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コメント
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わああ第9話…!!😭✨ キョウカくんの過去が明かされるシーン、まじで胸にグッときたよ…「大事なもん無くすほうが怖い」って言葉、重すぎるしカッコよすぎる…!左目のこと、そっか…そうだったんだね。サヤが初めて彼のこと「綺麗な目」って思うところ、じんわりきたなあ。 それにしても最後のアゼアールとリホちゃん…雰囲気一気に変わってゾクッとしたよ!「お父さんとお母さんを♡♡♡のより難しい事?」って台詞が軽すぎて逆に怖い…😨カケリも危ないし!次回どうなるの!?続きが気になって仕方ないよ〜🌸
耳に届く音が、泡沫の様に籠っている。
ころころと心地よい音が鼓膜を撫でる。
もがいても、もがいても沈む。
泳ぎは苦手なのだ、私は。
サヤ
サヤ
サヤ
サヤ
サヤ
サヤ
ブァッ…!!!!
ゴボ……ゴボ……!!!!
気づけば、身体は 河川敷に投げ出されていた。
何が起きたのか、 私にもよく分からない。
突然水面から気泡が鎮み、 私の腕を引いた様に感じる。
サヤ
サヤ
声にならない音が喉を上がる。
霞んだ視界で顔を上げた。
そこには…
サヤ
サヤ
サヤ
サヤ
サヤ
のそ……
サヤ
サヤ
深夜。床の中で静かに呟く。
サヤ
彼女は憂いを帯びて、 悲しげな表情を浮かべていた。
完全に眠気が覚めた彼女は家を出た。
夜風をその身に浴び、 黄昏ながらも月明かりに身を任す。
パーカーの懐に両手を突っ込み、 スニーカーのかかとを鳴らしていた。
あの日、あの夜も静かだった。
トワを攫ってアイツを釣ったあの夜。
すべてはエゴ様の為。
……ってついこの間までは、 マジで思ってた。
結局私のしたことは自己中心的で、 倫理に反したもの。
その事に罪悪感こそ芽生えたものの 当の本人であるアイツに対する 嫌悪は消えやしない。
それどころか、呑気にエゴ様と話し 何も知らないまま日を過ごすアイツ の姿を観るだけで、ハラワタが 煮えくり返った。
でも、つい昨日。
アイツの顔を見た。 エゴ様が敵の攻撃でダウンした時。
回復中は無意識状態。 人間が眠っているような感じだ。
アイツは不安そうに、悲しそうに。 されどそこに居る事が分かれば、 安堵の表情を浮かべた。
『ちっせぇ時からずっと、一緒なん だから…』
港でアイツが言った言葉。
エゴ様は、キョウカの相棒だ。
分かってる。
分かってる……
サヤ
サヤ
サヤ
「危ねェ!!!」
サヤ
_ボンッ!!!
顔前で何かが弾ける。
それとほぼ同時に、誰かが 私に覆い被さった。
ドサッ……!
サヤ
サヤ
エゴ/キョウカ
サヤ
サヤ
エゴ/キョウカ
エゴ/キョウカ
サヤ
エゴ/キョウカ
エゴ/キョウカ
サヤ
サヤ
エゴ/キョウカ
サヤ
サヤ
エゴ/キョウカ
ロウ
ロウ
エゴ/キョウカ
ズズ……
キョウカ
エゴ
サヤ
ロウ
ロウ
サヤ
ロウ
ロウ
キョウカ
キョウカ
サヤ
キョウカ
サヤ
サヤ
キョウカ
サヤ
サヤ
サヤ
サヤ
キョウカ
キョウカ
キョウカ
キョウカ
サヤ
サヤ
サヤ
キョウカ
キョウカ
サヤ
サヤ
サヤ
キョウカ
キョウカ
キョウカ
キョウカ
キョウカ
キョウカ
サヤ
ロウ
サヤ
サヤ
キョウカ
キョウカが髪をかき上げる。
同時に、月光が差し込み 黒いジャージ姿の彼を照らす。
サヤ
その時、なんとなく。
左右の目の色が、 少し違うことに気づいた。
キョウカ
サヤ
ロウ
キョウカ
キョウカ
キョウカ
キョウカ
キョウカ
キョウカ
キョウカ
サヤ
言葉が出ない。
私。今までコイツに何を言った。
いや、何をしでかした?
