テラーノベル
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奏
絶望する奏に類は何も言えなかった。 しばらく進んでいると電話ボックスを見つける。「カエルコール」と呼ばれる電話ボックス。そこには「家族と3分間だけ会話できるデミ!」とメモが添えられていた。
遥
奏
奏は迷わずメダルを投入する。それはまふゆを救えなかったことへの、彼女なりの責任の取り方だったのかもしれない
呼び出し音が鳴る間の、奏の痛々しいほど期待に満ちた表情。しかし、つながった瞬間に彼女の顔から血の気が引いていく
奏
奏が受話器を握りしめ、3分間一歩も動かずに立ち尽くす姿。類たちが声をかけられないほどの悲壮感が漂う
通話が切れた後、奏はゆっくりと受話器を置く。 奏の瞳には、微かな涙と、それ以上の「依存」の影が宿っている
奏
フラフラの奏を連れて続いてたどり着いたのは「キラキララビリンス」と呼ばれる迷路だった。
カエルタマゴ
遥
みのり
警戒心を一気にとかれたメンバーはキラキララビリンスに挑戦することになる。類達は足を迷路に踏み入れた。壁一面が磨き上げられた鏡。自分の姿が何百、何千と映し出される。 一歩足を踏み入れた瞬間、鏡の配置が生き物のように変わり、隣にいたはずの仲間の体温が消える
類
類
類は急いで迷路を駈ける
???
ふと、聞きなれた声の珍しい怒声が聞こえてくる。声の先には鏡を拳で叩きつけ怒鳴り散らす司の姿があった
類
司
類
類は司の肩を掴む
司
類
司
類
類は司の手を取ってもう一度迷路を攻略する。少し進むと鏡の前でへたり込む奏を見つける。鏡の前に力なく座り込み、自分の指先をじっと見つめている。鏡の中の「お父さん」の幻影と対話しているかのように
類
奏
類の呼びかけにも気づかず、ただ自分を責める言葉を紡ぎ続ける奏。その瞳には、すでに現実の光が宿っていない
類
奏
奏はフラフラとした足取りで類についていく。震える手で顔を覆い、鏡の隅でうずくまっているのは遥だった
遥
類
遥
類
遥はフラフラしながらもしっかりとした足取りで出口に向かう
一方で、迷子になったみのりの前に現れるカエルタマゴ
みのり
カエルタマゴ
周りを見渡しても誰もいない。鏡に映るのは、たった一人で「勝者」になってしまった自分の、青ざめた顔だけ
みのり
迷宮から吐き出された類、司、奏、遥。彼らの瞳からは生気が失われ、鏡に映された「自分の罪」に飲み込まれそうになっている。 地面に這いつくばり、荒い呼吸を繰り返す一同。そこへ、一人だけ「ゴール」扱いされたみのりが駆け寄る
みのり
みのりは震える手で、カエルタマゴから「報酬」として渡された大量のメダルを、泥にまみれた仲間の掌に無理やり握らせる
みのり
重苦しい沈黙を破ったのは、遥のポケットで震えるスマートフォンの着信音だった。着信名は休憩所で待っているはずの愛莉
遥が震える指で画面をスワイプする。スピーカーから漏れ聞こえるのは、あの冷静な愛莉が取り乱した、悲痛な叫び
愛莉
遥
鏡の迷宮で自分を責めていた遥の瞳に、一瞬だけ「仲間を守らなきゃ」という光が戻る。けれど、その足元はまだおぼつかない
休憩所に合流した一同。そこへ、別動隊として探索していたえむたちが、息を切らして駆け込んでくる
えむ
ゆうろぴあの奥地に広がる、永遠に沈まない夕日に照らされた古い街並み。そこは「迷子」が最も集まりやすい場所だとカエルタマゴたちは笑う
類
カエルタマゴ
カエルタマゴの底抜けな説明を聞く一同。疲れ果てた奏、取り乱したままの司、必死に涙を堪えるみのり。そして、親友を救いたい一心で立ち上がろうとする愛莉
類
類
コメント
1件
このエピソード、すごく胸が締め付けられました…。カエルコールでお父さんと話した後の奏が、あの「依存」の影を自覚して「全部吸い取られるまで」って言うところ、背筋が冷えました。鏡の迷路でそれぞれが自分の罪を映し出されるのも、キャラの内面が深く描かれていて惹き込まれます。そして最後に雫が行方不明…次が気になりすぎます!
灰猫