剣も魔法も才能ないからステゴロで世界を回ってみる

この世界は剣と魔法が主流の世界

剣を扱えるものは騎士や剣士をめざして世界の頂点に立とうとする

魔法を扱えるものは魔道士や賢者なるものを目指して歴史に名を残そうとする

それがこの世界で生きてくために必要な技術であり誰しも与えられる才能

この世界『レヴン・レルド』はそんなふたつの才能が高く評価される

男性は騎士をめざし、女性は魔道士を目指すものが多く

その傾向は全世界共通なのだ

ここ別名”世界の端っこ”と言われる『アルマ』という田舎の土地でも…

アルマの福音が行われている傍ら、そんな気の抜けた会話をしているとシュナの番がとうとう回ってきた

村長と軽い会話をしたあとゆっくりと歩みだし、祝儀の珠に触れてみる

すると淡い白の光を放ったかと思えば、その光は蒼に変わりシュナを包む

そしてその光が引いた後祝儀の珠から文字がポウっと浮かんできた

シュナと同じように祝儀の珠に触れてみる

そこまでは良かったが、シュナや他の子と違いフィンは珠に触れても何も反応を示さなかった

不穏な空気が流れ出した直後祝儀の珠から光りだした

しかしその光は途端に黒に変わりフィンを覆い隠していく

会場にいた者皆が動揺したが、その黒の光は直ぐに消えてフィンが姿を現す