私、浜松なぎさ。平凡な主婦
浜松 なぎさ
あーあ、若い頃はよかったなあ
加藤 深雪
なーにいってんのよ!
加藤 深雪
散々モテていい旦那さん捕まえたくせに!
浜松 なぎさ
うーん、けどさ
加藤 深雪
ん?
浜松 なぎさ
蓋を開けたら、
浜松 なぎさ
ドケチで浮気性のクソ野郎だったのよ~はあ。
加藤 深雪
まさかー、勇さんが?
浜松 なぎさ
うん。深雪にしか話せないから、今初めて言ったの。
数日前
浜松 勇
おい、主婦のくせに掃除もろくにできないのか?
浜松 なぎさ
私も働いてるし。。
浜松 勇
たかがパートだろ?
浜松 なぎさ
たかがって何よ!
浜松 勇
あーあ、顔で選んだ俺が悪かった。
浜松 なぎさ
はあ?あんたの稼ぎが悪いから、働いてるんだけど!?
加藤 深雪
うわあ、派手にケンカしたね。
浜松 なぎさ
うん。。
加藤 深雪
あっ、そろそろ帰らなきゃ!
浜松 なぎさ
今日はありがとう、気を付けてね!
ピーンポーン
浜松 なぎさ
はあい
芝浦 ミヨ
あ、となりの芝浦です…
浜松 なぎさ
はーい、どうしました?
芝浦 ミヨ
私、もう余命わずかでねえ
芝浦 ミヨ
主人の世話を頼める人を探しているの。
お隣のよしみでお願いできないかしら?
お隣のよしみでお願いできないかしら?
芝浦 ミヨ
月に30万お支払いするわ
浜松 なぎさ
えっ…あっ はい!
30万はおいしいわね。。
浜松 なぎさ
というわけで、パートはやめたわ。
浜松 勇
ふーん、まあ俺の金使わなきゃそれでいい。
浜松 なぎさ
(イラッ)
芝浦家
芝浦 時次郎
ばあさんが、図々しいお願いをしたらしいねえ。
浜松 なぎさ
いえ、そんな。
最初はお金欲しさに始めたが、おじいさんは優しくて
介護が天職かも?と私は思い始めました。
芝浦 時次郎
毎日気にかけてくれて、ばあさんも天国で安心しているだろうなあ
浜松 なぎさ
私でよければ、何でもしますから!
芝浦 時次郎
あっ、そうそう これ
浜松 なぎさ
??
芝浦 時次郎
家に着いたら開けてごらん
浜松 なぎさ
あ、ありがとうございます。今日はこれで失礼しますね。
つづく。。