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ありがとうございます!
あるところに議会を重んずる小国がありました。
全ての決まり事は一部の権力者によって決められていました。
国には古くから受け継がれてきたシンボルがあります。
シンボルは三方を断崖絶壁に囲まれた石の塔に納められていました。
塔はとても過酷な地にあるため、誰も近づくことができませんでした。
塔の扉は番人一族によって守られています。
父から子へと代々受け継つぎ、シンボルを護ってきました。
もちろん番人一族は扉を護るだけで、塔の中に何があるかは知りません。
番人一族が知らないのですから、当然、国民も知りません。
恐らく国民のほとんどは、自分の国にシンボルがあることさえ知らなかったのです。
シンボルがどんな物か、それを知るのは議長と大臣たちだけ。
そして、塔の中に入れるのはシンボルの管理を任されている担当大臣だけです。
その大臣は一日に一度、正午に見廻りにやってきます。
ゴーン
ゴーン
ほら、今日も正午を知らせる鐘の音が聞こえてきます。
城から出てきた大臣が太鼓腹をゆらしながら、やってくるではありませんか。
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
大臣
大臣はポケットから鍵束を取り出すと、
扉についている錠前を開け、塔の中へ入っていきました。
その翌日。
番人(僕)
番人(僕)
番人(おじ)
番人(おじ)
番人(おじ)
番人(僕)
番人(おじ)
番人(おじ)
番人(おじ)
番人(僕)
番人(僕)
番人(おじ)
番人(僕)
番人(おじ)
番人(おじ)
番人(僕)
スッ
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
大臣
大臣
番人(僕)
大臣
大臣は袋から毒ガススプレー取り出しました。
番人(僕)
番人(僕)
大臣
番人(僕)
大臣
大臣
番人(僕)
大臣
大臣
大臣
大臣は扉の錠前を開けて、塔の中へ入っていきました。
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
ほどなくして大臣が出てきました。
手にはツバメの死骸が入った袋を下げています。
番人(僕)
番人(僕)
ツバメの死を悼むように風がヒューヒューっと鳴りました。
キ ィ イ
バ タ ン !
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
キ ィ ィ
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
テク テク
テク テク
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
『建国の火』
2000年前より伝わる種火
この地にあった一本の木が落雷により焼失
祖先が炭になった木から種火を取り出したことに始まる
この場所を我が国の建国の地と定め
この種火を我が国の象徴、すなわち聖火とした
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
キィー…
バタン!
突風がピューと吹きました。
なんと聖なる火が風によって吹き消されてしまいました。
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
ガクガクと震える番人は立っていられません。
その場に座り込んでしまいました。
どのくらい経ったでしょう。
番人はよろよろと立ち上がりました。
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
番人(僕)
大臣
大臣
番人(僕)
番人(僕)
大臣
大臣
大臣
番人(僕)
大臣
大臣
大臣
大臣
大臣
大臣
大臣
大臣
大臣
大臣
大臣
大臣
番人(僕)
大臣
大臣
カチッカチッ
ポッ
🔥
ボワッ
パチ パチ
聖なる火は何事もなかったように燃えるのでした。
二人は秘密を胸に各々の仕事に戻りました。
若い門番は胸をなでおろす半面むなしさを感じました。
なぜなら
これからは、大臣が点火した火を護るのですから。
大臣は家に帰り、大切な火打石を祭壇に祀りました。
大臣
大臣
大臣
大臣
大臣
大臣
大臣
大臣
大臣
大臣
大臣
ハハハハ