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私達の間に緊迫した空気が漂う
不思議な感覚が体を埋め、汗が吹き出してくる…
だがこれは私だけだったのだろう
父は平然と私に話しかけてきた
父
その声は低く、どっしりとした圧があった
声を聞いた瞬間、私の体の震えが増した気がする程に
すると父が私に問いかけてきた
父
くだらない、分かりきった質問だった
いや、分かりきっていたからこそあえて聞いたのだろう
私はその問いに答えた
北条奏
北条奏
北条奏
北条奏
北条奏
北条奏
北条奏
北条奏
北条奏
そして次の瞬間、私がまだ話しているのにも関わらず
奴は私に斬りかかってきた
北条奏
ザッ（避）
父の刀は私の頬の皮を薄く斬り裂いた
私はすかさず後ろへ下がり態勢をなおし、剣を握る
父
父
北条奏
だがその初めてが戦場でのことというのは何とも胸糞悪い
北条奏
そしてめい一杯の力で地面を蹴り父との距離をゼロにする
父
北条奏
私の刀が父の首目掛けて飛ぶ…
父
だがその刃が父の首を裂くことはなく途中で遮られてしまう
刃同士がぶつかり火花が飛ぶ
北条奏
父
北条奏
何か来る、と思い咄嗟に身を引くと
案の定父の懐からはクナイが飛び出してきた
北条奏
父
父
父
偉そうな言い草で父は私を叱る
北条奏
それどころか私の存在に対して干渉はなかったからな
まぁ、今となってはどうだっていい
この男を殺れるならそれで十分だ
そして私は懐に手を入れ、目当てのものを取り出しす
北条奏
父
そういい火薬玉を投げる
四方八方からの攻撃には流石の父でも対応しずらいと私は考えた
そしてここで、私が予想外の行動に出れば確実…
北条奏
父
そう、まだ火薬玉が空中にあるなかの特攻だ
これには父も度肝を抜かれたに違いない
と、思った瞬間だった
父
ガシ（火薬玉を掴む）
北条奏
父
そういい火薬玉をこちらへ投げ返す父流石は歴戦の猛者
この程度の脅しには簡単には騙されないか
そしてこの状況は、私にとって最悪なものだ
父
グサッ（脇腹に短刀を刺す）
北条奏
私は脇を抉られてしまった、
だが私もそこまで頭は悪くない、短刀が深く刺さる前に体を捻り回避する
北条奏
父
そして刀を握る手を上へ大きく上げ父目掛けて振り下ろす
北条奏
だがこれも父へ届くことなくに空を切る
父
ドガッ（蹴り）
北条奏
私はそのまま蹴り飛ばされた
そして軽く二メートルは飛ばされた
北条奏
父
父
ビチャッ…（父の腹から血が垂れる
父
そう、私はあの時父が投げたクナイを拾い、蹴られる瞬間な刺したのだ
北条奏
北条奏
躱したとはいえ刺された場所が悪かった、私の口から血が滴る
父
父
そういい刀を私に突きつけてくる
北条奏
父
父
そういうと父は刀を振り上げる、そして私にこう云った
父
私の体は、もう動こうとしなかった
私は何も云わず、ただ目を閉じた
父
父
そしてなんの躊躇もなく刀を振り落とした…____
その時、私は走馬灯を見ていた
思い出すのは小湊君達と過ごした短い時間だった
一緒に遊んだあの時間、
家へ招かれたあの日の事…
そしてもう一つ
私に龍華流を教えた師匠との記憶
その時、
私の頭に師匠の言葉が思い浮かんだ
もう何年前だろう…まだ年行かぬ私に師匠が教えてくれたあの言葉
『いいか、奏』
『刀と云うのは自分を映す鏡でもある』
『もしお前が、自分の為だけに刀をふるならば、刀はお前に力をかさない』
『だがそれが誰かの為ならば、刀は御前の力になる』
『必ずお前を救ってくれる』
『誰かのためにふるう刃は、』
『何よりも強く、何よりも鋭い』
『お前なら必ず、誰かのために力を出すことができる』
その記憶を最後に、私の中の何かが 音を立てて切れた
ガシャンッッ（刃を止める）
父
北条奏
気がつくと、私は父の刃を止めていた
してそのまま振り抜き弾き落とす
父
驚いた父の刃からほんの僅かに力が抜ける
私はそれを見逃さなかった
北条奏
父
私は父の背後に周り、刀を構える
父
そして呼吸を整え、刀を振ることに心血を注ぐ…
____振り抜いた一閃は父の背から深々と斬り裂いた
父
明らかな致命傷だ
だが私もそれなりの傷はできている、
なのに何故か、痛みを感じないのだ…
すると、既に虫の息の父が私に話しかけてきた…
父
父
父
そして最初と同様の質問をしてきた
北条奏
北条奏
父
北条奏
北条奏
北条奏
北条奏
北条奏
北条奏
父
父
私が話し終わると、父は小さく笑った
その笑顔は嘲る訳でも無ければ、侮辱でもない…
今までで一番、穏やかだった
そして父は、私にこう云った
父
父
その声は、最初に聞いた時ほどの圧はなく
どこか泣きそうに思えた…
北条奏
北条奏
そして私は父の前から姿を消した
父
父
父
コメント
24件
お父さん最後にその言葉は反則ですぜ...(´•ω•̥`) 今回もめっちゃ素敵な作品でした！ 次回も楽しみにしてます( *´꒳`* )
うぅ…感動しますね( ; ; )。 続きも楽しみにしてます！✨
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