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春、入学式。私は憧れだった巴高校へと足を踏み入れた。 あぁ、これが巴高校の校門なんだ。 どんな先輩がいるんだろう。 どんな先生がいるんだろう。 どんな部活があるのかな。 どの部活に入ろうかな。 クラスのみんなはどんな人だろう。仲良くなれるかな。 期待と不安を胸に、1歩、また1歩と足を運ぶ。 私も…
すみれ
???
すみれ
びっくりしたぁ…! 誰よ、こいつ…なんて思いながら振り向くと、そこには私好みの顔の、高身長の男がいた。 …今は会いたくなかった、馴染みのある顔の。
すみれ
カイリこと、1個うえの幼なじみ、湊カイリは私のことが好きらしく、全力でアピールしてくる。今はほっぺを包み込んで、私は顔を固定されている。ゆっくり、カイリの顔が近づいてきた。 ゴスッ!! 私は、鼻をめがけてグーパンチをお見舞した。油断していたカイリは案の定、思い切りそれをくらった。
カイリ
すみれ
なんて、入学早々いつもと変わらない会話をしていると、予鈴がなった。
すみれ
すみれ
すみれ
すみれ
すみれ
ぼそっと呟いた。あれ、私…顔が赤い!もしかして、私…いやいやいや、ありえない!ありえないわ! そんなことを考えていると、ガサッと物音がした。このおかげで目が覚めた。あぁ、急がないと遅刻する…!
???
すみれ
すみれ
急いでるのに、返事をしてしまった。 あぁ、完全に遅刻する…。入学早々遅刻なんて悪目立ちよ…!
すみれ
なんて無愛想な捨て台詞を言って走った。先輩だったら失礼なことしたわ…まぁ先輩じゃなくても失礼は失礼だわ。 …なんてことを考えながら走っていった。私は、この出来事が後で``あんなこと’’になるなんて思いもせずに…