夏希ーNatsukiー
彼女の言葉に、 素っ気なく「別に」とだけ返す。
思わず反らした、赤く染まった顔に気付かれていないと良いが。
月明かりに照らされ、煙草を吸う貴女の姿に見とれていた、なんて
言ってしまったら、貴女はどんな反応をするのだろうか。
夏希ーNatsukiー
暁ーAkatsukiー
夏希ーNatsukiー
それだけ答えて、 彼女はまた 月を眺める。
夜の暗さで、彼女がどんな表情をしているのかが分からない。
暁ーAkatsukiー
いつだったか、 酔っ払った彼女がぼやいた、
「両親が死んで、 妹達に手を上げてしまったあの日から、
不意に、 死にたくなる日があるの」
と言う言葉を、 忘れることができない。
暁ーAkatsukiー
そう問えたら、 俺も貴女も楽になれるのだろうか?
夏希ーNatsukiー
暁ーAkatsukiー
夏希ーNatsukiー
暁ーAkatsukiー
夏希ーNatsukiー
一人になりたいんだろう。 表情こそ見えないが、ずっと一緒にいた俺なら分かる。
寂しいんじゃないか。 本当は、ずっと誰かに甘えたかったんじゃないか。
こんな寒い夜は、 誰かの体温を分けて貰わないと、 凍えてしまうよ。
暁ーAkatsukiー
夏希ーNatsukiー
暁ーAkatsukiー
夏希ーNatsukiー
暁ーAkatsukiー
こんな寒い日ぐらい、貴女の痛みと後悔を、俺にも背負わせてほしい。
静かな夜に、 煙草の煙と二人の影と、 小さな見えない愛情を。
こんな夜があっても、良いだろう。 たまには、夜更かしぐらい。
コメント
7件
辛い過去を持つキャラ同士のちょっとシリアスな絡みからしか得られない栄養はあるおばさん「辛い過去を持つキャラ同士のちょっとシリアスな絡みからしか得られない栄養はある」
ツキツキ組きちゃぁぁぁぁ!!どこはかとなく切ない…最高…
中人)重い!切ない!!尊い!!!!!え、凄い好き……儚いようななんというか……私の語彙には表せない……とにかく凄い好き……