『そんなん全部、想う気持ちが大事やろ。』
『互いが互いを、同じ幸せを、望んどるんやったら』
『その心がもう、本当の答えの方へ導いてるやろな。』
角名
───ピカ
角名
角名
角名
ガタッ
ガチャ
妹
角名
角名
妹
ココ(犬)
妹
行かなければならない。
その先に。
走らなければならない。
速く、早く。
ミサンガから放たれるこの青い光を頼りに。
そこに、彼女がいるのならば。
初めから全て
こうなる運命だったのかもしれない。
"お前さんは選ばれし者やなぁ。 "
あの日、ミサンガを買った日、あのおばあさんからそう言われたことの意味は当時よく分からなかったけど
きっと、今、こういうことなんだろうな。
角名
角名
ピカ────
角名
角名
学校へ着いても、まだ光り続けるミサンガ。
その先を見ると、屋上で。
屋上からは
微かな青い光が見えた。
角名
緊張で、足が竦む。
けれど、
いい加減腹を括らなければ。
ガチャ…
角名
角名
角名
角名
角名
微かな光を感じて行ってみると
そこにはミサンガが落ちてあった。
角名
角名
確実に、
あの人へ贈ったミサンガだった。
────ピカ
角名
ドクン
心臓が、大きく脈打つ。
角名
俺は、微かに光る青色の宝石に、そっと触れた───
────ブワッ
角名
角名
その瞬間 俺のミサンガと、あの人のミサンガから
青い光が強く、強く溢れ出した。
目を開けると、海に囲まれてるかのような光の中だった。どこかにどんどん吸い込まれているような感覚。
角名
角名
角名
途端に耳鳴りがした。
騒がしい、凄くガサガサした音。
頭痛がした。
角名
角名
角名
角名
角名
"ここ" はどこなんだ。
俺は今、"どこ"にいるんだ。
角名
ピカ───
角名
その場で、モヤモヤと光るミサンガ。
角名
角名
記憶の中だ。
角名
角名
角名
角名
聞き覚えのある声だと思って振り返ると、
角名
大耳
大耳
角名
大耳
角名
自分の靴や服を見たら、高校の、稲荷崎の制服だった。
角名
大耳
角名
角名
大耳
角名
大耳
大耳
大耳
大耳
角名
ダッ
角名
【○○side】
○○
気づいたら、あの人と会ってたいつもの道にいた。
一人ぽつんと。
自分の意思で喋れるし動ける。 完全にここは、記憶の中…
あの人を探すために歩いて、今この道にいる。
○○
○○
○○
" 走って。"
○○
"その道を走りなさい、○○。"
○○
"全てはあなた次第よ、○○。"
○○
"大丈夫。 ばあちゃんは見守っとる。"
あの人にあいたいなら、
自分を、信じなさい。
○○
───────
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コメント
30件
好きです!! ♡5300から5400にしました❤
や、やばい 早く新作を見れないと夜しか眠れなくなってしまう…
ついにクライマックスか!!