テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
rt
ky
rt
正直、その言葉に甘えたかった、甘えていたかった
甘えていたかった
だけど、ずっとこのままでいる訳にもいかないって事は、分かっている
キヨくんは俺に、大事なことを教えてくれた
自分の気持ちを大切にすること
自分の気持ちに嘘をつかないこと
それが、相手の気持ちを真っ直ぐに受け止められることに繋がるんだってこと
向き合う努力をする人は、とてもカッコイイってこと
そして
ky
独りじゃないってこと
…本当に、色んなことを教えてくれた
だったら、俺はキヨくんに何を返せる?
俺には何ができる?
俺は───
rt
rt
rt
rt
ky
rt
はは、と苦笑した
rt
rt
ぽつ、と独り言を呟くかのように
rt
声が小さくなっていく
それでも、俺は前を向き続けた
rt
ky
キヨくんは驚いて目を見開いていた
rt
rt
rt
彼が息を呑んだのが見て取れた
目を瞑って深呼吸をひとつし…彼はゆっくりと頷いてくれた
ky
優しい声だった
rt
その言葉ひとつで、また何かが救われた気がする
俺はキヨくんの言葉を信じ、ぽつりぽつりと話し始めた
rt
rt
rt
rt
rt
rt
rt
ky
気まずそうにそっぽを向く
rt
rt
rt
rt
rt
ky
言い慣れなくて、顔から火が出そうになるのをぐっと堪える
rt
rt
ky
rt
rt
rt
rt
rt
rt
rt
ky
rt
大きく息を吸った
rt
rt
ky
声が震えている
rt
彼の瞳が揺れた
rt
rt
rt
rt
rt
rt
rt
rt
気づいたら、また頬が濡れていた
rt
rt
rt
rt
もう、何もかも抑えられなくなっていた
ボロボロ泣きながら、恐る恐る見上げる
rt
ky
静かに、泣いていた
顔をくしゃくしゃにして、肩を震わせて
大きく見開かれた瞳から溢れる大粒の涙は、まるでビー玉のように透き通っていて、美しかった
鼻をすすりながら、キヨくんは腕を伸ばしてきた
rt
気づいたらまた、俺はキヨくんの胸の中にいた
ky
キヨくんの背中に手を回した
キヨくんの涙も、気持ちも、温かさも、全部全部受け止めたくて
rt
あの日以来変わっていない温もりに、また涙腺が緩んだ
ky
ky
rt
ぎゅう、と抱きしめる力が強くなった
俺もだよ、というように
ky
うわずった、枯れた声でそう言ったキヨくんの身体は熱を帯びていて
rt
涙すらも、溶けてしまいそうだった
rt
ky
愛おしそうに、背中をさすってくれて
ky
ky
どうやって涙を引っ込めるのかも思い出せない
俺達はただ、抱きしめ合って、泣いて、ようやく通じ合った愛を確かめ合うことしかできなくなっていた
ねぇ、キヨくん。
これから先、俺達に何が起こるかなんて分からないけれど。
キヨくんのとこから離れるつもりないからさ、
ずーっと、隣に居てよね。
END.
2,356
コメント
1件
うめ 。さん、完走しました…っ🥀 レトさんがやーっと自分の気持ちと向き合って、キヨくんに全部伝えたシーン、読んでてこっちまで泣きそうになりました…「キヨくんのこと…大好きになってたの…っ」って、あの言葉を待ってたんだなぁって。ずっと受け止めてたキヨくんが逆に泣いちゃうところも、二人がやっと同じ温度で抱きしめ合えてるところも、全部が尊すぎて胸がいっぱいです。 お互い「この人じゃなきゃ嫌だ」って言える関係、ほんとに素敵でした…。お疲れ様でした、素敵な物語をありがとうございました🌙