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人形銀河の計画

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人形銀河の計画

17 - 花持ち2人。

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2022年11月14日

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美月

僕たち動物にとっては死活問題だからねぇ そうだ、君にもプレゼントをあげよう これをあげると、きっと君の願い事が叶うよ 今度こそ、うまくいくといいね ああ、僕は大丈夫だよ 少し疲れてるだけだ あの子はまだ起きないのか 僕のことを心配しすぎて倒れたらしい 心配性なのは昔から変わらないな ***は、目を覚まさないまま眠り続けている 彼女はずっと眠っているけれど、僕は彼女のことが大好きだし、愛してるんだよ あーあ、また失敗してしまった。
こんなんじゃ、いつまで経っても彼女に会えないじゃないか ねえ、君は一体どこにいるんだい? ***が目を開けることは二度となかった あいつらは何を企んでいるんだろうか。俺にはわからなかった ただ、俺たちに害を及ぼすなら排除するまでだ ***と二人で逃げていたら、あいつらに捕まった あいつらが何者なのかは知らないが、とにかく危険だということだけはわかった 俺は彼女を逃がそうとしたんだけど、彼女は俺の手を握って一緒に逃げると言ってくれたんだ でも結局、二人とも捕まって、こうして別々にされている ここは

美月

僕だって寒いものは寒いぞ。それにしても寒いなぁ ああ、あの子が来てるのか。そうだな、確かにあれくらいの年頃が一番危ないかもな。え、俺がどうかしたか? 雪景色もいいものだな こんな時に何だが、今度二人でどこかへ行かないか? あー、なるほど。そりゃ確かに寒いわ お姉さんと一緒に寝ようよ。大丈夫、怖くないよ~
君たち、ここで何をしている? おい、そこの女。貴様に用がある 俺はお前たちに構っている暇はない 悪いが、先を急いでいるんでな 邪魔をするなら容赦しない 俺のことは放っておいてくれないか? あんたがあいつらのリーダーかい? へぇ~、なかなか強そうだねぇ だが、あたしらだって負けるつもりは無いよ ちょっと聞きたいことがあるんだけど教えてもらえないかぃ? こいつらは俺たちが預かる。お前たちも手を出すんじゃねえぞ あたしの名前はカチューシャ。盗賊団"黒猫"の一員さ ここを通りたくば我らを倒してみるがよい!! ほう、面白い。我が名はベアトリーチェ。いざ尋常に勝負せよ!!! あー、もう。うるさいわね。静かにしてよね なんだい、この騒ぎは? え!? 嘘だろう? あれはまさか……! ははっ、こいつは驚いた。こんな所で会えるとは思ってもなかったぜ ああ、久しぶりだね 何やってんのよ、早く逃げなさい ここは私に任せて、ほら、行って! 大丈夫よ、すぐ終わるから あなたたち、覚悟はできてるんでしょうね? さあ、かかってきなさい! あっちへ行きましょう。ここは危険です

美月

僕が君を好きになったのはつい最近だよ 君のことをもっと知りたいと思ったのはいつだろう 君は誰に対しても優しく接するよね でもそれは、きっと僕のことが好きだからだと思ってるよ もし違ったとしても僕はそれでも構わない ただ、傍にいるだけで幸せな気持ちになれるんだ こんな風に思う相手は今までいなかった 今、こうして君と一緒にいる時間がとても幸せです 初めて出会った時からずっと好きでした これからも一緒にいて下さい *3章終了時
「おはよう、あなた。昨夜はよく眠れたかしら?」
「あぁ、ぐっすり寝れたよ」
「良かったわ。じゃあ、朝ごはん出来てるから早く食べましょう」
「そうだな。いただきます!」
俺はいつものように妻が作った朝食を食べ始めた。
妻は料理上手だし、何より可愛い あーあ。オレも早く結婚してえな ほらほら、もっと飲んでくれよ。オレはまだ全然酔っちゃいないぞ こっちに来てみろ。雪だるまを作ったんだ。今朝起きたら、部屋の前にできてたんだよ。
この世界では魔法が使えないようだが、俺なら使えるかも知れねえな。試す価値はあるんじゃねぇのか? 俺の夢? そりゃ決まってるだろう。お前さんと一緒に幸せになる

