ハルにちょっとしたイタズラを行ってから何日か経った
このアプリの凄みに何度も驚かされる日々を送っている
今では当たり前だが思ったこと感じたこと
それを打ち込むだけで現実のものとなるという”現実”
ものや数を指定確約すれば確実に手に入る
人を指定しどんなことをさせる、起こす事さえ可能なのだ
語彙がないと思われるかもしれないがこれを使えば自分は王に…いや、神にすら匹敵するレベルだ
夢物語と思ってたアレコレを全てこのアプリひとつで完結できる
富、権力、名声、数多の欲
誰しもが一度は考えた事は全て実現可能
それを今使えるのはこの世で僕のみ
実は先日ふと気になりストアに飛びこのアプリを検索したがヒットしなかった
ストアからアプリが消えたのか分からないがとにかく見当たらなかった
さらに検索エンジンも使い調べてみて回ったがやはりヒットしない
謎に包まれたアプリなのは以前変わらない
だが確かに分かることはこのアプリを知ってるのは僕のみで
これを使えるのも世界で僕ただ一人ということ
以前リスクについて考えたこともあったが
冷静に考えれば『日数=使用制限』というルールがある以上違反も何もないという事に気づいた
だから最近は以前よりもセーブせずに雑多に使うことが増えている
それでも必ず文字を打ち込む時はなるべく抽象的出ないように心がけている
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
嫌になるほど天気のいい空の下、その下を今日も人々は歩く
ある人は仕事のために、またある人は意味もなくただ歩く
さらにある人は誰かに会うために
人間社会はいつだって複雑なものだ
生物学上同じ人なのに生きる目的すべき事
それらが絶対違うという事実
そしてそのなかで『生きる意味』を追い求めていく
その形がどんなものであれ……
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
スマホを取りだし文字を打ち込んでいく
『他者を愚弄する者に死という裁きを』
そんな言葉を打ち込み確定を押す
その瞬間ミナミの視界は突然の暗闇に襲われる
視覚が奪われ触覚が奪われ聴覚を奪われ
遂には五感全てを失い意識すらも手放してしまった
ミナミが立っていた場所には彼の姿は無く
あるのは落とした衝撃でひび割れたスマホのみ
その画面には変わらず、黒い背景に白文字で『言霊アプリ』と書いてある画面が怪しく光り輝くのみ
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コメント
1件
20話いかないなら短編だよね?(汗