好き
たった2文字だけれど
この気持ちに気づいた僕は彼女の所へ
どーしても行けなかった。
この気持ちを抑えなければ彼女を
また困らせてしまう
今までと同じ1日なのに
桜葉桃菜
彼女が居ないだけで今までのフツーは
灰色の一日に僕には見えた。
和樹
1週間か・・・
涼
それって、桃菜に会ってない日にち?
和樹
うん
和樹
そーだけどさ、
彼女のこと桜葉って呼んでなかったっけ?
僕の中で気持ちが歪んだ
彼氏でもない僕がこんなこと思っていいはずがないのに。
涼
和樹が、桃菜の見舞いに行くようになったり
和樹に、親戚だって
打ち明けたりしたからさ
涼
それから、連絡取るようになって
桃菜に桃菜って呼べって言われたんだよね
和樹
そっか
涼
それより、また最近元気
ないみたいだから見舞い
行ってやってよ
和樹
僕でいいのかな?
もっと仲いい子とかさ
涼
俺もこれまで親の目も
特に厳しくて、
話せずにいたから
特に仲いい友達とかは
分かんねぇ
和樹
親の目?
和樹の一族の複雑なことを
知らないことになっているから
僕の反応は、これが正しいはずだ
涼
あーまだ、言えないけど
ちょっと俺の家複雑なんだよ
和樹
そっか
言いたくなったり
言える時が来たら言って
涼
うん
涼
あっ、僕でいいの?って
お前言ったけど桃菜は、
和樹に会いたいって言ってたぜ
桃菜と呼ばれることに僕にだけ
照れたり
僕に会いたいと彼女が言ったという
ことで
もしかしたら、僕は彼女の
『特別』
なんじゃないかと
和樹
だったら、明日は
見舞いに行く
もしかしたら、彼女も
そんな期待を抱え彼女に会いに行った
和樹
やあ
桃菜
あぁぁー
和樹!
桃菜
やっと来てくれた!
もぉー、花火の後から
来てくれないんだもん
ヾ(๑`Д´๑)ノ
和樹
ごめんごめん
和樹
君は、彼氏とかいないの?
和樹
いたら、僕が来てたら悪いじゃん?
桃菜
いないよー
桃菜
残念ながら、
彼氏いない歴=年齢
です!w
和樹
んじゃぁ、好きな人とかは?
桃菜
いるよ
さっきまでと違って真面目な顔
そして、諦めたような顔で言っていた
この時は、余命の問題で言っている
だけだと思っていた・・・
和樹
そっか
和樹
じゃぁ、告白しないとね
桃菜
う~ん
いつかね
いつか
和樹
それより、他のしたいことは?
桃菜
あんね、もーそろそろ
クリスマスじゃん!
桃菜
クリパしたい!
クリパ!
和樹
2人で?
桃菜
うーん
2人もいいねぇ
でも、賑やかにやりたいし沢山の人呼んでやろ!
『2人もいいねぇ』
この言葉は、僕の気持ちを弾ませた
和樹
涼呼ぶ?
桃菜
っ!
桃菜
呼べたらいいけど、本家のご両親がね( ˊᵕˋ ;)💦
でも、触れてしまったからこそ
傷つけては、ならない!
和樹
大丈夫!
僕、涼のご両親と会ったことあるから
僕らが、友達とやるって言っとくから
桃菜
ほんとに!?
涼も一緒に出来たら楽しいだろうね♪
和樹
ほはよー
涼
ほはよーって、どんだけ眠いんだよ(笑)
和樹
メッチャ!
和樹
あんさ、クリスマスって空いてる?
涼
えっ、なに?
告白?(棒)
和樹
なわけ
和樹
僕がお前の両親にテキトーに友達と遊ぶって言って
和樹
桜葉さんの病院でクリパ
しようと思う
涼
俺いってもいいのか?
和樹
もちろん
僕も、桜葉さんも楽しみにしてるよ
涼
じゃぁ行かせてもらうよ!
和樹
あと、1つ言っておきたいことがあるんだ
涼
何だよ急に真面目になって
和樹
僕、桜葉さんが好きだ。
涼
桃菜を!?
涼
そーか・・・
俺は桃菜と和樹が
付き合ったら嬉しいよ
涼
二人とも出会ってお互いに明るくなったしね
和樹
俺も?
涼
おう
特に和樹は、明るくなったって話題だぜ
涼
女子がこの間騒いでたぜ
でも、桃菜が好きなら
告白、他の女子にされたら優しくふってやれよ
和樹
告白なんてされねぇよw
お前こそ、されんだろ
涼
そんなことねぇよ
それに俺好きなやついるから・・・
和樹
マジか!?
誰だよ
涼
えっ、いわねぇよ
和樹
ガチか
俺いったのに
和樹
って、女子の会話かよꉂꉂ😆
涼
w w w
和樹
やほー
桃菜
看護師さん
ごめんね
今検査中なの
明日来て貰えるかな?
和樹
そーですか・・・
和樹
なにか、あったんですか?
看護師さん
いいえ
周期的にやっている検査よ
和樹
有難うございます!
桃菜
おぉーー
昨日は、ごめんねぇ
和樹
よかった((ボソッ…
桃菜
んー?
桃菜
どーだった?
涼くん!
和樹
あぁ、来てくれるって!