美月

僕にも何かできないかなーっと あ~寒い!凍え死ぬぅ!! 何!?今の声・・・まさか・・・ 俺が寝てる間に一体何があったんだよ! こんな時間にどこ行く気だよ あっちいけ、シッシ! は?別に何でもねぇよ なんつー顔してんのかと思っただけだ お前こそ、変な顔すんじゃねえぞ 俺、これからちょっと出掛けてくるわ じゃあな ほら、早くしろよ!置いていくぞ おい、こら! 待ちなさいってば! 何やってるの、急がないと遅れちゃうじゃない! ごめん、待った? うん、大丈夫 行こっか あ、そうだ はい、これあげる 君に似合うと思って買ってきたんだけど どうかな? 良かった ありがとう 開けても平気? もちろん へぇ、ネックレスかぁ かわいい 私のために選んでくれたの? 嬉しいな 大切にするね ん?この袋に入ってるものは何だって? ああ、これは私の手作りクッキー バレンタインデーのお返し 食べたい? 駄目です 食べるなら全部食べてからにして下さい ちゃんと味見したから美味しいはずだよ はい、どーぞ あむ・・・おいしい ほんと? やった あ

美月

僕だってずっと寝ていたかったんだけど、起こされたんだよ。
えっと……なんだろう、これ。僕にも分からない。すごく嫌な感じがして目が覚めたんだ。それからすぐにここに連れてこられて、気が付いたらここにいて。あー、もう! 何が言いたいのか自分でもよく分かんなくなってきたよ。とにかく僕は大丈夫。君たちより強いから安心してくれていいんじゃない? ああ、そういえば聞いたことがあるかも。「赤い月の夜には怪物が出る」とかなんとか あれ、本当なのかな。もし本当にいるなら会ってみたいな。
へぇ、すごいじゃないか。その歳でそこまで魔法を使えるようになるなんて。僕も負けられないね そうやってなんでも一人で背負おうとするところが、お前の悪い癖だぞ。少しは自分のことも考えてみろ。それでこそ、俺の弟子だろう? おい、大丈夫か!? いかん、意識を失っているようだ。すぐに病院に連れて行かないと! ******

美月

花の街端に落ちている物を食べたりしないように気をつけないと あーん、口の中が冷たくなってきた 誰か火を持ってないかしら? 今度こそ、あの女を殺してやるわ! あんたがいけないんだよ。あたしを捨てるから あぁ、寒いねぇ 凍えそうだ お前さんが暖めてくれないかい? ほら、こうすれば温かいだろう? はてさて、いつまで持つかな? また新しい季節が始まるのか。少し寂しい気持ちもあるが、やはり楽しみでもある 今年はどんなことが待っているだろうか もうすぐ春になるぞ。暖かい日々が続くはずだ 春が来るたびに思うことがある 俺達は、同じことを何度も繰り返してるんじゃないかって そういえば、今日は何月何日だったかしら? わたしの誕生日じゃないといいんだけど あなた達はまだ戦おうとしているのね。
じゃあ、今度はわたしが助けてあげる あたいには関係ないことだけれどね。でも、一応言っておくよ。ありがと もうちょっとだけ生きてみることにするよ。あいつを見返すまではね あれれぇ~? こんなところに珍しいものが落ちてるぞぉ~? ボクに拾われるためにやってきたんでしょ

美月

花の街では雪が降ったそうだぞ 今宵の月もまた美しいものだ 明日は満月らしいな こんなところまで来ちまったのか? まったく、しょうがない奴だ だが、おかげで俺は助かった お前のおかげで俺はまだ生きてるんだよ あっちの世界のことを忘れることは無いだろう あいつらは俺たちにとって家族みたいなもんだったからな この世界に来てよかったと思うこともある ただ一つだけ言わせてもらうなら 俺はあいつらを殺したりしなかった あれは事故だったんだ 俺は悪くねぇ 悪いのは全部あの男だ あんまり無茶すんなよ 心配かけんじゃねえ ほれ、これやるよ 俺からのプレゼントだ お前が元気だとこっちも安心できるんでな おい、何泣いてやがるんだ まさか俺が怖いとかいうんじゃないだろうな? ったく、情けない奴だ 泣き虫なのは昔から変わらねえな お前はよく頑張ってるよ もっと自信を持てばいい 大丈夫だって お前の頑張りはちゃんと見ていてくれているはずだ 俺みたいにな お前の気持ちに応えられ

