この国には、伝説がある
それは……
はるか昔の、邪神と女神の話。
人々は、その話のことをこう呼んだ
大神災
地上に、闇魔法の使い手である 赤目の邪神が現れた
そして暴れた
地上の人間は、 その邪神が繰る闇魔法を酷く恐れた
まだ人間に魔法という力がなかった時代
対策も抵抗もできず、 人々はただ殺戮されていった
そこに、救世主が現れる
その救世主こそが、 光魔法を繰る白髪の女神である
彼女は暖かく眩い光で世界を包み込み、 瞬く間に荒れた台地を修繕した
そして、亡くなった人々も
その現象…及び魔法を、人々は 女神の癒しと呼んだ
彼女は、邪神に立ち向かった
邪神は、彼女をそれは憎んだ
しかし邪神は、彼女を殺さなかった
女神の癒しで、 彼の不気味な見た目を 彼の理想に変えたからだ
邪神は、非常に醜い姿をしていた
心も体も 全て。
彼はずっと辛かった
姿のせいで会話さえ拒まれるほど。
それと違い、女神は。
非常に美しかった
邪神は、見目麗しく みんなから人気な彼女を妬んだ
女神は、幸せや平和を好んだ
だから、 世界をめちゃくちゃにしてやれば 女神が悲しむのではと考えた邪神。
全ては邪神の嫉妬で始まった大神災
変わっていなかった赤い目
彼はその美しい目から涙を流した
ただの嫉妬で。
やってしまった事の大きさを
苦しく悔いた
女神はそんな彼を視て、
愛しいと思った
自分の罪に気づいた邪神は 心中を測った
女神は止めた
そんな彼女を
邪神は深く愛したかった
しかし、彼女ほど温厚で寛大な人物は 己と馴れ合うに値しないと自虐した
彼女が好きだ
どこまでも愛していたい
でも、自分は
憎まれ、恨まれ、罰せられるべきもの
破滅すべき、悪しき生き物
愛しているのに好きなのに
…
この世界はどこまでも非情だ
2人は
子を残して心中した
…とても、長い厄災が終わったのである
2人が亡くなる刹那
空に虹が架かり、人々に力が与えられた
それが魔力であった
伝説では、その魔力を与えたのが 女神であると伝えられている
その後の世界では
女神は崇められた
邪神は…忌み嫌われた
最後まで悪であったためである。
そして、女神の操った光魔法は 聖なる力として尊重され、 その稀な光魔法の使い手は 国でも高い地位に立つことを認められた
闇魔法は、邪神が操るものとして 嫌われ、疎まれた
時折、親は闇魔法を持った子を殺す
それほどまで、 闇魔法は恐れられていた そして、嫌われていた
なぜ
闇魔法を持っているというだけで
迫害されるのであろうか
いや、そんなこと考えていられない
ショーロット
できればあまり使いたくなかった
この闇魔法
人前では、特に。
カリーナ侯爵令嬢
ゴポッ
カリーナ侯爵令嬢
でも
躊躇っていたら、彼女は出血多量で 死んでいた
カリーナ侯爵令嬢
ショーロット
リウラン
ゴポッグプグプッ…ボコッびちゃっ…
カリーナ侯爵令嬢
彼女の肩から紫っぽい黒っぽい 謎の物体が溢れ出て、
ゴポゴポと気色悪い音を立てて 左腕が蘇生されていく
ジュワァァアアッ…シュウゥゥーーー…ッ
カリーナ侯爵令嬢
カリーナ侯爵令嬢
カリーナ侯爵令嬢
ユーラス
イフリート
ショーロット
ショーロット
ガタンッ
カリーナの手下
リウラン
ショーロット
ごつい男の腕には、 首に刃物を宛てがわれたセレーナが。
ユーラス
イフリート
カリーナ侯爵令嬢
ショーロット
カリーナ侯爵令嬢
ショーロット
形勢逆転したら調子ノリやがった…
しかしどうしようか
悠くん達は警戒して動けてへんけど 手下とカリーナからは距離がある
シャドウハンド使うか…? (影から黒い手を出して攻撃する技)
いやでも、近くにいるセレーナに 当たってまう…!
ショーロット
カリーナ侯爵令嬢
カリーナ侯爵令嬢
カリーナ侯爵令嬢
カリーナ侯爵令嬢
カリーナ侯爵令嬢
ショーロット
カリーナの手下
ユーラス
イフリート
リウラン
ショーロット
みんな、余計なことを言って 相手を刺激しないようにしてるんやな…
ってことは発言を任されたのは 俺ってことか…
カリーナの手下
セレーナ
セレーナが苦しそうに呻く
ショーロット
セレーナ
刃物を当てられた白くて細い首から、 赤い液体が滴り落ちる
ドタドタッ
ガタンッ!
バァンッ!!!!
ショーロット
カリーナ侯爵令嬢
カイム
ユーラス
イフリート
カリーナの手下
セレーナ
カイム
カイム
セレーナ
カリーナの手下
セレーナ
カイム
ショーロット
カイム
カリーナの手下
カリーナの手下
ショーロット
カリーナの手下
カリーナの手下
セレーナの髪を荒く掴む
セレーナ
カリーナ侯爵令嬢
雷魔法を見せびらかす
セレーナ
セレーナの髪が少し焦げる
カイム
カリーナの手下
ショーロット
カイム
手を出すなぁ”あ”ぁああ”ッッッッ!!!!!!!
眩い光が目の前を真っ白にした
コメント
32件
かみですか?神ですよね?
みんちょぉ ごめん
うわぁ…好き。やだ最近これしかいってない((( 闇魔法ってなんか中二病感あっていいよね好き。光魔法、イルミネーションみたいに出来そう。電気代かかんないじゃん(((こんな素敵なお話なのに馬鹿でごめん。