを掴み切れていないことによる解釈違いが起こる可能性があります。

※前回に続きホラーテイストとなっておりますが、今回は流血表現、暴力表現が含まれます。ホラー、グロテスクが得意な方のみ進むことをお勧めします。

キャラクターの顔はスキンからのイメージで描かせていただいております。また今回も長いので、じっくり楽しみたい方向けです。

それでもよろしければ、このままお進みください。

ミスターブルー

兄貴!後ろ‼︎

ミスターレッド

………!

ミスター銀さん

危ねぇ‼︎

ドンッ!

グシャッ

ミスターレッド

ぎ、ぎん、さ………?

怪物の拳を受けたのは兄貴ではない。

怪物の拳をもろに受けたミスター銀さんの頭は、真っ赤に染まっており──

ミスター銀さん

は、はやく

ミスター銀さん

にげ

バキィッ!

ミスター銀さん

がはっ…!

血塗れの銀さんは、その大きな腕に殴り飛ばされた。

そして、赤く染まった怪物は、ゆっくりとこちらを振り向き───

グルァアアアアアアアア!!!

ミスターブルー

…………ぅ

ミスターブルー

うわぁぁあああああ!!!

数時間前

ミスターバナナ

はっ、はっ、はっ……

ミスターバナナ

ふぅ…ふぅ……走り込み30周…これで終わりだな。

ミスターバナナ

……?あれは、ミスターブラックか、何をしているんだ?

ミスターブラック

おや、ミスターバナナではありませんか。休みの日でもトレーニングとは、感心しますね。

ミスターバナナ

そういうお前はまた新しい研究でもしているのか?休みの日なのに精がでるな。

ミスターブラック

まあそんなところですが…ちょっと教室に忘れ物をしましてね。今から取りに行くところなのです。

ミスターバナナ

では僕も教室で休憩でもしようか。

教室に向かいながら、僕はミスターブラックと話をする。

ミスターブラック

世間は新発見のニュースで騒がしいですね。まあ、興味深い話ではありますが。研究項目が増えますからね。

ミスターバナナ

新たなダンジョンが増えると言うことは、その分脅威が増すということだ。用心することに変わりない。

ミスターブラック

ミスターバナナは新発見で世間が騒いでいても、変わりないですね。

ミスターブラック

……おや?何か紙切れが落ちていますね。どれどれ……。

教室に行く途中、落ちていた紙切れを見つけた。拾って内容を確認すると、どうやらネット記事を印刷したもののようだ。

記事の一部を切り取ったのだろう、情報が少ないのか紙切れはだいぶ小さい。

ミスターブラック

これは、なんでしょう…?内容は……古代都市にまつわる記事のようですね。

ミスターバナナ

古代都市?ああ、そういえば新しいダンジョンとして発表されたらしいな。確かディープダークとも呼ばれていた。僕は名前しか聞いたことがないが。

ミスターブラック

つい最近公表された上に、情報がほとんどありませんからね。どうやら地下深くに生成されたダンジョンのようです。

ミスターブラック

情報によると、そこでしか手に入らないブロックや貴重なアイテムがあるとか…。

ミスターバナナ

新ダンジョンにはよくある話だな。

すまない先生

おや、ミスターバナナとミスターブラックじゃないか!どうしたんだい?今日は休みだよ?

ミスターバナナ

お疲れ様です、すまない先生。僕はグラウンドでトレーニングをしていました。

ミスターブラック

私は教室に忘れ物を取りに…ところで先生、古代都市について何かご存知ですか?

すまない先生

古代都市…?

古代都市という言葉を聞いた瞬間、にこやかだったすまない先生の顔色が変わった。何か知っているのだろうか?

ミスターブラック

すまない先生、古代都市について何かご存知なのですか?

すまない先生

ああ知っているよ。最近情報が公開された新しいダンジョン……だけど、そのダンジョンは恐ろしい怪物の巣窟でもあるんだ。

ミスターバナナ

怪物の、巣窟…?

