N
F
とある夜の話。 N氏とF氏とB氏は最近の世の中はうるさくて仕方がない。と話していた。
B
N
N氏はなかなかいい案だと思った。 うるさいこの世の中から逃げる唯一の方法かもしれない。 と考えたのだ。
F
B
N
そこで3人は未開拓の土地へと出向かった。
N
F
だがそれもつかの間。 世の中の伝達力は3人の発想をこえる。 直ぐにその土地の情報は知れ渡り、人がどかどかと入り込み、 色とりどりのオブジェを建て、ホテルを作り、観光地をつくり、道路を整備し、気を切り倒し、静かな音色を奏でていた鳥達をおいやった。 そしてその代わりにうるさい音楽をガンガン流すスピーカーをあちこちに置いた。
B
N
F
N
F
N
F
博士
3人が連れてこられたのは防音が効いた部屋の中。 ガラスの大きな箱に男性が入っている。
B
博士
男性が入ったガラスの箱の中に、耳が痛くなるほどの大きな音がスピーカーで流された。
F
中の男は相も変わらず平然としている。
B
N
博士
N
褒めたてる3人。 博士はいい気になり、いらぬ事まで口走ってしまった。
博士
3人は顔を見合わせ そして顰めた。
F
N
B
N
F
N
F
B
N
F
N
N
F
3人は直ぐにとりかかった。 これ以上耳が痛くなる現代にはいたくない。 やがて3人は冷凍室で眠りについた。
研究員
その他
3人のことをきっかけに、色々な人がこの研究所に訪れ、冷凍室で眠りについた。 大金持ちのあの社長も、アーティストも。 ついには研究所の者達も、1人の研究員を残して眠ってしまった。
研究員
世界でたった一人目を覚ましている研究員。 静かな世界で彼は1人だけの空間を楽しんでいた。
パル星人
パル星人
パル星人
パル星人
パル星人
研究員
パル星人
研究員は見たこともない姿をし、聞いたことも無い言語を喋るパル星人に怯え、ひたすらに首を縦に振った。
パル星人
パル星人
パル星人
研究員
全く。何を喋っているのかわからない… 話だったら冷凍室で寝ているお偉い様に聞いてくれ。
研究員は、冷凍室を指さした。
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