男性恐怖症

ﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ

憂鬱な朝はこのアラームから始まる

ぶっちゃけ起き上がりたくない

もっといえばこんなアラームごときで起きたくない

でも出席日数の為には起きなければならない

重い身体を起こしてリビングに向かった

学校行く前は必ず吐いてしまう

気持ち悪いし時間も無いのにほんとに嫌だ

ある程度吐き終わったらうがいをして支度をする

この言葉ほどきつい言葉なかった

ｶﾞﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗ

学校に着いたら颯爽と女子の群がりの近くの席に座る

泣くほど怖いが我慢するしかない

毎朝これだ

幸い、共学であることだけが唯一の救いだ

自分は男子だから当たり前に女子校には入れない

だからと言って男子校に行ったら発狂の毎日だ

だから共学で1人なんだ

え、女子と仲良くすればいいじゃないかって...？

高校生は思春期

男子と関わる女子なんてカップルくらいしかいない

...まぁ、思春期だもん、仕方ないしね

ｶﾞﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗ

僕の一番嫌いな奴が来た

乾ないこ

自分はこんなにも怖がっているのに

相手は気づいてる様子も無い

地獄はこの挨拶から始まる

ｶﾞﾗﾗﾗﾗﾗ

いつものクラスの様子と違った

先生と一緒に入ってきたのは

背の高い....

男の子、

"イケメンだ"とかザワザワ騒いでいる

盛大な拍手に溢れている中

自分だけ手が震えて拍手ができなかった

は、僕？

自分で手を挙げればいいじゃないか

そんなことできるわけが無い

震える体を抑えながら下を向く

震えが...ｯ、止まんない、

また...ｯ、やっちゃった、

みんながヒソヒソと話す声

もう、言われ慣れたよ

今回も気持ち悪い、そう言われる

予想外の言葉だった

この時に目が合ってしまった

やっぱり怖くて

すぐ逸らしてしまった

やっぱ慣れないなぁ...（ 笑

休み時間になった

間違いなくアイツが来る

あだ名のスピード早すぎ...、

陽キャこわい、

は？なんで僕ｯ..？

僕に関わんないでよｯ、

そんなことない

勝手に決めつけないで

来ないでこっちに

机に触れないで

話しかけないで

怖い怖い怖い怖い怖い怖い

僕は急いで教室を出た

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