ミスターブラック

その怪物とは、いったいなんなのですか?

すまない先生

その怪物とは────

第2話 ウォーデン

グォォオオオオオオ!!!

ミスターマネー

ぁ、あああ……!?

ミスターレッド

弟!ミスターマネー!逃げるぞ‼︎

ミスターレッド

(すまねえ、銀さん…!)

カラカラカラ……

ヒュオオオオオオォォォ………

カラカラ……

グルルルル…………

ミスターブルー

あああ!うああああああっ!!

ミスターマネー

ミスターブルー!どこへ行く!?待てミスターブルー!

ミスターレッド

弟!そっちは来た道じゃねえ、戻ってこい‼︎

ミスターレッド

ッあのバカ!

突如現れたおぞましい怪物に、俺は完全にパニックになっていた。兄貴達の制止に耳を傾ける余裕などなかった。

不明瞭な中がむしゃらに走るものだからあちこち打ちつけるが、それどころではなかった。

ガッ

ベシャアッ!

ミスターブルー

うあっ!?っう〜〜〜っ……!

立ち上がろうと足に力を入れた瞬間、激しい痛みに襲われ、その場に倒れ込んでしまう。つまずいた際に足を捻ってしまったようだ。

おまけに転ぶ勢いで頬と手のひらを擦ってしまった。ひりひりする。相当深く擦ったのか、滲んだ血が滴る。細かい砂利が傷口に刺さり、また痛みが走る。

ミスターブルー

(いたい、痛い、怖い…逃げないと…でも銀さんがまだあそこに、俺の代わりに兄貴を庇ってくれたのに…)

あの時ミスター銀さんは咄嗟に庇ってくれたのに、びびって逃げ出した自分が情けなくなる。

ミスターブルー

っ……ぅう〜〜っ……!

ミスターレッド

このバカ!勝手にどっか行きやがって!おまけにこんな怪我までしやがって!

ミスターレッド

っ本当手間のかかる弟だぜ…。

ミスターブルー

あ、あにき…?

ミスターブルー

っう〜〜〜っ!あにきぃ…!ぎんさんが、銀さんが…‼︎

ミスターレッド

静かにしろ!銀さんなら俺が連れてきた…かなりひどい怪我をしているがな…。

ミスター銀さん

ぅ……ぁ……。

ミスターブルー

ぎんさ……っい…っ‼︎

ミスターレッド

じっとしてろ、すぐ終わるから…!

兄貴は持ってきた救急セットを使って、俺を手当てしてくれた。

兄貴はミスター銀さんを背負って俺を追いかけてくれたようだ。いつもなら速攻見捨てて逃げる卑怯な兄貴だが、なんだかんだ言ってこういう時は頼りになる兄貴だなと思う。

ミスター銀さんを見ると、所々に包帯が巻かれている。だが服には血が滲んでいるし、腕の包帯には木の棒が添えられている。かなりひどい怪我だ。

ミスターブルー

悪りぃ、兄貴…手当だけじゃなくて、銀さんも連れてきてくれたんだな…

ミスターブルー

!ミスターマネーは…!?

ミスターレッド

囮になってあの化け物達を引きつけてる。

ミスターブルー

たっ助けにいかないと…!

ミスターレッド

バカ、その怪我で行っても足手まといになるだけだ。お前はじっとしていろ。

ミスターレッド

なに、あいつなら心配ねえよ。なんだかんだタフな野郎だからな。

ミスターブルー

本当に大丈夫だよな…?

ミスターレッド

ああ。だがいつまでもこのままじゃいられねえ。ミスター銀さんのこともあるからな。ひとまずこの辺に秘密基地でも作って隠れるぞ。お前そういうの得意だろ?

ミスターブルー

あ、ああ…!

