桃赤

愛及屋烏

当たり前の事は弁えて

貴方の口振りや素振りだけ

見てると何故かむかむかするの

それに何故だか

寂しくなるの、

君の意見を押し付けないで

そもそも俺は君の前では

特に気を付けてた筈なんだ

適当な意見はよしてくれ

それはそうとして

貴方今日も

俺があげたあのピアスがさ、

貴方の耳に見当たらないね？

それはどうやって、誤魔化すの？

君の感性で喋らないで

そもそも俺は

"赤"が好きでしょ？

それを俺は理解して欲しい

俺を知ってからまたおねがい

貴方との関係は

拙い相違の範疇だ

なんの理由にもなり得ないさ

そんなんだから君はいつも、

もううんざりだ

辞めにしよう

愛及屋烏は俺だけ、

この話は別の機会にさ、

2人の温度で図ろっか、

明け方のことを思い出して

貴方は眠い目を押さえてさ、

確かに俺の頬を撫でて

言葉巧みに眠りについた

それのどこが君を苦しめて

ここまで君を赤く染めたか

それが俺は理解できないし、

正直大して気にしてない

なんてこと、貴方ったら

まるで明け方とは別人ね

心外だ

それならば

跪いて

泣き喚いて

あげようか

貴方との関係は

むず痒い想いの結晶だ

夢を見たなら後始末をさ

忘れずに済まして吐き出して

もうその口は

消えて頂戴

愛多憎生の欠片もない

この話は別の機会にさ

互いの気分でまたいつか、

貴方はいつでもそうやって

ここには嘘などひとつも含んでないから

貴方との関係は

皮肉に任せたフィクションだ

それについて詳しく話して

俺はまだ君を知らなすぎる、

貴方との関係は

合縁奇縁の以下ではない

君と深く話がしたいな

今ではないと意味がないや

end