ユジン
コンコンコン
ジフン 父
入れ
ユジン
失礼します
ジフン 父
単刀直入に聞く。
ユジン
はい。何でしょうか?
ジフン 父
ジフナとの子供は出来たか?
ユジン
まだです・・・
ジフン 父
何のためにここにいる?役立たず!
バチンッ
ユジン
(痛った。お母様以外の人に初めて殴られた。)
バタバタバタ バンッ!
ジフン
父さん,ユジンに何をしたんですか!?
ジフン
ユジン,平気?
ユジン
あっは・・・
ジフン
父さん!腫れてるじゃないですか!
ジフン
もうほんとにいい加減にしてください!
ジフン 父
ちょっと顔にアザが出来ただけたろ?
ジフン 父
跡継ぎを産むには問題ない。
ユジン
ッッ
ジフン
(ブチッ
ジフン
父さん,僕は父さんを心から軽蔑します。
ジフン 父
いい加減にしろ!
ジフン様の顔に傷が! そう思っても,怖くて体が動かない。
ジフン
ッッ
ユジン
ジフン様!大丈夫ですか?
目を瞑った瞬間には既に遅し。 ジフン様の綺麗で真っ白な頬をお義父様の 拳が射貫いていた。
ジフン
平気。
ジフン
くそじじい。○ね。
ジフン
ユジン行くよ!
殴られたところも熱かったけど,握られている腕がもっと熱かった。
ジフン
座って。
ユジン
失礼します。
ジフン
顔ごめんね。
ユジン
いえ。気にしてないです。
ジフン
いやさ,気にしてないとかそういう問題じゃないんだけど?
ユジン
じゃぁ,どんな問題ですか?
ジフン
ジョンファナに殺される。
ユジン
え?あの子に?
ジフン
うん。ヌナの事を傷つけたら許さん。
ジフン
この間会ったときに言われた。
ユジン
すみません・・・礼儀をわきまえるよう言っときます。
ジフン
あぁ,良いよ。別に気にしてないから。
ユジン
優しいです。
ジフン
普通ね?
ユジン
ん~?でも,韓国って上下関係厳しいじゃないですか?それに,ジフン様とかめっちゃ立場上ですし?
ユジン
ジョンファナが生意気すぎます。
ジフン
良いんじゃない?
ジフン
顔冷やしたいから,じっとしててくれる?
私の頬に触らないで?熱くなってるのバレる。恥ずかしいよ?
ジフン
ユジンはさ,喧嘩とかしないの?
ユジン
誰とですか?
ジフン
お義父様
ユジン
しないですよ?お母様とはしてましたけど。
ジフン
じゃぁ,僕がおかしいのかな?
ユジン
ん~ん。可笑しくないです。
ユジン
それも“普通”です。
ジフン
ありがとう。
切なくて儚い笑顔だった。こんな綺麗な笑顔を見たことがあっただろうか。