化け物達の共同生活

それから4人は、誰にもバレずに人を殺しては食べたりの生活を繰り返した｡だが、そんな生活を繰り返しているが故に、少し不満を持っている者もいた

日本がカーテンで締め切っていた窓のカーテンを光が入らない程度に小さく開け、外の様子を除くと、曇っていて今にも雨が雨が降りそうな様子だった

と森の周辺で人が居ないかを見回り行ったアメリカが帰ってきて、次いでに彼の右手には黒い傘があった。

4人が森にある古い家から出て、街に入った瞬間、昼の景色を見ていないイギリスとフランスはどこか懐かしい世界を見ているような感覚に陥った……

その指が指す方向は……ここから少し離れた所にある小規模なモールがあった。その時3人揃って何かを瞬時に察して別の場所へ移動しようと、互いに頷きフランスの手を引っ張って、指した方向とは違う別の方向へと向かった。

少し早足でその場を去り、一通りのなさそうな路地裏へ移動した。まだ昼間なのに、その路地裏に入ると、夜のような雰囲気が漂っていた……

と次行く場所を決めようとした瞬間、フランスは突如として静かに倒れ込んで、その場でうつ伏せになった……

日本が自身の首を少し出して、脱いだ方向とは反対の向きに顔を向けた瞬間、突如として激痛が走り、一瞬倒れそうになったが、何とか体制を保った……

その時放たれたフランスの雰囲気は、普段の幼い雰囲気はなく、まるで悪魔のような恐怖を感じる雰囲気となり、3人は目を合わせてどうするかを決めた

そこから4人は人通りの少ない場所へ転々と移動しながらも、昼の外出を楽しんだ。たまに、ハプニングが起きそうになったがいつの間にか時間が過ぎ、気づけば夕方となった……空は晴れないままだったが、薄らと夕焼けの光が漏れていた……

そんな風に楽しそうに話をしながら帰っている途中……誰かが後ろから声をかけた、だがその声は……どこか聞き覚えのあるような……ないようなそんな声だった。