呪

あいつらというのは

私がとても信用している友人数人の 中の2人のことだ

"S"は中1の終わり頃から仲良くなり今は私の弟分でもある 同級生の男の子だ

"A"は小5からの仲でなにか問題が 起こる度に愚痴を聞いてもらったり 精神面でとても助けてくれていた 一応姉貴分でもある 同級生の女の子だ

2人とも今回のTとの話を知っている人物で、

Tとの事で私がかなり気持ちを 病んでいたため、

それをどうにかするべく 私が｢会いたい｣って言ったら すぐ飛んできてくれるし ｢ここ行こー｣と言っても 嫌な顔ひとつせず付き合ってくれる

最高の親友だ

数時間後

また数時間後

時刻1:00

私がそんな独り言を呟いていると

1件の通知が鳴った

そう言いながらアプリを開くと

相手はTだった

私はTの事がまだ好きなので 連絡が来て嬉しい気持ちもあった

ただ、状況が状況な物で 素直に喜ぶ事だけが出来なかった

この子は小学校から仲が良い Yという少女だ

親友歴も1番長く、なんだかんだ 1番信用しているのかもしれない

6年前

私はこの日

今は名前も顔も思い出せない クラスメイトの子にちょっかいを かけられて少しイラついていた

そう思い、私は教室を後に しようとした

ため息をつきながら ドアの方に歩いていると

急にちょっかいをかけてきていた 男の子に腕を掴まれた

その瞬間私の中の何かが切れて 気持ちがふっと楽になった気がした

でも楽になった後は 怒りや嫌悪の気持ちが私の心に 無数に沸いてきた

そう言うと相手の男の子は

私の腕を思いっきり引っ張り ドアの方に私を投げた

そっからの記憶はあんまり無い

ただ覚えているのは

誰かが呼んだ先生に 私が止められ

別の部屋に連れて行かれて 説教をされた事だ

私は先生に ｢先にあっちがちょっかいかけてきたからやり返した｣ と言っても

｢相手の男の子はFちゃんに 急に殴られたって言ってる｣と言い

私だけが怒られた

｢私も相手の子に投げられた｣と 言っても

｢貴方には傷が無いけど 相手の子には打撲と切り傷がある｣ やらなんやら言い

私の意見など聞いてくれなかった

その時まだ小学2年生だった私は この事がトラウマになり

私が怒るのを我慢できなかったら 沢山怒鳴られて怒られて、 私が話した事も聞いてくれなくなる

私が怒るのを我慢すれば 怒鳴られなくても 信じて貰えない事も無い

そう思い私は怒るという 簡単な行動が普通に 出来なくなってしまった

そういい私は眠りについた

翌朝

数時間後

時刻　1:10

少しだけ期待を持った私は 外に出た

落ち込んでいると私のスマホに 通知が鳴った