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魔法少女男のっ娘

第1話 - 魔法少女男のっ娘

558

2018年04月26日

#恋愛

ハムヤククウ

ｸﾞｵｵｵｵｵｵｵ…

佗力恵

大丈夫？

早乙女慧

あ、あなたは？

佗力恵

私は佗力恵

佗力恵

魔法少女よ

早乙女慧

魔法少女？

佗力恵

こっちは使い魔のウィズ

使い魔ウィズ

よろしくね！

早乙女慧

えぇっと…あなたたちは一体何なんですか？

早乙女慧

さっきのバケモノも

早乙女慧

魔法少女っていったい…？

佗力恵

やっぱりあなたにも見えるのね

佗力恵

あれは魔鬼と呼ばれる

佗力恵

人に仇をなす存在よ

佗力恵

あれのせいで今
地球が大変なことになっているの

早乙女慧

何なんですか
それ？

早乙女慧

今までそんなの見えていませんでしたよ？

使い魔ウィズ

それはたぶん
君の中に眠る

使い魔ウィズ

魔法少女の才能が芽吹いたからだよ

早乙女慧

魔法少女の才能…？

使い魔ウィズ

そう！

使い魔ウィズ

僕たちはそれを「乙女パワー」と呼んでいる

使い魔ウィズ

清廉な少女性を持った人間にしか宿らない

使い魔ウィズ

特別な力だ

使い魔ウィズ

さっきの魔鬼を倒せたのも

使い魔ウィズ

恵の持つ乙女パワーを魔法に変換して

使い魔ウィズ

戦っていたからなんだ

早乙女慧

恵さんはすごいですね

使い魔ウィズ

いやいや
君ほどじゃないよ！

早乙女慧

え？

佗力恵

実は私たちがここに来たのは

佗力恵

あなたを魔法少女として勧誘するためなの

早乙女慧

ええっ？！

使い魔ウィズ

君の持つ乙女パワーは本当にすごいんだ！

使い魔ウィズ

僕は今まで君ほどの力を持った人間を見たことがないよ！

使い魔ウィズ

君なら絶対に

使い魔ウィズ

誰よりも強い魔法少女になれるよ

早乙女慧

ええっ…でも

佗力恵

戦えるかどうか心配？

早乙女慧

え？あ～、いや…

佗力恵

それなら大丈夫

佗力恵

初めは私が手取り足取り教えてあげるから

佗力恵

魔法少女のこと
魔鬼のこと

佗力恵

乙女パワーの使い方まで

佗力恵

しっかりとあなたを指導してあげる

佗力恵

それに私以外の魔法少女もたくさんいるわ

佗力恵

きっと皆
あなたの力になってくれると思う

佗力恵

皆で集まって温泉合宿なんてのもいいかもね！

佗力恵

朝から晩まで一緒にいて

佗力恵

温泉で背中を流し合いっこして

佗力恵

一緒のお布団で寝るのも

佗力恵

仲が深まるチャンスかもね！

早乙女慧

ああ～
それはいいですね

使い魔ウィズ

まあ
急にこんなこと言われても

使い魔ウィズ

すぐには決められないと思うから

使い魔ウィズ

しばらく一人で考えてみてよ！

使い魔ウィズ

魔法少女としての契約を交わしてもいいかどうか

早乙女慧

はい…

佗力恵

できれば私は
あなたみたいな可愛い子と

佗力恵

一緒に戦いたいけれどね

・

早乙女慧

ど、どうしよう？

早乙女慧

魔法少女だなんて…

早乙女慧

そんなものになれるのかな…？

早乙女慧

だって…

早乙女慧

だって…

早乙女慧

僕は男の子なのに…！

早乙女慧

そりゃあ
周りからは

早乙女慧

男っぽくないとか

早乙女慧

女顔だとか

早乙女慧

実は女だとか

早乙女慧

バカにされてたけど

早乙女慧

僕はれっきとした男だ！

早乙女慧

女性が好きだし

早乙女慧

魔法少女なんて甘美な響きに

早乙女慧

正直に言って
むらむらしている！

早乙女慧

乙女パワーを持っているらしいけど

早乙女慧

男の僕が魔法少女なんてなれるのかな？

早乙女慧

…

早乙女慧

なれたらいいなあ～

早乙女慧

恵さん
すごくふわふわしていて

早乙女慧

