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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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リンは、一年のみんなと別れて、1人電車に乗っていた

静かな電車の中で、リンは、明日からの部活に不安を感じていた

原因は、中学の時のことだ

リン

(なぜこんな時に思い出すんだろ)

リン

(私は、高校では楽しく部活をしたいだけなのに)

ここは、リンが通っていた中学校の音楽室

リンはここで、毎日フルートを吹いていた

大好きなフルートを吹くために吹奏楽部に入部したのだが、いつの間にか、リンはフルートを好きでは無くなっていた

嫌いな人に出会ってしまったからだ

リン

おはようございます!

全員

...

リン

...

リン

(あれ?私のポーチがない💦)

リン

(ここにしまったんだけど)

リン

(愛菜先輩に聞いてみよ)

リン

(愛菜先輩は私と同じ吹部で、一緒にフルートを担当しているひとつ上の先輩です)

リン

愛菜先輩

愛菜先輩

何?

リン

私のポーチ知りませんか?

愛菜先輩

あ〜wこれのこと?

渡されたのは、チャックが壊れたポーチだった

リン

ありがとうございます!どこにあったんですか?

愛菜先輩

落ちてたよ

リン

ありがとうございました

美来

リン

リン

(彼女は同級生の美来いつも私のことをきにかけてくれる、優しい人です)

リン

何?

美来

そのポーチ、先輩が持ち帰ってた

リン

そっか、じゃあその時に壊れたんかな?でもなんで私のポーチを?

美来

恐らく嫌がらせのつもりだよ

リン

だよね、教えてくれてありがとう(*^^*)

美来

先生に言わなくていいの?
それリンがすっごく大切にしてた物でしょ?

リン

確かに辛い

リン

でも、先輩がやったっていう証拠がない、絶対先輩がやったとは言えないじゃん。その前に壊れたのかもしれないし、だから言わなくていい

美来

そうなんだ、まぁ無理強いはしないけど、何かあれば遠慮なく言ってね

リン

うん、ありがとう

リン

|˙-​˙))

愛菜先輩

あいつ馬鹿だよねー、私が壊したのに信じてさw

那海先輩

それなw

美穗先輩

てか吹部やめてくんないかなー、ブスだしキモいし、あいつに生きる価値なんてないくらいなのにさー

愛菜先輩

まぁまぁ、私たちがこうしてストレス発散出来てるのは、あいつのおかげなんだから

那海先輩

愛菜は優しいね、生きる価値のない人に、こうして生きる価値を与えるんだから

3人

笑笑

リン

...

これで何度目だろう

あと何回耐えればいいのだろう

ものを隠されることも

陰口を言われるのも

無視されるのも

罵られるのも

いつからだろう

音楽が、フルートが、嫌いになったのは

先輩と言う存在を信じられなくなったのは

思い出せない

別の日には...

リン

(今日は学校のイベントで、吹部はステージ発表をします。)

リン

(緊張するけど、楽しみ( ^ω^ )♬♬)

その日の朝、リンは楽器を準備しやすい位置に移動させていた

久しぶりの舞台に立てることに楽しみを感じながら

しかし、まさか、あんなことになるなんて...

時間になるので、楽器を準備しようと音楽室に来たリンは、違和感を覚えた。

朝、リンが置いておいた楽器が、どこにもなかったのだ。

リン

(あれ?ここに置いたはずなのに)

その後、いつも楽器をしまっている場所や、自分の荷物の中、準備室などを探し回ったが、リンのフルートが出てくることはなかった。

リン

(どうしよう(´;ω;`))

リン

(もう本番なのに)

リン

愛菜先輩

愛菜先輩

...

リン

愛菜先輩!

愛菜先輩

何💢

リン

私のフルートどこか知りませんか?

愛菜先輩

知らない💢

愛菜先輩

自分で出しておいたんでしょ

リン

何故かその場所になくて

愛菜先輩

はぁ〜💢しょうがない

愛菜先輩

これ使って

そう言って愛菜が渡したのは、余っているフルートだった

リン

はい、ありがとうございます

愛菜先輩

早くして

リン

はい!

そうして、無事に発表を終え、音楽室に戻った

その瞬間、部員全員から、冷たい視線を向けられた、

そこにあったのは、さっきまでなかったはずの、リンのフルートだった。

リン

(なんであるの?)

リン

(あんなに探し回ったのに)

那海先輩

リンちゃん、どういうこと?

那海先輩

なんでこんなことしたの?

那海先輩

愛菜は、リンちゃんが困ってたから、仕方なくフルートを貸したんだよ。

リン

本当になかったんです。

リン

今朝ここに置いて、さっき来たら無くなってて、

美穗先輩

でもあるじゃん!

愛菜先輩

リンちゃん、そのフルートはあまり音質が良くないから使わせたくなかったのに

愛菜先輩

私たちの舞台、あんたのせいでめちゃくちゃ!

リン

えっと、その、

愛菜先輩

とっとと吹部やめてくんない?

愛菜先輩

フルートは下手だし、キモいし、迷惑なんだよ!💢

リン

...

キーンコーンカーンコーン

愛菜先輩

チッ、行くよ

那海先輩

うん

美穗先輩

行こ行こ🎶

リン

...

美来

リン、大丈夫?

リン

うん

美来

ごめん、助けてあげられなくて

リン

大丈夫

美来

ひどいよ、愛菜先輩達が隠したくせに

リン

先輩がやったの???

美来

分からなかったの?

美来

今までの先輩の言動からも、あんなことするだろうって

リン

疑ってはいるけど、実際見たわけじゃないから、

美来

私は、リンに我慢ばかりさせたくない。だから、先生に言った方がいいと思う。私も一緒にいるから、言いに行こう?

リン

何回も言ってるよ!

美来

えっ?

リンは、何回も先生に相談していた。

そして、部活を辞めたいとも言っていた

でも、軽く受け流されて、リンの気持ちを分かってくれることはなかった。

親に相談しても、何かが変わることはなかった。

強いて言えば、前よりも、嫌がらせがエスカレートしたことだった。

美来

そうなんだ、ごめん

リン

美来が謝ることじゃない!

リン

もう、大丈夫だから

美来

無理はしないでね

リン

うん、ありがとう😊

リン

それより、時間!

美来

ヤバっ!急ご

リン

うん

リン

(中学の時は、美来に頼ってばかりだったな)

リン

(迷惑ばかりかけちゃった)

リン

(高校でも、こうなるのかな?)

リン

(また、大切な人に迷惑かけないかな?)

リン

(怖い)

リン

(私が、あそこにいていいのかな?)

リン

(ウザがられるだけなのかな?)

リン

(分からない)

リン

(だから、信じない)

リン

(先輩という存在を)

リン

(信じれば、きっと後悔するから)

リン

(そう思うと、少しだけ安心する)

リン

(同じ失敗を繰り返さなければ、大丈夫)

リン

(今度こそ、あんな目には遭わない)

リン

(今度こそ、絶対に!)

こんにちは!主です

最後まで読んでいただきありがとうございます

今回は私が中学生だった頃にあった出来事を少し変えてはいますが、ほぼ事実に基づいて書きました

このままリンは、ずっと先輩を信じずに過ごすのでしょうか?

次回、第3話 初めての公演(前編)

お楽しみに!

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