美月

花の街はいつものように綺麗です 雪の降る街を見てみたいものだ 今日もいい天気ですね 雪景色が見たいなあ 今宵も月がきれいだ 今夜こそあの月に手が届きそうだ また明日ここで会おうぜ 今夜も星がよく見える 風が気持ち良いわ 空を見上げてご覧なさい 今日は何して遊ぼうかな 雲が流れるさまを眺めるのも良いものですよ ねえ、あなたはどこから来たの? わたしはずっとここに住んでるんだよ わたしはここにいるよ どこか遠くへ行ってみようかしら 誰か私を見つけ出してくれないかな 今日はとても寒いわ 暖かいものが飲みたい気分 あなたの

美月

花の街では雪祭りの準備が始まったぞ ほら、これやるよ あー、こりゃ参ったな また新しいのが出やがった お前さんはこんなところで何やってるんだよ 寒いだろうが、中に入ってろ この国はまだまだ平和だ 俺はいつも通りここで見張っておく たまには休んでもいいんじゃないかと思うが、あいつらがうるさくてな はやく来ないと俺まで凍っちまいそうだ ん? 何か用事があったんじゃねぇのか ああ、確かにこの国はまだ平和だ だがな、いつ崩れるかわかったもんじゃない この国の平穏は今だけかもしれないぜ おいおい、何言ってんだ。
お前さんの目は節穴かい? ここにあるじゃねえか。
ここにあるものが全てだと思わなくて正解だ 世界は広い。見たこともないものがたくさんあるはずだ 俺はずっとここにいるからこそ、こうして外の世界を知っていられる ここは狭い世界だって思ってるならそれは間違いだ もっといろんなものを見てこい

美月

花の街では雪解け水を飲みに来る動物達が多いらしいぞ んー、あっちの方角かな あっちには確か大きな山があったはずだけど ああ、そうだ あの山の向こう側には氷に覆われた大地があって、そこに住む人々は寒い季節になると皆同じ格好をしてるっていう話があるんだよ ほら、あれみたいに え? ああ、ごめん。なんでもないよ それにしても、ずいぶん遠くまで来たものだね こんなところに人が住んでいるのか? 何だって? ここから先は立ち入り禁止?

美月

花壇に水をあげないとな 明日は晴れるといいな 寒いなあ、こんな日はホットチョコレートを飲むに限る おいしくできたらお前にも飲ませてやるぞ 雪だ。ホワイトクリスマスっていうんだよなこれ 綺麗だ。まるで妖精みたいじゃないか 今度一緒に見ようぜ 俺には好きな子がいるんだけど なかなか振り向いてもらえなくて困っちゃうんだが いつか振り向かせるつもりだ なんせ俺は諦めが悪いんでね じゃあまた会いに来るわ 風邪引くんじゃねえぞ こんにちは。今日もいい天気ですね えっと、私の名前は―――
「ねえ君」
「はい?」
「僕と一緒に暮さないかい」
「へ?」
突然現れた男の人が言った言葉に私はただ唖然とした
「えっと・・・あなた誰ですか」
「僕はここの管理をしている者です」
「管理?」
「ここは僕の家でもあるんです。だからこうやって毎日掃除したりしているんですよ」
「ああなるほど」
「こうなったら……仕方がない!」
「みんな逃げてー!!」
「ああっ!! わたしたちの家がなくなっていくわ~」
「大丈夫です。また作ればいいんです」
「おいおい、これじゃ俺たちの家までなくなっちまうぞ?」
「安心しろ。お前の家には私が住んでやる」
「え!?」
「……冗談だ」
「まったく、あんたらはいつも楽しそうだねぇ」
*4階の廊下にて(B)
わたしはこの世界でただひとりの存在だ。わたしだけが、唯一無二の神なのだ。神は常に孤独でなければならない。それは寂しいことだけれど、それでこそ神として存在することができるのだ。
「あー、うん、そうだね。確かにそのとおりかもしんないね」
*5階にて(C)
神様なんているもんですか。だってあたしたちみんな生きているんですもの。生きていれば悩みもあるわ。悩むだけ悩んで、それでもやっぱり悩んだりしてるんだもの。それが生きてることだと思うの。
「あ、うん、わかった。ごめんなさい。反省します」
*3階階段前で(D)
ああ、神様どうか、お願いです。私の声を聞いてください。私はずっとあなたをお慕いしていました。
「あ~、はいはい。わかりますよ、その気持ち。すごくよくわかる!」
*6階にて(F)
あの、えっと、そのですね、つまり、神様というのは、あれですよ、ほら、何ていうか、信仰の対象とかでして、別に、あなたたちのことを邪険にしてるわけじゃないんですよ? 私にとっては、あの方が全てですもの。私が愛しているのはこの世で唯一人だけ。他の誰よりもあの方を尊敬していますわ ああ、もうこんな時間ですか。ごめんなさい、ちょっと用事を思い出しまして 私のことは気にしないで下さいまし。私はあなたの味方ですわ お前さんはいつも独りぼっちじゃないか 俺のことなんかほっといていいんだよ そうだよね、僕たち友達だしね 君がいる

