その日はとても晴れていた
冷たい風が私の横を通り過ぎる
別れを惜しむ間もなく
春が訪れようとしていた
紗結
風奏
紗結
紗結
風奏
紗結
紗結
紗結
紗結
風奏
風奏
紗結
紗結
風奏
風奏
紗結
紗結
紗結
風奏
パパを見送って、親戚の方たちと食事会があった
そして無事…葬式は終わった
ショッピくんの家に帰った私は
今現在、土下座をしている
ショッピ
ショッピの奥さん
紗結
ショッピ
ショッピ
ショッピ
紗結
紗結
紗結
紗結
ショッピの奥さん
ショッピの奥さん
紗結
紗結
紗結
ショッピ
ショッピ
ショッピ
紗結
紗結
紗結
紗結
ショッピの奥さん
紗結
紗結
ショッピ
ショッピの奥さん
ショッピ
紗結
ショッピの奥さん
ショッピの奥さん
未来
未来
紗結
私に抱っこをせがんでくる未来ちゃんに うるっときてしまった
未来
紗結
紗結
きゅるっと大きい目が、私を捉えて離さなかった
未来
紗結
紗結
未来
未来
満点の笑顔で私に抱きついた未来ちゃん
この子は将来、どんな子になるんだろうか
紗結
紗結
ショッピの奥さん
ショッピの奥さん
ショッピ
紗結
紗結
ショッピくん達に話してから 1週間後
今日は…
最後の登校日
クラスのみんながお別れ会を企画してくれた
風奏
紗結
風奏
一生の別れのように泣く風奏を見て、逆に冷めてしまった
会おうと思えば、いつでも会えるのに
紗結
風奏
鬱
紗結
鬱
鬱
紗結
紗結
鬱
鬱
鬱
そう言って先輩は耳打ちをして
鬱
鬱
朝から不機嫌…?
でも朝は普通に話したし…
鬱
と言われて、教室の隅っこにいるゾムに目を向けると
ゾム
たしかに
不機嫌オーラが丸出しだった
紗結
鬱
鬱
紗結
鬱
紗結
鬱
鬱
鬱
紗結
風奏
風奏が窓の外にある黒の車を指さしていた
竹野さんの車だ…
紗結
紗結
紗結
私はクラスのみんなに笑顔を向けた
たった1年間だけだったけど
たくさんの思い出があるこの教室を
離れたくなかった
だけどこれは私の進んだ道
だからみんな
またね
竹野さんの車がもうすぐの所で
ゾム
ずっと聞きたかった声が聞こえた
紗結
ゾム
紗結
紗結
ゾム
紗結
紗結
ほんとだよ
最初は「一目惚れや!」って言われて戸惑ったけど
いつも私のことを想ってくれて
嬉しかった
この気持ちはきっと…
答えはもう分かってる
ゾム
紗結
ゾム
紗結
返事がしたい
だけど私は
私は…
この道を選ぶと決めてるから
紗結
紗結
ゾム
ゾム
ゾム
紗結
ゾム
ゾム
ゾム
ゾム
紗結
紗結
紗結
紗結
ゾム
持っていた荷物をその場において
ゾムのもとに走った
そして…
軽くキスをした
ゾム
紗結
紗結
この恋が叶うのは
そう遠くない未来の話だ
3年後…
紗結
紗結
紗結
紗結
紗結
紗結
紗結
ゾム
紗結
紗結
ゾム
紗結
紗結
ゾム
紗結
紗結
ゾム
ゾム
紗結
小さいリップ音が響いて
ゾムの顔が真正面にドアップで映った
紗結
紗結
ゾム
ゾム
ゾム
すずらんの花言葉は
再び幸せが訪れる
それは突然に…
答えを知っているかのように
幸せが訪れた
???
???
???
???
???
???
???
「見てる見てる、すごいやろママは」
「おじいちゃん達が完成出来なかった薬をママが作ったんや」
???
???
???
「お?言ったな?」
「俺のママへの愛はぜってぇ負けねぇ」
???
???
「……俺が想像してたんと違うわ」
「なんでお前らそんな冷静なん?もっとさぁ」
「こう…じゃれたりしようや!」
???
???
「なんなん?この冷静さ!?」
「ママの遺伝子強すぎやろ!」
その恋が叶うとき
それは新しい命となって生まれる
大きな2つの花に見守られながら
2つの芽はすくすくと育つ
そしていずれ、花は枯れる
そしていずれ、幼かった芽は花となる
紡がれていく命、想い
それは小さな芽が大きな花になっても
ずっと一生
変わることはないだろう
コメント
29件
作品読みました。すごく感動しました。途中からは涙を流しながら読んでいました。最後には前を向いてゾムくんとちゃんと結ばれるエンドすごく良かったです。感動作品をありがとうございました。
活動お疲れ様です ありがとうございました
初コメ失礼致します 一気に見させてもらいました4回ぐらいよんでるんですけどいつ読んでも感動と愛が伝わってきて最高の小説でした!感動など色々とありがとうございます