兄貴に手当てをしてもらった俺は、兄貴に言われた通り秘密基地を作る。あり合わせの材料だが、ないよりマシだ。 壁に人1人分の穴を開け、その裏側に自分たちだけが入れる空間を作る。

秘密基地や隠し通路は、俺の得意分野だ。即席で作り上げた秘密基地の中に負傷したミスター銀さんを運び、兄貴と共に籠る。

ミスターレッド

へっ、やっぱりお前こういうのは才能あるな。

ミスターブルー

ったりめーだろ…。

ミスター銀さん

わりぃ、ふたりとも……たすかっ、ゲホッ、ゴホ……っゔう…。

ミスターレッド

バカ、無理して喋るな…!

ミスターブルー

ごめん、銀さん…庇ってくれたのに、俺…!

ミスター銀さん

きに、すんな…はは…。

床は石で硬いので、その辺にあった羊毛ブロックで作ったカーペットを敷いて、その上にミスター銀さんを寝かせている。

震える俺にぎこちなく首を振るミスター銀さん。気にするな、とでも言うかのように口角を僅かに上げている。

血が滲むほどの怪我を負ったにもかかわらず、こんな時にまで俺のことを気にかけてくれるなんて…本当に良い奴だなと思う。

ミスターレッド

あの化け物、どうやら目は見えてねえらしい。そのかわり音と匂いを頼りに俺たちを探している。

ミスターレッド

おまけに……音を立てれば立てるほど、数も増える、か…。

ミスターブルー

厄介だな…。あんなやつどうやって逃げれば…。

扉の隙間から怪物を観察する。俺たちを見失ったのか辺りを彷徨いている。

が、突如奴は地面を掘り始め、そこに潜り込んでしまった。

ミスターレッド

………どうやら一定時間経つといなくなるらしい。なら奴らが消えるまで待つのもありか。

ミスターブルー

それならミスターマネーと合流して、皆で逃げられるかも…!

ミスターレッド

ひとまず今のうちにすまない先生に連絡を……クソッ、電波が通じねえ…!

ミスターブルー

まじかよ…まあ、こんな地下深くなら通じないのも無理ないか…。

ミスターレッド

だが解決策は見えたはずだ、奴らが消えるまで待とう。ひとまずあいつの様子を…!?

ミスターマネーの様子を見ていた兄貴が絶句する。ミスターマネーは壁を登り上からダイヤモンドを遠くに投げて、奴らの気を引いてくれていた。

だが、足を滑らせてしまったのか、数体がマネーに気づいてしまった。なんとか踏ん張るものの、奴らは上にいるマネーに向けて……。

ドォン!!!

ミスターマネー

!?ぐああっ‼︎

ミスターレッド

あいつ、遠距離攻撃までできるのかよ!?

ミスターレッド

しかもあれ、衝撃波か?壁を貫通してやがる…!

ミスターブルー

うそだろ…!?

衝撃波で吹き飛ばされ床に叩きつけられたミスターマネーに目掛けて、怪物は追い討ちをかけるように波動を撃ちつける。よろめくマネーはもろに背中に受けてしまい壁に激突する。

意識を失ったミスターマネーの首を、怪物が掴む。ぐぐぐ、と怪物が力を込める。

もうだめだ、と思った瞬間、ミスターマネーが怪物の腕を掴み───

すまない先生

ウォーデンはこれまでに確認されたモンスターと違い、特殊な性質を持っている。
ついさっき手に入った情報だが、まずウォーデンの巣はスカルクという種類のブロックで構成されている。

すまない先生が黒板にブロックの絵を描き、そこに解説を繋げていく。臨時の特別授業だ。

すまない先生

巣の中にはスカルクセンサーとスカルクシュリーカーというブロックがあって、まずスカルクセンサーは振動、つまり音を感知して作動するブロックだ。

すまない先生

そしてその振動は、このスカルクシュリーカーへと送られる。このスカルクシュリーカーというのは、上に乗ったり周囲で音を立てると、ウォーデンを呼び出すための音を発する。

