知る人ぞ知る、有名な大型財閥、
姫崎財閥。
そこのお嬢様、一人娘である高校二年生の姫崎ゆずは、
今までずっとお世話してくれたばあやがいなくなってしまい
とても落ち込んでいました。
そんなある日、姫崎家の屋敷に、
新しくゆず専用の執事が
やってくることになりました
パパ
ゆず、執事さんがお見えになったぞ
パパ
来客室で待っていろ
ゆず
...はい
ゆず
(はあ...)
ゆず
(気が重い...)
ゆず
(別に新しい執事とかいらないし...)
ゆず
(私はばあやが好きだったのにな...)
パパ
ゆず、ほら、立て(コソッ
ゆず
はい
ガチャ
部屋に1人の執事服を着た少年が入ってくる
ゆずと同じ高校二年生の彼が、
今日からゆずの執事になるのだ。
パパ
こんにちは、逢坂さん
逢坂颯
こんにちは。
逢坂颯
今日から姫崎家で務めさせていただきます、高校2年の
逢坂颯
逢坂颯です
逢坂颯
よろしくお願い致します
パパ
よろしくな
ゆず
宜しく、お願いします...
逢坂颯
...
ゆず
(...わあ、イケメン...)
ゆず
(タイプかも)
パパ
それじゃ、これから主と執事になるわけだし
パパ
ごゆっくり
ゆず
あ、はい
逢坂颯
...
ゆず
(...やばい...二人っきりだ)
ゆず
(話すことがない)
逢坂颯
ゆず様?
ゆず
は、はい!
ゆず
(そうだ...執事なんだから様付けだよね)
逢坂颯
お嬢様とお呼びしても宜しいでしょうか?
ゆず
あ、はい
ゆず
(お嬢様?ばあやと同じ呼び名だ)
逢坂颯
あと、お嬢様
ゆず
あ、はい
逢坂颯
僕はお嬢様の執事ですので
逢坂颯
敬語は使わなくて結構です
逢坂颯
僕のことは逢坂とお呼びください
ゆず
は、分かった
パパ
そろそろいいか?
ゆず
お父様
ゆず
はい
パパ
じゃ、逢坂さん
パパ
屋敷の中を案内しますね
逢坂颯
はい
ガチャ
2人が部屋を出ていく
ゆず
(どうしよう...)
ゆず
(イケメンだったけど...)
ゆず
(すごくクールというか、無口な人...)
ゆず
(これから上手くやってけるかな?)
#2に続く
ハート10で続きだします
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