テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
黒い呪いが、教室を覆う。
悲鳴、苦しむ声、崩れる机。
月夜
でも止まらない。
感情に引きずられた呪いは、もう制御できない。
夜空
その光景を、ただ静かに見ていた。
夜空
ゆっくりと、月夜へ歩み寄る。
月夜
震える声。
差し出される手。
夜空
その手を——
掴まなかった
月夜
夜空
月夜
一歩、後ずさる。
月夜
夜空
ほんの一瞬だけ、目が揺れる。
でも——
夜空
月夜
言葉は、最後まで届かない。
ドクン
夜空の呪いが、月夜を包み込む。
月夜
体が、動かない。
黒い鎖のような呪いが、締め付ける。
月夜
かすれる声。
夜空
月夜
涙がこぼれる。
月夜
夜空
月夜
夜空
月夜
夜空
月夜
理解してしまう。
これは“裏切り”じゃない。
“守るための選択”だって。
月夜
力が抜ける。
月夜
夜空
月夜
涙を流しながら——
それでも、笑った。
月夜
夜空
短い返事。
その瞬間。
グシャッ
呪いが、完全に閉じる。
月夜の体が、静かに崩れ落ちた。
音が消える。
呪いも、止まった。
教室には——静寂だけが残る。
⸻
数分後。
倒れた悪魔たちが、少しずつ目を覚ます。
アスモデウス・アリス
誰かが、震えながら指をさす。
そこに立っていたのは——
夜空、ひとり。
そして、その足元には。
動かない、月夜。
アスモデウス・アリス
夜空
感情のない声。
アスモデウス・アリス
怒り、恐怖、嫌悪。
すべての視線が突き刺さる。
でも——
夜空は、一度も目を逸らさない。
夜空
小さく呟く。
夜空
返事はない。
もう、二度と。
帰り道
隣には、誰もいない。
夜空
ふと、手を見る。
いつも繋いでいた手。
もう、何もない。
夜空
呼んでも、返事はない。
夜空
立ち止まる。
そして——
初めて、表情が歪んだ。
夜空
声が震える。
夜空
誰もいない。
夜空
繰り返す。
何度も、何度も。
でも——
その言葉は、どこにも届かない。
夜空
パピコォォォ
コメント
1件

面白かったです!