すまない先生

そして、一定数スカルクシュリーカーを発動させてしまうと……。

カンッ、と書き終えた黒板を示すようにチョークで叩く。黒板には、見るも悍ましい怪物が描かれていた。

すまない先生

スカルクシュリーカーによって出現するのが、このウォーデンというmobだ。奴は通常とは比にならないほどの攻撃力を持っている。それも強化されたネザライト装備で固めても二、三発でやられてしまうほどの、ね。

ミスターバナナ

な、なんて化け物だ……こんな恐ろしい怪物が発見されてしまったのか…!?

すまない先生

おまけに奴は遠くへ逃げても、衝撃波を放って攻撃してくる。たとえ壁越しでも、盾を構えても貫通する威力の衝撃波をね。

ミスターブラック

これは実に研究のしがいがある、と言いたいところですが、リスクがデカすぎますね…。

すまない先生

賢明な判断だよミスターブラック。奴はいたずらに触れてはならない。それほどに危険なモンスターだ。あのミュータントモンスターと同等、いやそれよりも危険と言って良いだろう。

すまない先生

君たちも、決して古代都市には近づかないように!今は危険すぎるからね。

ミスターブラック

すまない先生、そのことなのですが、こんなものが落ちていまして…。

すまない先生

これは…ネット記事の一部か?何故こんなものが…ってまさか、誰かが古代都市の情報を集めて探索しようとしたんじゃ…!

ミスター赤ちゃん

おーい皆ー!教室に集まって何してんだ?

突然誰かが教室に駆け込んできた。ミスター赤ちゃんだ。元気よく走り寄ってくる彼の傍には、校門前で飼われている狼が一匹寄り添っていた。

すまない先生

ミスター赤ちゃん!丁度いいところに!君はこの紙切れについて何か知っているか?

ミスター赤ちゃん

紙切れ?難しくてよくわかんねー!それより俺聞きてえことが…

ミスター赤ちゃん

ってこれ古代都市のこと書いてんじゃねーか!丁度このこと聞きたかったんすよ!

すまない先生

ミスター赤ちゃんも知っていたのか!それ誰から聞いたんだ?

ミスター赤ちゃん

校門前のオオカミから聞きました!こいつっす!

ミスター赤ちゃん

なんでもミスターブルー達が、古代都市に探検しに行くって話してたらしくてな!あいつら俺たちに黙って行くとかズルくね?

ミスターブラック

なっ、ミスター赤ちゃんそれは本当ですか!?

ミスターバナナ

ブルー達というのは、ここにいない他の4人のことか?

ミスター赤ちゃん

え?そうだけど、俺なんかまずいこと言った?

すまない先生

皆すまない、臨時授業だ。今すぐ4人を連れ戻すぞ!

ミスターバナナ

了解です。僕はいつでも戦えます。

ミスターブラック

了解致しました。コマンドの準備も万端です。

すまない先生

ミスター赤ちゃん、その狼にブルー達の匂いをたどってもらえるよう言ってくれないか?

ミスター赤ちゃん

よくわかんねーけどわかったぜ先生!なあ狼、ブルー達の匂いわかるか?あいつらのところに案内してくれ!

ミスター赤ちゃんに応えるように、狼はワンと吠えて校舎の外へ走って行く。校門前で匂いを探り、そしてこっちだと言うようにまた走り出す。

すまない先生と共に僕たちも狼の後を追った。

すまない先生

たのむ、皆無事でいてくれ…!

内緒で地下探索しに行ったら大変なことになった。

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コメント

21

ユーザー

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ミスター銀さん優しい過ぎぃぃぃぃぃぃ 僕もミスター銀さんみたいになりたいな...

ユーザー

うわぁぁどうなるどうなる?!ワクワクワク(☆∀☆)

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