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マイル
兄さん、いつ出発するんですか？
ノイル
夜になって、車通りが少なくなったら出発する
ノイル
あと、きっと長い旅になるから
ノイル
今のうちに寝とけ
マイル
分かりました
ノイル
荷物の準備は出来たのか？
マイル
出来てます
ノイル
そうか
マイル
おやすみなさい、兄さん
ノイル
おやすみ、マイル
そのまま、僕は 眠りにつきました
異変に気付いたのは、 ちょっとしてからでした
ノイル
起きろ！！マイル！！
マイル
どうしたんですか…？兄さん
ノイル
さっき隣の家の人から聞いたんだ…！
ノイル
今からこの街に、ノーケルが来るって！！
マイル
え、それって…！！
母さんは知ってますよね
そうです
一年前、子供を生きたまま あぶり殺した
凶悪殺人鬼 「ノーケル」
マイル
そんな……
ノイル
立て！マイル！！
ノイル
荷物を持って、今すぐ逃げるぞ！！
マイル
はい…！！
ノイル
マイル
ノイル
今はこんなこと言う状況じゃないけど
ノイル
これだけは忘れないでくれ
ノイル
この家は
ノイル
母さんとたくさんの思い出を作った家だ
ノイル
ここにはその思い出が詰まってる
ノイル
母さんとの楽しかった思い出
ノイル
絶対に忘れるな
マイル
はい…！！
さよなら、僕たちの家
さよなら
僕たちの思い出の場所
ノイル
頑張れ！マイル！！
マイル
はぁ…はぁ…
マイル
もう…
マイル
無理………
ノイル
マイル！！
マイル
兄さん、僕…
ノイル
あぁ
ノイル
よく頑張ったな…！
マイル
あれ…？
マイル
あ、兄さん泣いてる…｡°(° ˆᴗˆ °)°｡
ノイル
ホントに…！
ノイル
偉いぞ…！！
母さん、見ていますか？
兄さんが泣いてます
僕には今、安心しかないです
母さんはどうですか？
二人で墓の前で誓いました
母さんが悲しまないように 生きようって
兄さんはちゃんと覚えています
どうか、褒めてあげて下さい
僕を守ってくれた最愛の人を
─亡き母へ─ マイルより
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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