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幸せなタンポポ

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幸せなタンポポ

5 - 第5話 幸せなタンポポ(終)

♥

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2020年10月04日

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教室で帰りの会をするなり、 俺は美術室へ向かった

早足のためか、すぐに美術室がある棟に着く

善逸

(あとはこの角を曲がって階段登れば……!!)

曲がろうとした直後、曲がり角から人が飛び出してきた

萌撫子

きゃあ!!

間一髪避ける、しかし飛び出してきた女子のノートが散乱した。

慌ててノートを拾う

善逸

(………?有川……萌撫子?)

凄い名前だなーと思いながら、ノートを渡す

萌撫子

ありがとうございます!

うん、普通に可愛い。

琥珀

萌撫子さん、大丈夫だった?

同じ角から白髪の人が、ノートを抱えながら出てくる。

萌撫子

はい、大丈夫です。
行きましょう、琥珀さん。

黒髪ちゃんと白髪さんを見送ったあと、階段を駆け上がる。

美術室を覗く、宇髄さんはいなかった。

善逸

(……あ!そうだ!)

俺は近くのロッカーに入った。

善逸

(驚かせてみよっと♪)

少しでも和んで居たほうが、俺的には言いやすい。

コツ コツ コツ コツ

聞き覚えのある足音が近づいてくる。

善逸

(宇髄さんだ!)

善逸

(………あれ?でも……、)

女子生徒

本当ですって、すぐ終わりますから♪

女の子の声、それも甘い甘い音。

善逸

(あ………この音って……)

なにかをちゅうちょしている内に、宇髄さんと 女の子は美術室に入って来ていた。

宇髄

で、話ってなんだ?

女子生徒

………

女子生徒

わっ、私……

女子生徒

宇髄先生の事が好きです!
ですので、付き合ってください!!

善逸

((゚A゚;)ゴクリ)

宇髄

……悪いが、それはできない。

宇髄さんが、断ったのを聞いてほっとする、

女子生徒

どうしてですか!?

女子生徒

生徒と教師だからですか!!

女の子が大きな声で言う。

宇髄さんは首を横に振った。

宇髄

違う、俺、今好きな人がいるんだわ。
まぁ、相手はそんな気ないだろうけどな。

宇髄

だから、ごめんな。

善逸

(え?待って……)

善逸

(…え……)

ダッと、かけだしていく音がした。

善逸

(宇髄さんに好きな人………?)

善逸

(それは……俺じゃないって事?)

善逸

(っ、だよね……)

善逸

(別に…、宇髄さんが誰かを好きになっても……)

善逸

(だって、覚えておくだけの約束だもんね……)

善逸

別に……

善逸

………何も………

どうしよう……ヤバい…、このままじゃ………

善逸

………ぐすっ……ふえっ……

宇髄

居るんだろ?善逸

宇髄の言葉に、ロッカーがゆっくり開いた。

宇髄

!?なんで泣いてんだ!?

さすがに泣いているとは思わなかったのか、宇髄はオロオロする。

ゆっくりと宇髄が善逸に手を伸ばす

善逸

おぼぇ………じゃないですか。

宇髄

え?

善逸

宇髄さん、記憶あるじゃないですか!

パシッ

善逸は宇髄の手を払った

宇髄

善逸も……覚えていていたのか………?

まただ、あの時と同じように視界がぼやける。

善逸

何なんですか!!そっちから約束してきたくせに

善逸

俺が覚えていなかったら仲良くできるんですか?

善逸

覚えているのに俺じゃない他を選ぶんですか?

善逸

そんなの……そんなのないですよ!!

その時、宇髄が善逸を優しく抱きしめた。

善逸

え?

善逸

はっ、離れてください……

善逸

好きな人に………誤解されますよ?

宇髄

…………、

宇髄

俺の愛してる人は、今までもこれからも善逸ただ一人だ。

善逸

(え………)

強く、強く抱きしめられる。

宇髄

ごめんな、俺弱いから………。

ドクン ドクン ドクン

善逸

(宇髄さんの音、優しい音……)

宇髄

入学式の日、覚えてるか?

善逸

………ん。

宇髄

善逸、「はじめまして」って、言ったよな?

善逸

………

宇髄

その時の善逸の音、すげえ覚えてる。

宇髄

聞いている俺が嬉しくなるほど、俺に向けての
優しい音がしていたから。

宇髄さんの大きい手が、俺の頭の上に置かれた。

宇髄

でもな、俺。

宇髄

そんなお前に対等できるか不安だっだ。

宇髄

そもそも俺が勝手に取り付けた約束で、
覚えていなくても仕方がないと思ってた。

頭の上に置かれた手が、ゆっくり動く。

宇髄

でも、俺な、欲張りだから無理だった。

数回頭を撫でられる。

善逸

……………バカ

善逸

バァーカ!

そう言って俺は笑った

善逸

そう簡単にアンタみたいなイケメン、
忘れる訳ないでしょ?

善逸

俺も強欲だから、ゆういつの髪の理解者、
逃さないっつーの。

善逸

俺はアホでアンタはバカ、

善逸

お似合いでしょ?

そう言いいながら顔を上げる。

宇髄さんは泣いていた。

宇髄

そっか……そうか

涙ぐんだ目で、宇髄さんは笑った

宇髄

善逸、俺と付き合ってくれ。

大きくて温かい手が、優しい手付きで俺の右手をとった

善逸

あははっ!もうなんなら、結婚だってしてもいいですよ

俺は右手で、宇髄さんの頬をなでた。

善逸

天元さん、よろこんで。

途端に、宇髄さんの頬があかくなる。

宇髄

なっ………!?

宇髄

はっ、反則だぞ!!そっ、それは……ゴニョゴニョ

宇髄さんの声が小さすぎて聞き取れない

善逸

なんて……

宇髄

善逸の笑顔、カワイイすぎて
直視できねぇんだよ!!!

善逸

へ?

二人でぷしゅーっとあかくなる。

窓からさす夕日が宇髄さんの髪にあたって、

あの日のように輝いて綺麗だった。

善逸

宇髄さん、顔があかいですよ………?

宇髄

全部夕日のせいだ。

善逸

じゃぁ、夕日のせいだね……

好きです

愛してる

ずっと

これからも

貴方だけを

はい、いかがだったでしょうか。

ここで完結となりました。

てすが、デート編をある方にお願いされたので

あと2話くらい、お付き合いよろしくお願いします

あと一つ

主は宇善好きすぎて、小説書くかめっちゃかっとう

ノートも修整しまくりました

では!

この作品はいかがでしたか?

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コメント

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ユーザー

主様神…続き待ってます!!!!

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