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ピッ
ピッ…
奈波
奈波
奈波
母
母
母
母
母
奈波
「素敵な人と出会いなさい」
それが母の口癖だった
奈波
律
奈波
律
律
緊張の結婚挨拶
彼の両親に初めて会う
奈波
「素敵な人と出会いなさい」
私はこの言葉を胸に刻んでいた
律
律
律
”白石”という表札の家に
私たち2人は入っていった
律
美菜子
英一
リビングから出てきたのは
優しそうな雰囲気の彼の両親だった
美菜子
奈波
奈波
奈波
美菜子
英一
美菜子
奈波
奈波
美菜子
奈波
奈波
英一
美菜子
美菜子
優しそうな彼のお母さんの雰囲気は
小さい頃亡くなった母にそっくりだった
美菜子
奈波
美菜子
美菜子
奈波
律
奈波
奈波
美菜子
奈波
美菜子
奈波
美菜子
奈波
奈波
奈波
奈波
美菜子
美菜子
律
奈波
奈波
律
奈波
奈波
奈波
律
美菜子
美菜子
美菜子
英一
英一
奈波
美菜子
奈波
奈波
奈波
奈波
美菜子
美菜子
奈波
美菜子
美菜子
奈波
奈波
奈波
奈波
美菜子
美菜子
奈波
奈波
美菜子
美菜子
美菜子
奈波
奈波
美菜子
美菜子
奈波
美菜子
美菜子
奈波
美菜子
彼の母親は
ノートを持ったままキッチンに入っていった
美菜子
奈波
私が小さい頃大好きだった母の手作りデザート
”豆乳プリン”だった
美菜子
美菜子
奈波
このデザートは
豆乳嫌いの私を見かねた母が
豆乳を食べやすくしてくれたものだった
奈波
奈波
すごく美味しかった
小さい頃に食べたっきりで忘れかけていたこの味
思い出がぶわあっと溢れかえってきた
奈波
奈波
奈波
美菜子
美菜子
奈波
奈波
奈波
奈波
奈波
奈波
美菜子
美菜子
彼の母親は優しく笑った
奈波
奈波
奈波
美菜子
くしゃっとした笑顔
母にそっくりだった
奈波
奈波
美菜子
奈波
奈波
奈波
美菜子
美菜子
美菜子
美菜子
奈波
奈波
涙が
溢れて止まらなかった
お母さん
私
素敵な人たちに出会ったよ
カーン
カーン…
律
奈波
律
律
奈波
奈波
律
奈波
奈波
奈波
奈波
律
英一
奈波
奈波
英一
英一
英一
彼の父親は
照れくさそうに頭をかいた
英一
英一
奈波
奈波
奈波
お母さん
あれが夫
そして
もう1人のお父さんとお母さんです
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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