いい匂いだったなあ～

早乙女慧

もし僕が男だとバレずに

早乙女慧

魔法少女の一員になれたとしたら

早乙女慧

恵さんに手取り足取り

早乙女慧

色々指導されちゃうんだろうなあ～

早乙女慧

思わず肌と肌がぶつかっちゃうんだろうなあ～

早乙女慧

魔鬼と戦いながら

早乙女慧

乙女パワーを全開にする恵さんの後ろ姿を

早乙女慧

じっと眺めていられるんだろうなあ～

早乙女慧

乙女パワーを全開にする恵さんって

早乙女慧

どんな感じなんだろうなあ～

早乙女慧

胸大きかったなあ～
ｸﾞﾍﾍﾍ…

早乙女慧

温泉合宿かあ～

早乙女慧

ちゃんと全身タオルで隠せば

早乙女慧

きっとバレないよね？

早乙女慧

だって僕
魔法少女に選ばれてるし

早乙女慧

きっと皆
警戒しないよね？

早乙女慧

他の魔法少女とも仲良くなって

早乙女慧

一緒に汗を流して

早乙女慧

一緒の布団で寝て…

早乙女慧

ああ～
早く契約したい！

・

使い魔ウィズ

どう？

使い魔ウィズ

君の気持ちは決まった？

早乙女慧

はい！

早乙女慧

色々大変なことがあるかもしれませんが

早乙女慧

私、世界のために

早乙女慧

魔法少女になりたいと思います！

佗力恵

やったあ～！

佗力恵

私たちの仲間になってくれるのね！

早乙女慧

はい！

早乙女慧

初めは不安でいっぱいですが

早乙女慧

恵さんが一緒にいてくれるなら

早乙女慧

私はどんな困難にも立ち向かえると思いました

早乙女慧

よろしくお願いします！

使い魔ウィズ

それじゃあ

使い魔ウィズ

君は魔法少女の契約を交わすってことでいいんだよね？

早乙女慧

はい！

早乙女慧

…ところで
魔法少女の契約って

早乙女慧

何をするんですか？

使い魔ウィズ

君の股間にあるモノを取っちゃうんだよ

早乙女慧

は？！

使い魔ウィズ

だから
君の股間にあるソレを取り外すんだ

使い魔ウィズ

ソレは乙女パワーを出すには邪魔だからね

早乙女慧

え、いや…

早乙女慧

股間にあるモノを取り外すって

早乙女慧

もしかして
僕が男であることを分かっていたの？！

早乙女慧

僕を女の子だと思って魔法少女に勧誘したんじゃないの？！

使い魔ウィズ

当たり前さ！

使い魔ウィズ

魔鬼と戦ってもらうんだ

使い魔ウィズ

そんなこと
腕力の劣る女性には頼めないよ

使い魔ウィズ

魔法少女はみんな男の子だよ

早乙女慧

ってことは
…恵さんも？

早乙女慧

でも、だって
胸だってあるし…

佗力恵

これは豊胸手術をしたのよ

佗力恵

元々私は心は女の子だったしね

佗力恵

魔法少女になって

佗力恵

いい機会だから胸をいれたのよ

早乙女慧

ええ、だっ…えっ
ううぅわぁ…

佗力恵

大丈夫！

佗力恵

強大な乙女パワーを持ったあなたなら

佗力恵

私のような素質は十分にあるわ

佗力恵

すぐに魔法少女の状態にも慣れるはず

佗力恵

まあ
私としては

佗力恵

今の状態のあなたの方が

佗力恵

むしろ好み…

そういって、恵さんは僕の唇に優しくキスをした

レモンよりも甘酸っぱく女の子よりも女の子の味がした

佗力恵

さあ
行きましょう

佗力恵

私たち魔法少女の世界へ！

佗力恵

私が手取り足取り指導してあげる…

佗力恵

ウフフッ！

お父さんお母さんへ

早乙女家の長男として産み、育ててくれたこと本当に感謝しています

でも、もしかしたらそんなお父さんとお母さんを

裏切る形になってしまうかもしれないけれど

そんな僕を許してください

僕は今から魔法少女になります

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ハムヤククウ

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