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私は何故かここにいる
星が綺麗な孤島。
この間まで、それなりの都会で
私は女子高生をしていたはず。
気づいたらここにいた。
七菜那
零
この島にも学校はある。
私は今、そこに通っている。
零
零はたった一人の女子で同い年の友達
この島について教えてくれたのが零。
七菜那
この島では、歳をとらない
また、死ぬことはない
消えることはあっても
零
七菜那
さして特別なことではない。
いつものこと。
零
七菜那
零
七菜那
謎だらけの島でも
昼と夜はあるようで、
島は、橙色にそまっていた。
零
軋むドア、その先にいたのは
冬を思わせる青年だった。
七菜那
と言うか、知り合いだった。
七菜那
零
零が瞳を輝かせた。
春名 奏
春名君は本来、冷静な人柄なのだが
ひどく狼狽えている。
七菜那
春名 奏
七菜那
春名 奏
七菜那
春名 奏
次の日。学校は休み。
空が、嵐の後みたいな青だった。
春名 奏
七菜那
零もついてくる!と言っていたが
何故だか春名君は断った。
七菜那
別に仲が良かった訳ではない。
会話に困り、
痛いほどの無言が流れる。
春名 奏
奏は歯切れ悪そうに喋りだした。
春名 奏
春名 奏
そう言って深刻そうに
私を見つめた。
春名 奏
七菜那
春名 奏
春名 奏
春名 奏
七菜那
驚いた、驚かないわけがない。 当たり前だ。
七菜那
春名 奏
友達関係、家族関係。
悩んではいた。
七菜那
死んだ記憶なんて無い。
春名 奏
春名 奏
なんだろう
この、恐怖は。
いけないものを見てしまったような
この、恐怖は。
春名 奏
春名 奏
春名 奏
何を言っているんだと
思う自分と
納得してしまう
自分がいる。
七菜那
七菜那
春名 奏
七菜那
春名 奏
春名 奏
七菜那
春名 奏
そうか、そうか、そうか
春名君は
冷静でありたかったんじゃなくて
落ち着かなければ
いけなかったのか。
春名 奏
七菜那
春名 奏
ここが死後の世界だ、どうたらは
どうでもいい。
ただ、
春名 奏を面白いと思った。
理由はそれで十分だ。
春名 奏
七菜那
七菜那
吸い込まれるような青が
私達を照らした
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