りいぬ
るぅちゃん、おはよ!

るぅと
あ、莉犬...!おはよう。ニコッ

今日は、学校へ行く途中で、
珍しく莉犬に会った。
ちなみに莉犬は僕の同級生で、
僕の良き恋愛相談相手。
りいぬ
どしたの、浮かない顔だけど。

るぅと
んー、恋の悩み?
どうしたら好きな人に意識して
もらえるのかなぁ...って。

すると莉犬は、頭の上の耳をピーンと立て、
得意気な顔で僕に言った。
りいぬ
ほのめかすんだよ...!
「僕あなたが好きです」オーラを
ふわ~って出す!

るぅと
ど、どういうこと...?

りいぬ
さりげないボディータッチとか、
さりげなく好きって言ってみるとか!
この人もしかして僕のこと好き?って
思わせたらるぅちゃんの勝ちだよ! 少なくとも意識はしてくれるハズ。

るぅと
なるほど...?

りいぬ
俺は完全にそれで落とされたね...

さとみ
ほぅ。誰に落とされたの?

りいぬ
誰って、さとみくんに決まっt...

りいぬ
ささささ、さとみく...っ!?

さとみ
よっ、おはよ。

るぅと
あ、さとみ先輩...と、ころん先輩も。

ころん
二人ともおはよう~

さとみ
じゃ、俺可愛い恋人と先行ってっから

さとみ
後は二人で登校しろよっ!グイッ

りいぬ
え、さとみくん、ちょっと!?ズルズル

...行ってしまった。
さとみ先輩、嵐のような人だな...。
ころん
...じゃあ、僕たちも行こっか。

るぅと
そうですね。
