/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
凛
/s/[storyId]/_components/chat-script-render/op/no-response-call/assets/call-no-response.de17167d8f1104de.png)
応答なし
愛菜
琴音、助けて
凛
大変なの
凛
ねぇ琴音！
琴音
ん？
琴音
あれ？どしたの
琴音
凛も愛菜も、電車通でしょ？
琴音
もう10時だよ
愛菜
それはわかってるけど
愛菜
あたしら、電車間違えたみたい
琴音
えー
琴音
あんたらもう3年でしょ？
琴音
今更間違えないでしょ
凛
私もそのつもりだった
凛
いつもの電車に乗ったのに
凛
起きたら全然山奥
愛菜
あ、待って
愛菜
愛菜
今、きらさぎ駅って
琴音
きさらぎ？
愛菜
うん
愛菜
次は、きさらぎ、って
愛菜
アナウンスなった
琴音
ちょっと調べてみるね
凛
お願い
琴音
澪ー
澪
どうしたんですか？
澪
琴音先輩
琴音
あんたこの間
琴音
きさらぎ駅って話
琴音
合宿でしてたじゃん？
琴音
詳しくきかせて
澪
えー
澪
あんなの、ただの都市伝説じゃないですか？
澪
コーチが怖い話持ち寄って来いって言ってたから
澪
ネットで調べただけで
澪
実在しない駅ですよ？
琴音
えっ
琴音
お願い
琴音
詳しくきかせて
澪
わかりました
澪
澪
2ch発祥の都市伝説なんですけどね
澪
実在しない駅に電車がついちゃって
澪
降りても無人駅なんですよ
澪
GPSとかも使えなくて
澪
警察もあてにならなくて
澪
太鼓の音とか聞こえて
澪
で、線路の上を歩いていくんですけどね
澪
その先に人がいるんです
澪
その人の車に乗ると
澪
行方不明になるとか
琴音
わかった
琴音
ありがとね
澪
いえいえ
澪
どういたしまして
凛
どうだった？
琴音
やばい
琴音
GPS使える？
愛菜
見てみる
愛菜
愛菜
は？
琴音
愛菜？
愛菜
これ
愛菜
あたしの家なんだけど
琴音
うそ
凛
私も一緒にみてるから
凛
わかるんだけど
凛
この地図
凛
愛菜の家さしてるよ
琴音
マジで
琴音
もしかして
琴音
電車おりたの？
凛
うん
琴音
ヤバイよ
琴音
そこ、こないだ澪が言ってた
琴音
きさらぎ駅じゃん？
愛菜
澪って
愛菜
うちの部活の2年？
琴音
そう
琴音
あの子に聞いたら
琴音
いろいろ教えてくれた
琴音
線路の上で人に会っても
琴音
ぜったいついていくなとか
琴音
太鼓の音が聞こえるとか
凛
あ
凛
凛
きこえた
琴音
え？
凛
太鼓の音
凛
あと、笛とか
凛
祭りばやし的な？
琴音
マジ？
愛菜
けど、なんだろ
愛菜
懐かしいな
凛
ちょっとやめてよ！
愛菜
ごめんごめん
琴音
とりあえず
琴音
何かわかるかもしれない
琴音
写メおくって
凛
わかった
凛
凛
あれ？
凛
何かすごく赤い
凛
しかも送れないし
琴音
うそでしょ
凛
ホントだよ
凛
凛
え
凛
待って待って
凛
怖い
凛
琴音助けて
琴音
どうしたの？
凛
なんか来た
琴音
来たって？
凛
わかんないけど男
凛
怖い怖い
愛菜
大丈夫だよ凛
男
………
凛
誰？
愛菜
………
愛菜
思い出した
凛
愛菜？
愛菜
大丈夫だよ
愛菜
全部思い出したから
凛
何言ってんの？
愛菜
あたし
愛菜
此処で産まれたんだ
凛
うそ
愛菜
あの人
愛菜
あたしのお父さん
男
愛菜
男
大きくなったな
凛
何を言って
愛菜
ごめんね、凛
愛菜
あたしは学校には戻らない
愛菜
お父さんに会えたから
愛菜
もう帰らない
凛
なんなの、これ
愛菜
お父さん
男
愛菜
愛菜
凛のこと
愛菜
帰してあげて
男
男
わかった
プシューッ
電車アナウンス
こちら、終点◯◯駅各駅停車
凛
！
凛
いつもの電車だ！
愛菜
凛
凛
愛菜…
愛菜
元気でね
凛
凛
うん
あれから、2年がたった
愛菜は帰ってこなかった
凛は終電と同じ時間に
いつもの駅についたらしい
それからというものの、 琴音と凛は 休みの日になると
琴音
………
凛
………
琴音
今日は、着くかな？
凛
わかんない
凛
けど、いつか会えるよ
凛
愛菜に
凛
愛菜の故郷に
琴音
うん
琴音
そうだね
まもなく終点、◇◇駅
凛
あー
琴音
今日もちがったね
凛
いいよ
凛
帰りにつくかもしれないし
凛
観光して帰ろう
琴音
そうだね
電車巡りの旅を するようになった。
おしまい。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
