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胸が苦しくなるのに、すごく温かいですね…ご参加ありがとうございます🙌
いい小説ですね。。。 感動しました。 フォロー失礼します。
おねショタか… え、好きです(唐突)
もう12月ぐらいだろうか。
今何時何分?
ハーッと息を吐くと
白い息が宙を舞う。
ノア
俺には帰る場所がない
親に捨てられた。
生きていけない。
もう全てが凍ってしまいそうだ。
俺は凍った路上に倒れこむ。
ノア
セイラ
セイラ
ノア
セイラ
ノア
ノア
セイラ
ノア
セイラ
セイラ
セイラ
大人だろうか。
俺に向かって優しく微笑んだ。
ノア
奇跡だと思った。
家に連れられると
すぐにお風呂に入らされ
服を着替えさせられた。
ノア
ノア
セイラ
セイラ
ノア
あんまり顔は見られたくなかった
だって、俺の顔を見たら
皆、俺の事を
ジョキッ。
前髪が綺麗に整えられていった。
セイラ
ノア
ノア
セイラ
ノア
セイラ
セイラ
ノア
セイラ
また君は優しく微笑んだ。
ノア
…ポロ。
瞳から小さな氷の粒が
静かに落ちていった。
セイラ
セイラ
セイラ
ノア
ノア
ノア
ノア
ノア
セイラ
セイラ
セイラ
セイラ
そんなこと言われたのは初めてだった。
凄く心が温かい。
ノア
セイラ
セイラ
セイラ
ノア
セイラ
セイラ
セイラ
セイラ
その時、君に惚れた。
こんなにも心の美しい人は
他にいなかったから。
君と過ごした時間は
生涯忘れない。
セイラ
セイラ
セイラ
ノア
ノア
セイラ
セイラ
ノア
ノア
ノア
セイラ
セイラ
何年たっても
君の優しい笑顔は変わらない。
セイラ
ノア
ノア
ノア
セイラ
ノア
セイラ
セイラ
ノア
ノア
ノア
セイラ
今になって
ふと思う。
なんでこんなことを言ったのだろうかと。
ノア
ノア
ノア
セイラ
セイラ
セイラ
ノア
ノア
セイラ
ノア
セイラ
セイラ
ノア
ノア
セイラ
ノア
ノア
セイラ
セイラ
ノア
セイラ
ガチャッ!!
ノア
ノア
その日
何時になっても
君は帰ってこなかった。
ノア
ノア
リリリリリ…♪
ノア
ノア
ノア
俺は凍った道なんて気にせずに
ひとつの場所めがけて
走っていった。
ノア
肺が今にも凍りそうだ。
医者
ノア
ノア
医者
「息を引き取りました。」
ノア
俺は冷たくなった君の手を握った。
寝てるんじゃないかと思わせるほど
ノア
「もしもし!?セイラさんのご家族ですか?」
「…早く病院に来てください!!」
「凍った道で滑って」
「頭を打ったんです!」
「危険な状態です。」
ノア
「最後にセイラさんはこう言ってました。」
「意識を失ったの状態でもしかしたら」
「夢の中でおっしゃってたのかもしれません。」
“ノア、ごめんね。”
ノア
ノア
ノア
ノア
ノア
ノア
あれ
ノア
いつもなら瞳の周りが冷たくなるはずなのに。
今日はとても温かい。
…ポタ、ポタ。
俺が瞳から落としたものは
セイラの頬を伝っていく。
あぁ、
これが涙か。
ーENDー