美月

花びらが落ちるのは一瞬だが、雪解け水が流れる時間は長い また会えて嬉しいぞ。今度こそ逃がしはしない お前たち人間のせいで俺はこんな姿になってしまったんだ 俺が一体何をしたっていうんだよ! あーん、なんでこいつらはみんな私を無視するのかなぁ 私が何かした? 別に何もしてないわよね あなただってそう思うでしょう? あら、ごめんなさい 私はあなたのこと、嫌いじゃないんだけどねぇ あなたにはちょっと悪いことをしてしまったかもしれないと思ってるの でも、やっぱり許せないわ 何よりも大切なあの子を傷つけたのは あなたにとっては些細なことだったんでしょうけれど えぇ、わかってますとも。全部知っていますもの 私の望みさえ叶えばそれでよかったんです 邪魔者はいなくなりました これでやっと始められますね この世界の終わりを 愛しい愛しいわたしだけの人形さん 貴方のために用意しましたの 綺麗でしょう? 貴方は本当に美しいですわ ああ、もっと早くこうしていれば良かったのかしら でも大丈夫ですよ これからは何があってもずっと一緒ですから ふぅむ、どうしたものかね せっかく作ったものを壊すというのも忍びないが まあいいか。このままにしておいてもろくなことにならないだろうし おいおい、いくらなんでもそれはないだろう あれだけ時間をかけて準備してきたものが水の泡じゃないか 全く君はひどい奴だな。僕を裏切るなんて これじゃあ僕はただのお飾りになってしまうじゃないか 君のそばにいる資格がないということかい? ならば仕方ないか 君がそこまで言うなら従おう。それが僕の役目でもあるからね でも忘れてはいけないよ これはあくまで一時休戦であって、決して仲直りしたわけではないということを それにしても君は面白い存在だね 今まで見てきたどの魂より興味深い どうだい、ここは一つ賭けをしてみようではないか もしも、君が勝ったら僕は潔くここから立ち去ることにしよう ただし負けた場合はそうだねぇ その時はその体、もらうことにするよ 別に構わないよね? だって、君は負けるつもりはないんでしょう? ああ、それともこの体は惜しいかな? もしそうなら心配はいらないよ 別の肉体を用意するだけだから 大丈夫、安心して 今よりもずっと快適なものを用意してあげるから ほら、これでどうかな やっぱりだめ? そう、残念だね では仕方ない、君には

美月

私も何か新しい事を始めてみようかな。そうだ、手始めに手芸でもやってみるか ほら、ちゃんとお座りして。よしよし、良い子ですね あらあら、どうしたんですか? こんな寒い日に外に出たら風邪ひいてしまいますよ 今年もよろしくお願いしますね ああ、またここに来てくださっていたんですね。嬉しいです。ありがとうございます えっと、あの、すみません。
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