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私が東雲楓翡になってから多分一ヶ月が経った
時計なんてないし、ずっと暗い部屋の中にいるから、どのくらい経っているかなんてわからない
ずっと真っ暗な部屋で、食べ物も飲み物もほとんど与えられず、殴られて蹴られて罵詈雑言を浴びせかけられる日々
もう、耐えられない
でも、死のうと思っても死ねない
と言うか死ねる道具がない
ずっとひとりぼっちで、ただただ息をするだけ
父親
父親
父親
東雲 楓翡
東雲 楓翡
父親
父親
父親
東雲 楓翡
蹴られて殴られて、咳が止まらなくて、息ができなくて、もういっそ殺してほしい
東雲 楓翡
東雲 楓翡
父親
父親
父親
東雲 楓翡
東雲 楓翡
今日はいつもより酷い
痛い。
父親
やっと終わった…
東雲 楓翡
東雲 楓翡
骨折れた。
相当父親も追い詰められているようで、園児のような語彙の罵倒を繰り返すだけ…
母親は私を産んだ時に死んだらしい
東雲 楓翡
いや、いたな。 何もかも嫌になって大勢殺したやつが…
東雲 楓翡
せっかく、思い出してなかったのに… 生きるのに精一杯で、前世のことなんて考えている余裕なんてなかったのに…
東雲 楓翡
忘れられないことをこんなにも恨んだのは、いつぶりだろうか…
東雲 楓翡
東雲 楓翡
東雲 楓翡
東雲 楓翡
東雲 楓翡
東雲 楓翡
マッチに手を伸ばす
東雲 楓翡
東雲 楓翡
声にならない悲鳴をあげながらなんとか手を伸ばす
東雲 楓翡
東雲 楓翡
ボキッ
東雲 楓翡
胸に激痛がはしる。
なんとか、マッチを取り、火をつけた…
ボウッ
東雲 楓翡