『あんたなんか要らない!』
俺、お母さんにそう言われたんだ
あー……俺っていらないのかって
なんで産まれたんだろって
ずっと自分を責めてたんだよ
そしたらさ、
『この世に、産まれてはいけない人なんていない!』
ある女の子に言われたんだ
俺ね、その時まで
俺ほど必要じゃない存在って何のために生きてんだろうって思ってた
でも、その子の話しで思ったんだ
こんな俺でも、誰かに必要とされてるのかなって
その子に聞いてみた
『あなたを必要とする人がいないなら、あたしがあなたを必要とするから!』
すっごい笑顔で言われた。
それからさ、
その子は、ほぼ毎日俺に話しかけてきた
今日は学校でね、とか
今日はお母さん怒られちゃって、とか
どんな些細なことも話してきたんだ
そのうちに聞いてきた
『あなたは、なにかあった?』
あぁ……俺の話を聞いてくれるんだって
俺は涙が出た
俺も話をした
今日は、本を読んだ
今日は、何も無いところで転んでしまった
他愛のない会話をした
君はポツリと呟いたんだ
『あたしには、あなたが必要だよ』
すごく嬉しかった
今も、俺に居場所を与えてくれる
俺は君に、すごく感謝をしている
いままでも、これからも、
ずっとずっと、ありがとう
『君のおかげ』
〖完〗
※ほんとの話です。
コメント
13件
え、フィクション?
今、読んでみたらさ……前くんがこのこと書くとは思わなかった……あ、前くんのこのお話以外は、フィクションだからね!〖恵里花〗