.
神の中に時が生まれ
.
神は、ひとり
.
話し相手すら、心躍るような景色などない
暗闇の空間で時が流れる
暗闇の空間で時が流れる
神は独りが寂しかった
.
寂しさを紛らわすかの様に
生命を作り出したかった
生命を作り出したかった
.
綺麗な景色を見たかった
.
神の力を使い惑星を創造し
.
神の一部を切り放し生命を創造した
.
失敗作と成功作に
.
生命が住めない世界と生命が住める世界に
.
さまざまな惑星と地球に分かれた
.
神は時の中、地球をただ眺めていた
.
話し相手として
.
言葉を思考を感情を人が使える様にしたが
.
神の言葉は人へは届かない
.
その姿も人には認識されない
.
只々、自分の作品を眺める
.
死に悲しみ涙を流すものを見て
.
涙をかき消すかの様に、雨を降らせる
.
落ち込み悲しみ、前へ進めないものを見て
.
貴方ならきっと大丈夫。進みなさいと
背中をそっと押すかの様に、風を送る
背中をそっと押すかの様に、風を送る
.
言葉により争いが起き傷つけ合う姿を見て
.
やめなさいと言葉で争いを止めるかの様に、ゴロゴロと落雷を鳴らす
認識されたいが故の...
.
人は成長し何かを創造してゆく
.
歴史が重なり合い発展してゆく
.
景色がどんどんと。
.
その成長と変化は
.
良いものだけとは限らない
.
ときに人は言葉で人の命を奪う
.
その言葉は争いを生み武器を作り
人の命を。
人の命を。
なぜ争いが起きてしまう...なぜ
.
神は地球を眺めていた....
.
ある日を境に地球に異変が起き始める
.
人の成長と変化に耐えきれなくなる地球
人の言葉により 破滅へのスイッチが押される
生命は人の手によって消えた
ボロボロの地球の地へ降りる神
神はその景色に....
.
空には怨念が渦巻き
.
広がる枯れた大地
神はその景色に目から涙を落とす
その怨念は、神の体へと...
””言葉は神にも届く””
.
神の体の半分は白く
.
もう半分は黒き怨念に穢れていた。
"人は愚かな生き物だ"
.
時が経ち神は...。
.
空は青く雲が緩やかに流れている
.
空の下には広がる大地と海
.
大地の上に世界樹の姿が
.
その世界樹には輝かしくも禍々しさがある実がたくさん付いていた
.
まるで体の毒を吐き出すかの様に....。
.
成長し変化を遂げ何かが生まれる
.
人も
.
神人も
.
神でさえ...
人によって壊された地球もまた
新たな地球へと生まれ変わる