桃菜
゚+。:.゚(*゚▽゚*)゚.:。+゚パァ
ホントにホント?!
桃菜
嬉しい!
和樹
そっか
桃菜
どしたの?
もしかしてクリパいや?
和樹
なわけ!
楽しみすぎるくらいだよ
僕は、自惚れていた!
彼女の笑顔をみたいのに勘違いして
僕が彼女から笑顔を奪って
どーするんだ!
和樹
クリパ何する?
桃菜
うーん
ケーキ用意してゲームして
いっぱい楽しいことしようね
和樹
ねぇ、涼僕彼女にしてあげたいことがあるんだ
涼
何?
和樹
それはね・・・
和樹
やほ
涼
やほー
桃菜
わぁ、2人とも!
やったー
本当に来てくれた!
涼
もちろん!
和樹
ねぇ、僕と涼からプレゼント🎁💕
桃菜
えっ、ウソウソ
ホントに?
えっえっー?
涼
和樹が、言い出したんだ
桃菜に渡したいって
桃菜
和樹ありがとう!
桃菜
嬉しい!
開けていい?
涼
勿論
桃菜
わぁ、可愛いテディベア!
涼
クマの箱開けてみ
桃菜
えっ!
凄い、ペンダントだ!
桃菜
こんなに可愛いの
嬉しい
和樹
ペンダントは、涼の
アイディアだよ
桃菜
ありがとう2人とも!
桃菜
私、何も返せなくてごめんね( ´・ω・`)シュン
和樹
いいんだよ
和樹
それより、ゲームして
ケーキ食べるんでしょ!
桃菜
うん!^^*
それから、ゲームしたり
カラオケしたり騒ぎまくって
看護師さん
もう少し静かに!
桃菜
今日は、ホントに楽しかった!
和樹
僕も
涼
俺も
桃菜
和樹は、プレゼントとか色々考えてくれて一生懸命してくれるし
桃菜
涼くんは、さりげないペンダントのサプライズとか
本家からは、大変なのにわざわざ来てくれたりするし
桃菜
本当に最高の最後のクリスマスだよ( o̴̶̷᷄ ·̫ o̴̶̷̥᷅ )
和樹
最後なんて言うな!
和樹
来年も再来年もやろうぜ
和樹
クリスマスだけじゃない
お正月、プール、遊園地
和樹
君とやりたいことは、
まだまだ沢山あるんだよ!
涼
和樹の言う通りだぜ
最後なんて言うな
涼
桃菜おまえは、桜木の
人間だ。
誰がなんと言おうとな
涼
だから、最後の最後まで
足掻き続けろ!
桃菜
うわぁぁん
うわぁぁん
ありがとう
二人ともありがとう
桃菜
私1日でも長く生きるね
一分一秒も無駄にしないよ
桃菜
あっ!
でも、お正月はダメ!
皆家族と過ごしてください!
和樹
君は、この流れでそれを言う(笑)
涼
だな
涼
あっ!
わりぃ、本邸から連絡来て今すぐ来いって言われた
ごめん帰るわ
和樹
外出してることに何か言われた?
もしかして、僕らのせい?
涼
ちげぇよ
正月の集まりのこと
毎年当主候補で集まってんだよ(´Д`)ハァ…
涼
あっマジでヤベぇ
ごめ
じゃーな!
和樹
うん
桃菜
ねぇ、和樹
次のお願いがあるの
1月17日に海行こう
桃菜
ちゃんと外出許可とるからさ、七里ヶ浜とか
和樹
いいけど
なんでそんなに先?
桃菜
外出許可とるには
最低10日必要で1~5まではお正月休みなの
そこから準備する日も必要だから
和樹
そっか・・・
また涼も誘う?
桃菜
うんうん
桜葉の当主決めは、本当に大変だろうからお休みさせてあげたい
和樹
じゃぁ、二人で行こうか
七里ヶ浜!
桃菜
うん!
楽しみがまた
出来ちゃった!
桃菜
これは、まだまだ私も
生きないとね!
和樹
僕もそろそろ帰るね
桃菜
そっかぁ
じゃーね!
??
君が和樹くん?
和樹
あっはい
えっと・・・?
??
ごめんなさい。
桃菜の父です
桃菜の父親
突然悪いね
和樹
いえ
桃菜の父親
ただ、どうしても伝えたいことがあって・・・
桃菜には、言わないで
欲しいんだが桃菜の余命は分からないと伝えたが
桃菜の父親
分からないのは、確かだが
桃菜の余命は持って半年だそうだ
和樹
そんなのって!
桃菜の父親
だから君に頼みたいことがある。
桃菜の父親
親子揃って頼み事なんて悪いとわかっているが
ごめん
本当にごめん
桃菜の父親
お願いだ、桃菜が死ぬまで一緒にいてやってくれ
桃菜の父親
やりたいことは、やらせてあげてほしいんだ
桃菜の父親
お願いします
お願いします
和樹
分かりました
和樹
うわぁぁぁぁ
うわぁぁぁぁ
和樹
ウソだ
ウソだ
彼女が死ぬ
分かっていたようで
分かっていなかった
ずっとこんな日々が続くと思ってた
あの笑顔が、あと半年だなんて
信じたくない
嘘だと思いたい
次回は、♥400で書きたいと思います
↑
これいくのか?
つぎがあったら、
桃菜
七里ヶ浜デート?
和樹
僕がついに??!!