あの時、霧の中で攻撃を 仕掛けてこなかったのは。
あの時、港で 逃走の隙をつけたのは。
すべて………
サヤ
サヤ
サヤ
っパン!!
キョウカが手を叩く。
しかし下手で、音は籠もって 聞こえたし地味に弱々しい。
この空気を変えようと思って そうしたのだろうが、逆にどこか 気まずい空気が流れた。
その空気を作ったのが自分だ ということも加味して、目が 泳ぎまくっている。
キョウカ
キョウカ
キョウカ
キョウカ
キョウカ
キョウカ
キョウカ
キョウカ
キョウカ
サヤ
コイツ。
多分、出会ったここ数日の中で 初めてしっかり目が合った。
……綺麗な目をしている。
多少くすんでいるし、クマもひどいが
私は今コイツの目を、綺麗だと言える。
ロウ
ロウ
キョウカ
キョウカ
サヤ
サヤ
サヤ
私には大事なものがない。
何処かで落として、振り向くことも 戻ることもできなかった。
戦う意味を無くして、 ただ心の落ち着きを求めて彷徨った。
それじゃダメだ。
ダメに決まってる。
なら………
私は
サヤ
私の大事な物を 見つけるために戦う。
サヤ
キョウカ
エゴ/キョウカ
同時刻
標高350m 腐敗山
街灯の灯りが照らす山道。
ある男が、姿を現す。
「やぁ。」
アゼアール
男の髪は美しいほど白く、 赤基調の和装束に身を包んでいた。
何処からともなく闇から現れた その男は、落ち着いた様子で 社の中に問いかける。
ズモ……
すると目の前の影が滴り落ち、 ソレが人型に近いモヤを形作った。
両者目を合わせるも、 言葉を交わすことはない。
だがやがて、その影は一言。
「アゼ様ー!!!」
社の奥から足音が聞こえる。
徐々に足音が大きくなっていき、 石畳の上を裸足で駆ける少女が現れた。
リホ
アゼアール
男は飛び込んできた少女を 受け止め、そのまま抱き上げる。
リホ
リホ
アゼアール
リホ
リホ
リホ
アゼアール
男は腰にかけていた巾着から 服と靴を取り出し、少女に差し出す。
アゼアール
リホ
リホ
アゼアール
リホ
リホ
少女が男をより強く抱擁する。
そしてするりと地面に降り、 靴を履き始めた。
アゼアール
リホ
アゼアール
フリル付きの赤いワンピース。
彼女は見惚れるように視線を 釘付けにし、感嘆の声を漏らす。
リホ
リホ
リホ
アゼアール
リホ
アゼアール
アゼアール
リホ
少女は躊躇うことなくその場で 古びた服を脱ぎ捨て、袖を通す。
確かによく似合っていて、 血色よい頬がより紅く染まる。
リホ
アゼアール
リホ
アゼアール
アゼアール
リホ
リホ
彼女はご機嫌でくるりと回転し、 男に抱きつく。
その眼は世界のどんな"ほら"も 信じ込んでしまうような純粋な 瞳をしていた。
綺麗で純朴な瞳孔は、 桃色に染まっていた。
リホ
リホ
アゼアール
アゼアール
リホ
ズモモモモモモ…!!!!!
少女の足元にある影が 歪み、崩れ、爛れ、広がっていく。
それらは何十もの影の溜まりを 周囲に作り、その全てから細身の影が 姿を現した。
アゼアール
リホ
リホ
リホ
アゼアール
アゼアール
何者かが見ている。
それは細身の影達のではなく、 その視線は十数m離れた木の上から 送られていた。
カケリ
カケリ
カケリ
カケリ
カケリ
フワ…
その時。
彼女は初めて、 その者の接近に気づく。
無音、無意識、無気。
ヒタ……
その黒い爪が、 彼女の喉元に触れるまで。
カケリ