かいみこ~オメガバース~

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ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

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ﾊﾟﾀﾝ

あれから俺はあいつに少しでも撫でられたり、近くに来られたら顔が無意識に赤くなってしまうようになってしまった

あの時の言葉が未だに引っ掛かってあんまり作業に集中できねぇし

深い意味はねぇかもしれねぇけど、それでも…なんだよあの言葉の意味!?

”シバケンだけだからね?こんなに心配するの”

俺の事ガキだと思ってるから言ってんのか!?それともメンバーだから心配してんのか!?

ああ!!ク◯がぁ!!段々腹立ってきた!!

ｷﾞｬｰ!!ｷﾞｬｰ!!

ｼﾞｭ~

ﾊﾟﾀﾝ

ｶﾞﾁｬ

いつからだっけ…?こんな気持ちになったの…これが恋だという事に気が付いたのは…

前々からか…ここに来た時から…俺達が初めてステージに立ったあの日から

俺はシバケンに”恋をしていた”

でも…その恋は”叶わない方の”恋だった。

俺達は元々囚人で今は特別な条件でこうして居られるだけだった

この時でさえ本来当たり前じゃないのに…俺はそれ以上の”モノ”欲している

例えこの恋が叶ったとしても”続き”はない

俺達はいずれ…ここを出て…監獄に戻って…刑期を終えて…社会に出る

でもシバケンはどうだろうか…

このまま大人になっても監獄にいるのか

もしくは…成人して正式な刑期を被せられて、また囚人として暮らすのか

どっちかは正直分からないけど、それでもこの気持ちを伝えたらシバケンを縛る事になるのには変わりない

それに…今まで散々女遊びしてきた奴に「好き」だなんて言われても

嫌だしキモいよね