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青兎
延々と話し続ける赤兎に
1番気になっていた頭上に生えている耳について聞いてみた。
赤兎は一瞬固まり、
赤兎
赤兎
赤兎
赤兎
頭のてっぺんを手で触ってみて気づいたようだ。
青兎
青兎
青兎
そう言うと、赤兎から滝のような汗が吹き出した。
青兎
不安が募ってくる。
青兎
赤兎
謝ろうとした瞬間、赤兎が真面目な顔をして話し始めた。
赤兎
赤兎
朱色の耳がぴょこぴょこ動く。
赤兎
赤兎
赤兎
赤兎
青兎
青兎
青兎
青兎
それがわかってから
自分にしか見えない不思議なものが見えるということを
完全に無かったことにしていた。
青兎
青兎
青兎
と聞くと、気恥しそうに
赤兎
赤兎
赤兎
赤兎
赤兎
赤兎
青兎
質問の答えになっているのか怪しいところだが
これ以上聞いても同じ答えしか返ってこないだろうから、
青兎
と頷くだけにしておいた。
その後、妖について興味が湧いてきた僕は
赤兎に色々な質問を投げかけた。
僕からの質問の連鎖が終わると
赤兎が
赤兎
青兎
さっきまでたくさんの質問をしていたことが
嘘のように静まり返った。
一瞬影った僕の表情に
赤兎は目ざとく反応した。
誤魔化そうとするひまなど与えず
赤兎
赤兎
と言う。
青兎
僕は諦めて正直に話した。
赤兎
赤兎は何か考え込んでいる。
赤兎
赤兎
青兎
青兎
僕は当然のように彼の後ろ姿を追って歩き出した。